【今年で登場から19年】ホンダバモスは息の長い軽ワンボックス!

ホンダが販売しているバモスは、1997年に登場し今年で19年目となるロングセラーカーです。そのバモスはこれまでいろいろな歴史をたどってきました。その歴史とともに現行車種の紹介もしていきますので、こうご期待!

「バモスってどんな車?」そんな質問にわかりやすくお伝えします!

バモスは本田技研工業(以下、ホンダ)が製造・販売している軽自動車のワンボックスワゴンのことです。

初代「バモスホンダ」は1970年代にオープンカータイプの軽トラックとして生産されていました。これはかなり珍しく、ユニークな車体ゆえに珍車扱いされたほどです。月の生産台数は2,000台を見込んでいたものの、全生産台数はわずか2,500台とふるわなかったようです。見た目はオフロードカーのようなシンプルなスタイリングとイメージではあったものの、当時の軽自動車の標準であった10インチタイヤを搭載したほか、オフロードの走破性を真剣に考慮したものではなく、4WD車が設定されなかったことなどが、見た目とのギャップを生んでしまいなかなか販売数につなげられなかった、ともいわれています。

2代目「バモス」はアクティバンをベースにした軽乗用車のワンボックスワゴンとして登場しました。発売開始から19年たった今でも、フルモデルチェンジが実施されていないというモデルでもあります。他メーカーの車種と比べてもここまでの長期間に渡ってフルモデルチェンジが実施されないということは珍しく、どのタイミングでモデルチェンジが行われるかといったことも注目されています。



初代バモスは「ホンダバモス」として販売を開始。あのヒーロー映画にも出演!

名称は「バモスホンダ」となっており、現在のバモスとは「社名と車名」が逆になっていました。歴代ホンダ車の正式名称では唯一車名が先となるネーミングとなった車種です。この「バモスホンダ」は1970年に発売されましたが、3年後の1973年に販売が終了した短命の車でした。

水平横置きの空冷エンジンやデフ一体のトランスミッション、フロントはマクファーソンストラット、リアはド・ディオンアクスルのサスペンション、そしてブレーキなど走りに関する面は全て「TN360」の流用となったモデルでもありました。販売価格は、幌が座席部分のみの「バモス2」(乗車定員2名)が321,000円。「バモス4」(乗車定員4名)が351,000円、そして荷台まで幌で覆われた「バモスフルホロ」(乗車定員4名)が369,000円となっていました。

車体の特徴としては、乗員用のドアが存在しないという一風変わった車です。その代わりに転落防止バーが備え付けられています。シートは前後ともにベンチシートで、シートベルトは2点式となっています。開発当時、カリフォルニアで流行していたフォルクスワーゲン・タイプ2のキャンパーにヒントを得たと言われており、車体前面につけられたスペアタイヤも外観上の特徴で非常に話題となりました。実は、このスペアタイヤは「衝突時のショック吸収」という理由で設置されたというものでした。

オープンカーならではの駐車時の安全、盗難対策として、ハンドルロックと、グローブボックスの鍵が備わっています。また、計器やスイッチ類は防水防塵仕様となっているため多少の水濡れにも安心できたようです。ウインカーは左右の矢印ではなく、ジープのように「turn」と書かれた左右兼用のランプとなっています。この「バモスホンダ」はユニークさを買われて、ウルトラマンタロウにも出ているんですよ。

2代目バモスが登場。まずは前期車登場から初のマイナーチェンジまで。

出典: http://www.honda.co.jp/news/1999/4990625.html
1999年6月に、ストリートの後継モデルとして「バモス」の車名を復活させて販売開始となりました。正式名称は初代と異なり「ホンダ バモス」となっていて、こちらは他車と同様に「社名・車名」となっています。先代「ストリート」とは異なり屋根がロールーフで、競合車種よりも低い車高が特徴となっています。軽ワンボックスカーとしては、初めてテールランプをバックドアのウインドウ横に配置したことで後続車からの視認性が格段によくなりました。
ストリートには存在しなかったパワードアロックをメインとした快適装備やRV指向のオプション品もふんだんに取り入れ競合車種と引けをとらぬ内容となりました。さらにはホンダの軽ワンボックスとしては初のオーディオ(1DIN)別体式の2DINカーナビゲーションも設定されたのですが、ダッシュボードが通常グレードのものよりも、やや膨らんだような形になっていました。

2000年2月には、ターボエンジンを搭載した「ターボ」が追加されされ、同時に「M」と「L」の4WD車に4速AT車を追加されました。ボディカラーは新色グレースシルバー・メタリックが追加され7色となりました。

2001年9月には、バモスでは初めてのマイナーチェンジがおこなわれ、フロントグリルやバンパーを一新し、ボディカラーは新色トルマリンブルー・メタリック、アメジストパープル・パールが追加され、1色を廃し、計8色となりました。ユーザーに不評だったリアシート格納を他社と同じくフロア格納タイプに変更し、「L」と「ターボ」は新たにAM/FMチューナー付CDプレーヤーを標準装備するとともに、ローダウン・スポーツサスペンションや13インチアルミホイールなどをセットにした「Sパッケージ」が追加されました。さらに、「ターボ」にはEBD付ABSとブレーキアシストも標準装備され、全グレードで「優-低排出ガス(★★)」を取得し環境面でもイメージアップを図る努力が見られました。

バモスホンダの基本情報

販売期間/1970年-1973年
乗車定員/2or4名
ボディタイプ/オープンカー型ピックアップトラック
エンジン/TN360E型:空冷360cc 直2 SOHC
変速機/4速MT
駆動方式/MR
サスペンション/前:マクファーソンストラット+コイルスプリング 後:ド・ディオンアクスル+半だ円リーフスプリング
全長/2,995mm
全幅/1,295mm
全高/1,655mm
ホイールベース/1,780mm
車両重量/520kg



バモスホビオの誕生。前期型から後期型への移行へ。

出典: http://www.honda.co.jp/news/2003/4030424-vamos.html
2003年4月、ここで、ハイルーフ仕様の姉妹車「バモスホビオ」が誕生します。同時に一部改良を行い、「M」はAM/FMチューナー付CDプレーヤー+フロント2ツイーター&2スピーカー、電波式キーレスエントリーシステムを新たに標準装備。「L」・「ターボ」のオーディオはAM/FMチューナー付MD/CDプレーヤー+2ツイーター&2スピーカーに変更されました。電波式キーレスエントリーにはアンサーバック機能が追加されました。ボディカラーは新色4色(パープリッシュブルー・メタリック、ブリリアントホワイト・パール、グレースシルバー・メタリック、ストームシルバー・メタリック)が追加され、これで計10色となりました。

2005年12月、前期型では最後のマイナーチェンジが行われ、ターボ車のグレード構成を「Mターボ」と「Lターボ」に分けて選択肢を増やすとともに、「Sパッケージ」を全グレードで設定できるようになりました。ボディカラーの入れ替えや内装の変更を行い、左側ドアミラーにはフロントドア下部の死角を減らすサイドアンダーミラーが追加されました。これは軽ワゴン車ではあまり追加されないもので、業務用として使用する目的で大変重宝されるものとなりました。ターボ車にはオイル交換インジゲーターを追加し、「L」と「Lターボ」にはバモスホビオに採用されている「ワイパブルマット」がメーカーオプションに追加され、次の2007年のマイナーチェンジから現行の後期型へと移っていきます。

後期型発売から、現在販売モデルまでの軌跡。

出典: http://www.honda.co.jp/VAMOS/webcatalog/styling/
2007年2月にマイナーチェンジを行い、ここから後期型となります。フロント・リアのバンパーをエアロフォルムデザインに変更し、リアコンビランプを2代目ステップワゴン後期型と共通の意匠を持つブラックスモークレンズに変更しました。また、アンテナをマイクロアンテナに変更し、ボディカラーを一部変更するなどの外観の変更をかけました。オーディオは基本的にオーディオレスとしたことで、オーディオは全車種オプションとなっています。「L」と「Lターボ」にはローダウンサスペンション、フォグライト、3本メッキフロントグリル、13インチアルミホイールなどを装備した「ローダウン」を追加と、大幅な変更となりました。

2010年8月には、4度目のマイナーチェンジを行い、内装色にはベージュが追加設定されました。インパネにはブラックとベージュのツートーンカラーを採用し、ローダウンサスペンション、13インチタイヤ、運転席カップホルダーを全車に標準装備しました。メーターはメタリックな金属調の文字盤とブルーリング照明とし、シート表皮にはスウェード調トリコットを採用と内装に力を入れたマイナーチェンジとなりました。なおこの際、グレード体系が見直され「ターボ車」が廃止となり、バモスのターボはここで幕を下ろすこととなります。このとき、ローダウンサスペンション標準装備化に伴い「L・ローダウン」を「L」に統合となります。
そして、最新の改良となった2015年3月。バモスホビオと共に一部改良を行いました。JC08モード燃費を向上したほか、ボディカラーに新色の「プレミアムスターホワイト・パール」を追加して6色に整理し、新たにEBD付ABSを標準装備としました。

2代目バモスの基本情報

販売期間/1999年~現在
乗車定員/4人
ボディタイプ/5ドア セミキャブオーバー型ワンボックスカー
エンジン/E07Z型:660cc 直3 NA E07Z型:660cc 直3 T/C
最高出力/NA(MR/4WD MT):45PS / NA(4WD AT):52PS / T/C:64PS→2010年8月のマイナーチェンジで廃止
変速機/3速AT / 4速AT / 5速MT
駆動方式/MR / 4WD
サスペンション/前:マクファーソンストラット+コイルスプリング 後:ド・ディオンアクスル+半だ円リーフスプリング
全長/3,395mm
全幅/1,475mm
全高/1,775mm
ホイールベース/2,420mm
車両重量/950~1,080kg
先代/ホンダ・ストリート

【現在販売中モデル】バモスG:2WD バモスの中でも最もローダウンが施してあるモデル。

出典: http://www.honda.co.jp/VAMOS/webcatalog/styling/
今ではターボ設定のグレードがなくなってしまいましたが、それでもなおローダウンの軽ワゴン車として長く販売を続けています。ロングセラー車とあって、非常に安定した走りもそうですが、やはり多くの荷物を詰めるということもウリの一つですね。

バモスGの基本情報

乗車定員/4人
ボディタイプ/5ドア セミキャブオーバー型ワンボックスカー
エンジン/水冷直列3気筒横置
最高出力/33/45/5,500rpm
変速機/3速AT / 5速MT
駆動方式/MR / 4WD
サスペンション/前:マクファーソン式 後:ド・ディオン式
全長/3.395mm
全幅/1,475mm
全高/1,775mm
ホイールベース/2,420mm
車両重量/990~1,080kg

【現在販売中モデル】バモスホビオG:2WD 最もポピュラーなホビオのモデル。

出典: http://www.honda.co.jp/VAMOS/webcatalog/styling/
バモスホビオは、バモスに比べて車高が高いということが最大の特徴です。これにより、多くの荷物を積むことができるため、事業用の車としての人気が非常に高いです。また、2WDと4WDの設定があり、4WDには4速ATの設定もあります。

バモスホビオGの基本情報

乗車定員/4人
ボディタイプ/5ドア セミキャブオーバー型ワンボックスカー
エンジン/水冷直列3気筒横置
最高出力/33/45/5,500rpm
変速機/3速AT / 5速MT
駆動方式/MR / 4WD
サスペンション/前:マクファーソン式 後:ド・ディオン式
全長/3.395mm
全幅/1,475mm
全高/1,880mm
ホイールベース/2,420mm
車両重量/980~1,070kg

まとめ

ホンダバモスはホビオという仲間を増やしながら、19年間もその姿を大きく変えることなくここまでやってきました。他メーカーでもこれだけの長期間一度もモデルチェンジをすることなく販売を継続している車はそうそうなく、かなり貴重なクルマといえるのではないでしょうか。しかし、一度は大きく変わったバモスを見てみたい、という気持ちもあるので、どこかでガラッと変わったバモスを見られることを期待したいですね。