優れた走破性! エクストレイルの燃費

ミニバンブームもひと段落し、SUVブームが到来し様々なメーカーから発売されています。以前まではSUVといえばフルサイズが主流でしたが、都会の狭い道でも困る事なく女性でも運転しやすいミドルサイズSUVにシフトしています。そんなミドルサイズSUVの代表格である日産エクストレイルの燃費について説明します。

日本の四駆といえば!

日本は四駆すなわち4WD車両の歴史が意外にも深いです。三菱のパジェロ、トヨタランドクルーザーは世界的にも有名ですし、未だに強い人気を誇っています。日産も実は二者と同じぐらいの長さの4WDの歴史を持っているのです。以外と知られていないのがサファリ、テラノといった車種です。日本国内ではあまり見かける事がありませんが、海外では非常に強い人気で砂漠などの過酷な土地で活躍しています。四駆といいますとやはりアメリカ車というイメージがありますが、そんな事はなく技術の日本だけあって高性能四駆を開発、販売しているのです。世界的にも日本製の四駆は故障しにくく頑丈な事で有名なんです。そんななか、日産が勝負をかけたのがミドルサイズSUVというジャンル。SUVといえばフルサイズかコンパクトサイズが主流のなか、日産は影を潜めていたミドルサイズSUVで勝負をしています。その勝負車両でもあるエクストレイルについて説明していきます。



エクストレイルシリーズの歴史

出典: http://www2.nissan.co.jp/X-TRAIL/exterior.html
エクストレイルは現在販売されているモデルで三代目です。2000年に初代エクストレイルが販売され、エンジンは横置き直列4気筒DOHCのQR20DE型もしくはSR20VET型を採用し、当時主流だったセンターメーター、荒れた路面での走行を想定した樹脂製のフロントフェンダーが装備されています。この初代の登場がエクストレイルシリーズの歴史の始まりです。初代エクストレイルが販売されてから何年かはスキー場の駐車場にエクストレイルが溢れかえっていたり、他車種にはないカラーリングが多く用意されていたので個性を発揮する事も出きたのがエクストレイルです。カーキ色や軍色、鮮やかなレッドなどがラインナップされています。

初代T30型

日産はあまり認知されていませんが、4WD車を多く生産し販売していた事をご存知ですか? 本格派のサファリや、当時の高機能を全て投入したテラノなど素晴らしい4WD車を製造してきています。しかし、販売面で苦戦をしてしまい、他社メーカーの4WD車に影を潜めてしまいます。2000年い投入されたT30型はハードメンでは特に従来通りで大きな変更点は見受けられないものの、コンセプトやイメージ戦略、消費者へのアプローチ方法を変更することで大きく認知され、大ヒットにつながっています。
4WDブームの中、ライバルメーカーである三菱パジェロ、トヨタランドクルーザーは順調に販売台数を伸ばしヒットに繋がっていましたが中々知名度を得ることができずに販売に苦戦を強いられていたのです。その4WDブームも終焉を迎ようとしていた時に、終わらせまいと切り札でもあるコンパクトSUVエクストレイルを市場に投入し、「200万円台で乗れる四駆」として販売が始まっています。オールモード4x4iという四駆システムを投入したことでFF走行と四駆走行の切り替えができます。このことが操縦性、燃費の向上に大きく貢献しています。エンジンは2,000ccNAのQR20DE型と、2,000ccDOHCターボのSR20DET型のガソリン2種です。自主規制枠いっぱいの驚異の280PSを発生させするSR20DET型を搭載した「GT」グレードも用意されています。エクストレイルにタフなイメージをもたらしたのは防水・防汚対策を施したインテリア構成です。CMでも大きくアピールされた車内を水洗いできる防水シートなどアウトドアなユーザーにはまさにぴったりの一台となっています。

燃費

初代エクストレイルT30型の燃費ですが、正直現在主流の車種と比べますと決して良くはないです。当時はそこまで燃費は意識されておらず、走破性や走行性能が追求されていました。実燃費は平均で7km/lで高速道路利用で12km/lが平均です。グレードによってエンジン特性が全く違うので、グレードと乗り方によっては更に伸びる可能性が充分にあります。エクストレイルのすごい所は、冬の雪道になってもそこまで燃費が落ち込まない所です。普通でしたら一気に燃費が落ちたりするものなのですが、オールモード4x4iのおかげで大きな変化がないです。



二代目T31型

二代目になりエンジンは2,000ccのMR20DE型と2,500ccのQR25DE型が搭載され、4WDの20Xにはエクストレイルシリーズ唯一の6MTが用意されています。当初設定があったターボ車ですが平成17年排出ガス規制に適合せずにフルモデルチェンジを機に廃止されましたが、2008年にルノーと共同開発を行った2,000ccターボのクリーンディーゼルがラインナップに加わっています。
4WDシステムのメカニズムは新たに「オールモード4×4-i」を開発し搭載し、このシステムとしてはセンターデフを持たないスタンバイ式四輪駆動です。初代はセンターメーターでしたが二代目からは視認性の悪さなどが理由となり廃止となり、運転席前に移動されています。また、樹脂製フェンダーも生産性、車格の向上を理由に廃止されています。二代目への移行の際に大幅なデザインチェンジが噂されたエクストレイルですが、初代T30型のデザインが好評だった事もありコンセプトはキープされたままのモデルチェンジになっています。

燃費

二代目T31型になり燃費は大幅に改善されました。今まではガソリンをばら撒きながら走るというイメージが強かったですが、他車種と比べても劣らない数値にまできています。セダンやコンパクトカーの燃費と比べますと劣る点もありますが、SUVのボディサイズですのでその点を踏まえますと満足する数値です。街乗り8~9km/l、高速道路利用で12~13km/lが実燃費の平均です。SUVにしては上出来の数値です。エンジンも軽自動車の様に無理に回る事がなく、非常にゆったりと余裕のある回転をしてくれます。アクセルを踏めば合流でも困る事がない充分すぎるほどの加速をする事ができます。実用性とタフさを両立したモデルです。

三代目T32型

3代目であるT32型はフランスのルノー車と協同開発で誕生したCMFプラットフォームが採用されています。そして、2代目までのコンセプトであったタフな高性能SUVのイメージをそのまま残し、クロスオーバーSUVへと一気に変更されています。この変更により、先代から引き継がれてきたデザイン、スタイリングの共通点は皆無になります。Vモーションシェイプとブーメラン型LEDヘッドランプシグネチャーの採用により、本格はSUVながらもどこか高級車の雰囲気を感じることができるスタイリングになっています。また、居住性にも大変優れており2列目シートは大きくスペースが取られているので、座り心地のいいシートとの相乗効果で長時間の乗車も楽にこなすことができます。3列7人乗りのモデルもラインナップされていますが、正直乗り心地は期待できるものではないです。しかし、SUVで3列7人乗りは珍しい設定ですので大家族でアウトドアにもぴったりです。発売当初は第二世代のクリーンディーゼルエンジンを継承していましたが、途中からC26型セレナ共通の2,000cc直噴エンジンMR20DDに変更になっています。また、2015年4月にMR22DD型をベースにハイブリット車が設定されています。4WD車はALL MODE4x4-iを引き続き搭載し、世界初となるアクティブプライドコントロール、アクティブエンジンブレーキ機能が採用されています。この二つのシステムは前者は車輪速を予測することで、起伏のある路面に対し姿勢変化、振動を抑制させます。後者はコーナーやブレーキ時にエンジンブレーキがアシストしペダル操作を軽減してくれる機能です。この様な世界初の技術を投入された三代目エクストレイルは歴代の無骨な男のタフギアという印象を一気に変え、どこか都会っぽい優雅なスタイリングに仕上がっています。

燃費

三代目エクストレイルはガソリンエンジン仕様とハイブリット仕様の二種類があります。三代目の販売開始から間もないですが販売台数が多いので充分に実燃費平均を出せるほどのデータが出回っています。ガソリンエンジン仕様ですと8~12km/lでハイブリットですと15km/lが平均です。データに開きがありますがこれは、車種特有の力強い走破性を持っているためにハードは走りを楽しんでいるユーザーも含めているからです。みてわかる通り、運転の仕方によってかなりの開きがあります。ガソリン仕様は一桁なんて事もありますが、昔は4~7kmが当たり前の国産SUVでしたのでかなり進化した事がわかります。

三代目T32型に実際に乗ってみて

実際に筆者がT32型に乗ってみた感想です。ガソリン仕様の三代目に乗ってみましたが、まずドアを開けて驚いたのが、今までのエクストレイルとは様子が違う上品で風格のある内装に仕上がっています。どこか高級セダンを思わせる様な作り込みで、運転席に座ってみるとシートの座り心地のよさに驚きました。また、アイポイントが非常に高く、この手の車に多いピラーによる死角がほとんど感じられません。そして、現在では主流のプッシュスターターでスマートにエンジンがかかり発進します。アクセルを踏んだ感じは2,000ccとは思わない加速で、エンジンも回りすぎる事なく小刻みにシフトアップしていきます。エンジン音も大きくなく、ギアチェンジによるショックも非常に少ないです。街を走ってみての燃費ですが、およそ10km/lでした。街中での渋滞によるストップ&ゴーが多かったので少々悪かったですが、普段乗っている車でしたら更に下回る数値です。唯一弱点に感じたのが、急な加速に鈍さを感じてしまった所です。高速道路などでの合流の際にアクセルを踏み込んでもレスポンスよく加速せずに、ワンテンポおいての加速を始めます。ダウンサイジングターボ特有といえば特有なのですがこの点が大排気量車種との大きな差だと感じます。インテリアや装備の使い勝手に関しては流石エクストレイルだけあって不満を感じることはなかったです。また、ヘッドライトにプラスされたLEDイルミネーションは高級欧州車を思わせ、どこか優越感を感じることができます。

まとめ

エクストレイルシリーズの実燃費

上記で各シリーズ毎の燃費を記載してきましたが、最期に見やすいようにまとめておきます。エクストレイルユーザー様の実燃費を元に平均を出しています。ぜひ購入の際の判断材料の一つにしてください。
第一世代T30型 街乗り7km/l 高速道路利用 12km/l
第二世代T31型 街乗り8~9km/l 高速道路利用 12~13km/l
第三世代T32型 ガソリン仕様街乗り8~12km/l ハイブリット街乗り15km/l
となっています。見ての通り、第一世代と第世代には大きな開きはありませんが、第三代目で大きく差がついています。これは、時代によるダウンサイジングターボの流れがエクストレイルにも押し寄せ、エコカー思考の自動車として開発された事が理由です。燃費も向上していますし、ダウンサイジングにより年間にかかる税金も安くなるのでランニングコストが落ち維持しやすくなっています。

エクストレイルシリーズをオススメする理由

いかがでしたか?大人のタフギアであるエクストレイル。搭乗者が海に山にアウトドアに使うことに対して一切の躊躇を与えない車ですし、どんなアウトドアでも走破する事ができる四駆です。初代エクストレイルがデビューした際は、雪まみれのスノーボードグッズを車内に投げ込んだり、ウェットスーツを投げ込んだり、、、とかなり乱暴にも見える扱いをCMで放送していましたが、実際にこれは可能なので驚きです。トランクにはゴーグルやグローブ、様々な小物を収納できるボックスが装備されていたり、ハンドルがチルトアップできるので運転席でスノーボードブーツの脱着ができるなんて事もあります。歴代の車種でここまでアウトドアに使えるタフギアに焦点を絞って開発された車両はエクストレイルしかありません。時代の流れに合わせながらも、当初のコンセプトはそのままに、優雅さスタイリッシュさを取り入れる日産の技術には脱帽です。アウトドアな方も、雪深い所にお住いの方、そうでない方でも乗り手を選ばずにオススメできるのがエクストレイルです。