【人生が台無しに…】「無免許運転」が引き起こす悲劇【実はこれも無免に該当!厳しい罰則と処分!幇助行為もダメ!】

たまたまTwitterを見ていたら数年前にあった無免許運転告白ツイート事件のニュースが流れていました。気になって無免許運転で検索してみると、2016年に入ってからも既に数件のニュースが出ています。今回は無免許運転とはどのようなものが該当するのか、同乗者などに罪はあるのかなどをまとめていきたいと思います。人身事故を起こしてしまった場合、億単位の賠償金が発生することがあるので注意が必要です!

「無免許運転」の定義とは?

今回は「無免許運転」についてまとめていこうと思います。最近はスマホの普及でいつでもどこでも、自分の気持ちをネットに公開したり、動画配信できるようになっています。しかし一方でトラブルも多くありました。その中の一つにあったのが無免許運転の告白です。有名なのは3年ほど前にあった事件です。無免許で運転していた女性が交通事故を起こしたという内容を面白半分で投稿し話題となりました。他にも真偽はともかくとして「無免許」というワードを含む投稿を行い話題となったケースがあり、意識の低さが伺えます。

若者だけではない!意外と多い?中高年の無免許運転

中高年イメージ 上記はいずれも若年層のトラブルというか事件でしたが、ニュースを見てみると中高年の無免許運転が多いです。直近でも長野県の女性教諭(37歳)が11年以上に渡り無免許運転を繰り返していたと報道されました。また京都府でも24年もの間、無免許で運転を行っていた45歳の男性が逮捕されました。この2件は以前に運転免許を取得していて、何らかあり失効した状態になっていました。再取得するのが面倒だったのかわかりませんが、一度取得しており運転経験があったので乗ってしまったのでしょう。別の事件では一度も免許を取得したことがない人が40年以上無免許運転を続けたというのもありました。

そもそも運転免許とは?

疑問イメージ 運転免許とは広く捉えると飛行機やクレーンなど操作・運転するのに一定の技能が必要なモノの運転を許可することを意味します。ただ一般的に運転免許や免許証と呼ばれるものは自動車や原付きの普通運転免許のことを意味します。これらを取得するためには合宿だと泊まりこみで2週間から3週間程度の期間訓練を行います。また教習所に通う場合は人にもよりますが1ヵ月から3ヵ月程度かかるといわれています。また通うより合宿の方が安いといわれており、通う場合は30万程度必要となります。

で、無免許運転とは?最近多いの?

逮捕イメージ

第64条(無免許運転の禁止)
何人も、第八十四条第一項の規定による公安委員会の運転免許を受けないで(第九十条第五項、第百三条第一項若しくは第四項、第百三条の二第一項、第百四条の二の三第一項若しくは第三項又は同条第五項において準用する第百三条第四項の規定により運転免許の効力が停止されている場合を含む。)自動車又は原動機付自転車を運転してはならない。|道路交通より抜粋

出典:

www.npa.go.jp
名称通りですが免許がない状態で運転することを「無免許運転」と言います。国内では上記の「道路交通法 第64条」にて無免許運転の禁止を定めています。「無免許運転」は一度も免許を習得したことがない人が車を運転することだけを指す訳ではありません。第64条にも記載されているように運転免許の効力が停止されている場合も含みます。これは免許取得後に何らかの理由で免許の停止や免許取消になっている期間に運転した場合も無免許運転として扱われます。

詳しい現在の罰則については後述しますが、2013年に一度罰則が強化されています。これは皆さんの記憶にも新しい「亀岡市登校中児童ら交通事故死事件」から、より厳重化が必要と判断されました。事件の概要としては免許取得歴のない少年が登校中児童らの集団に車で突っ込んだというものです。何度も無免許運転を繰り返しており、事件当日は遊び疲れから居眠りをしていました。こういった事件から無免許運転への認識が高まり、罰則強化が行われました。

グラフで見ると減少傾向にある無免許運転の送致件数

出典: http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/59/nfm/n_59_2_1_3_1_1.html
「平成24年版犯罪白書」をみるとグラフの左端である平成4年から緩やかに送致件数は減少してきています。それでも年間で3万件もの件数が発生しており、思ったより多くの人が無免許運転の罪を犯していることがわかります

無免許時の交通事故も平成12年より減少し、約半分に!

右が折れ線、左が棒グラフのメモリです。
法務局が作成した「無免許運転時の交通事故における当事者の死傷結果別の事故の割合」の表を参考に著者作成のグラフ。詳細は以下「データソース」を参照。

データソース(法務省刑事局)
交通事故の件数についても法務省刑事局が警察庁交通局の資料に基づき作成した表がありました。表の内容をグラフでまとめると上記のようになります。グレーの棒グラフが交通事故全体の件数で青い折れ線グラフが無免許運転による事故件数の推移です。グラフ下のコメントにも入れていますが、右の数値が無免許運転の事故件数を示し、左の数値が交通事故全体を示しています。

無免許運転による事故件数は平成12年をピークに減少傾向にあることがわかります。交通事故全体の数も平成16年頃より徐々に少なくなってきています。とは言え、まだまだ、全体で60万件前後、無免許運転だけでも3,000件弱発生しているのが現状です。

ちなみにマレーシアでは300万人以上の無免許運転者がいる!?

イメージ画像 世界の無免許運転者事情に目を向けてみるとマレーシアのニュースが目立ちます。データとしては2013年と少し古いですが、なんとマレーシアでは300万人以上のドライバーが無免許運転を行っているといわれています。当然マレーシアでも無免許運転は違法で、判明すれば罰せられますし、事故を起こした場合はより重い罪に問われることになります。この原因の一つとして自動車学校の費用が300リンギかかることが指摘されていました。だた、データを見てみると月の世帯収入は地方エリアでも3,000リンギ程度はあるようなので、この費用が大きな要因かはちょっとわかりませんでした。他の理由があるのかもしれないですね。

マレーシアでは300万人が無免許運転…道路交通局 | レスポンス
「マレーシアでは300万人以上のドライバーが無免許で走っている」。道路交通局(RTD)がショッキングなデータを明らかにした。



これらが無免許運転に該当!

イメージ画像 一口に無免許運転と言っても幾つかの分類が存在します。例えば過去に一度も免許を取得したことがない人が無免許運転を行った場合は「純無免」と呼びます。また免許は取得していたが何らかの理由で取消をされており、再取得してない段階で運転した場合は「取消無免」と呼びます。免許の停止期間中に運転した場合は「停止中無免」と呼び、発覚し次第即刻運転免許が取消になります。

上記以外にも更新が行われていない免許証を認識した上で故意に運転していた場合や運転免許証交付前の運転、偽装免許や他人の免許証を利用しての運転も無免許運転として扱われます。また最後の偽装免許証などについては偽装・不正取得なども合わさりさらに重い罰則を受けることになりますので注意しましょう。

無免とは違う!?「免許証不携帯」「免許外運転」「免許条件違反」について

免許証不携帯時の驚きイメージ 上記のような例をいわゆる「無免許運転」と呼ぶのに対して「免許証不携帯」、「免許外運転」、「免許条件違反」もありますので簡単にまとめておきたいと思います。

「免許証不携帯」は免許証を保有しているにも関わらず、忘れて運転してしまった場合はこちらに該当します。反則行為として数千円の罰金を課せられます。
「免許外運転」とは、免許証自体は保有しているものの、その免許証で扱える種類以外を運転した場合に該当します。
「免許条件違反」は運転可能な種類という条件は満たしているが、車種が限定されており、その条件を満たしていない場合に該当します。例えばオートマチック限定免許でマニュアル車を運転するなどです。あとはついうっかりしがちなのはメガネなどの着用が条件に入っているにも関わらず使用していない場合などもこちらに該当します。

海外で免許証を取得したらどうなるの?日本でも必要?

海外で取得した免許のイメージ 海外で運転免許証を取得した場合に日本で車を運転できるかという点については取得した国・地域によります。ジュネーブ条約に基づいた国際免許証か日本と同等の水準がある免許証に限り許可されています。この日本と同等の水準を満たすのはスイス、スロベニア、ドイツ、フランス、ベルギー、モナコ、台湾の6ヵ国1地域のみです。それ以外で取得された場合は日本の免許証が必要となります。有効期限については日本上陸後1年間か保有している免許証の有効期限のどちらか短いほうが適用されます。

日本で免許を取得する場合、試験の一部が免除されることがありますので、各地域の運転免許センターに確認するようにしましょう。外国の運転免許証を保有していても取得後3ヵ月以上その国に滞在していないと有効力はありませんので注意してください。

つづいて無免許運転の罰則と処分を紹介…!

現行犯のイメージ 続いて無免許運転が発覚した場合の罰則・処分についてまとめていきます。罰則としては「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」が課せられます。前科がなく誤魔化そうとしたり、証拠隠滅を図ったりしなければ逮捕され身柄を拘束されるケースは少なくなっているようです。

ただし逮捕されなかったとしても出頭要請には従い必要な書類を作成します。その後、略式起訴が行われ、罰金刑となります。略式起訴は、よくテレビや小説で見るような法廷に行くわけではなく、書類審査だけで終了します。また前科があったり、交通事故・人身事故を起こしてしまったりした場合は重い処罰となるのは覚悟しましょう。行政処分については25点の違反点数が加算され、欠格期間2年間となります。

万が一、人身事故などを起こしてしまったら…

事故イメージ 人身事故を起こしてしまった場合、過失運転致死傷罪または危険運転致傷罪で処罰されます。前者は脇見運転などの不注意によって起こしてしまった場合に該当し、後者は飲酒運転、スピード違反など危険な運転によって事故を発生させてしまった場合に該当します。後者の方がより重い罰を受けることとなります。過失運転致死傷罪の場合は9割が罰金刑となります。重大な事件である約1割が懲役刑となっています。罰金の金額については事件の重さによります。危険運転致死傷罪の場合は半数以上が起訴されており、万が一被害者が亡くなった場合、3年以上の刑期が課せられます。ひき逃げなどと合わさると刑期は30年まで加算されます。

さらに民事責任も求められる!最高額は5億円超え!?

裁判イメージ 上記までお話した内容は基本的に国として加害者が追うべき責任を判断したものになります。被害者側から加害者側に責任を追求する場合は民事責任、いわゆる「損害賠償責任」を追求する必要があります。また多くの場合こちらは請求されるものとして認識しておくのが良いでしょう。
参考までに「交通事故の死亡・後遺症賠償額の高額ランキング」というページがありましたので紹介します。最高額は平成23年11月1日に横浜地裁で判決された死亡事故で5億843万円となっています。以下のページより詳細の内容説明がありますので関心のある方は見ておくと良いかと思います。

交通事故の死亡・後遺症賠償額の高額ランキング|自動車事故徹底ガイド|保険の窓口インズウェブ
交通事故の死亡・後遺症賠償額の高額ランキング|自動車事故徹底ガイド|裁判例に見られる交通事故の死亡・後遺症賠償額の高額ランキングトップ30|自動車保険20社一括見積もり窓口



無免許運転“幇助行為”も厳しい罰則が!

同乗者イメージ 「無免許運転幇助行為」にも厳しい罰則が設けられています。「幇助(幇助)」は聞き慣れない言葉かもしれません。これはネガティブな意味で使われることが多く、他人の犯罪行為を手助けしたり、容易に実現できるようにすることを指しています。ここでは「無免許運転」をさせるために依頼したり、車を貸したりするような行為です。これらを行った人は自身が運転していなくとも罪に問われます。

運転者が無免許と知っていて同乗した場合は「無免許運転同乗罪」に問われ、欠格期間2年間と「2年以下の懲役又は30万円以下の罰金」が課せられます。また同乗していなくとも、無免許であることを知っていた上で運転者に対して車を貸した人も罪に問われます。欠格期間2年間と「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」が課せられます。運転者以外も罪に問われるので一人ひとりが意識して無免許運転防止に努めることが重要です。

無免許運転によって発生する「欠格期間」の調べ方

取得できない期間のイメージ 最後に本記事でも登場している「欠格期間」についてまとめていきます。そもそも欠格期間とは免許を取得していた人が今回のような無免許運転などの違反行為を行い、違反点数が規定値以上となり免許取り消しとなった場合に再取得ができない期間のことを指します。ただし取得ができないのは本免許試験だけで仮免許試験は取得することができます。

欠格期間は点数に応じて長さが異なります。例えば前科がなく無免許運転で違反点数を付けられた場合は25点となるので、2年間の欠格期間が発生します。もし無免許運転に加えて10点以上の点数が加算される行為を行っていた場合は3年間の欠格期間が発生します。当然重大な事故を起こしてしまった場合は更に長い欠格期間となります。

どのように調べればよい?

調べるイメージ 欠格期間についてですが、1年、2年と長期化するといつから免許を取得できるのかわからなくなることもあるかと思います。そう言った際は地元の警察署や免許センターに問合せてみるのも良いですが、基本的には「運転免許取消処分書」に記載されているのでそちらを確認するようにしましょう。「運転免許取消処分書」は場所によっては再発行不可なこともあるので大切に保管するようにしてください。その後「取消処分者講習」を受け免許取得が可能となります。

また、事前に把握するためには警察のホームページ等にまとめて記載されていることが多いので、確認してみると良いでしょう。以下のリンクは香川県警察の欠格期間などに関するページです。視覚的に分かりやすくまとめられていますので確認してみましょう。

欠格期間などについて|香川県警察

まとめ

逮捕のイメージ いかがでしたでしょうか。今回は無免許運転についてまとめてきました。日本国内の無免許運転による事故件数などは減少傾向にありますが、まだまだ多いです。無免許運転により事故を起こしてしまうと、通常よりも重い罪に問われますし、被害者が出てしまうと民事責任もついてきます。自身の不注意や意識不足により逮捕されるなど、万一のことも考え、無免許運転はしない、させないを心がけるようにしましょう。

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