【フィアット500L】走る楽しさを備えたオシャレで実用的なミニバン!気になる燃費性能や中古車情報も!

フィアット 500Lはコンパクトで使い勝手のいいミニバン。名車フィアット 500、その派生モデルとして生まれたこのクルマは伝統と新生の狭間を取ったバランスのいいMPVに仕上がっていて、ファミリーカーとして最適なクルマです。今回はその500Lの魅力に触れたいと思います。

フィアット 500Lとは?

500シリーズのMPV

500Lは2012年より500からの派生車種として、フィアットが開発・販売するクルマです。ボディタイプとしては、MPV(マルチ・パーパス・ビークル)と呼ばれるいわゆるミニバンに相当します。その高い人気から発売当初からセールスは好調。500Lのモデルラインナップも目的に応じて1台ずつ明確なコンセプトがあり、充実しています。また、グローバル性も凄まじく、発売から1年後の2013年には世界中で100個以上の国と地域で販売され、世界中で愛されているクルマとなっています。車名に付いている”L”の意味は、500Lがベース車である500よりも大きいので”Large”版500ということで500Lとなったそうです。

ベースとなったフィアット 500を簡単におさらい!

500Lを語っていく前に派生元となっているフィアット 500の紹介を軽くしておいたほうが比較や500Lの魅力が伝わりやすいかと思います。500は1930年代からフィアットのラインナップに並ぶ歴史あるクルマですが、製造と製造中止を繰り返し、2007年に再販売が現在の500が第3世代となります。イタリア名の”チンクエチェント”でも広く知られていて、日本では第2世代で一気に知名度を上げました。クルマとしては、コンパクトな3ドアハッチバックで丸みがあるオシャレともかわいいとも取れるフロントマスクが特徴的なクルマです。この外観は第2世代がベースになっていて、その唯一無二のフェイスはもはや伝統とも言えるほどです。ヨーロッパのバロック調な街中を疾走するのが似合う根っからのヨーロピアン車。ただ単に愛嬌のあるクルマでもなく、フェラーリやマセラティの親会社であるフィアットならではの走りへのこだわりも見られます。現行型500のエンジンは69psを発揮する1.2L直列4気筒エンジンと85psの0.9L直列2気筒ターボエンジンの2ラインナップとなっていて、誰にでも扱いがしやすく運転が楽しいエンジンチョイスがされています。大きさは、3,570mm×1,625mm×1,515mmと、日本の軽自動車とほぼ同等のコンパクトさとなっています。小さいがゆえの軽快な走りとオシャレながらも伝統的なルックスで、クルマ好きからもそうでない人からも幅広い人気を獲得しています。



現行型500Lの概要

出典: http://www.fiat.co.uk/fiat500/500l-interiors

”Large”でも扱いやすくて実用的なファミリーカー!

500がコンパクトでクルマの楽しさを体感するのに適したクルマならば、500Lは利便性を兼ね備えた実用的なクルマ。そのターゲット層が家庭を持つファミリー層であることはフィアット自身も声を大にして公表しています。サンルーフが装備されていたり、カラーのバリエーションも多かったり、ファミリーカーとしてのニーズをすべて持っている上で、フィアット 500シリーズならではテイストも織り交ぜた非常にユニークなクルマとなっています。

日本でのグレードの種類と価格は?

前述した通り、500Lは世界中の100を超える国々で販売されているがゆえ、国や地域によって取り扱われているラインナップが異なります。現在日本ではなんと残念なことにフィアットから公式に日本用500Lの販売は行われていません。大きさといい、クルマとしての性能といい、500Lは日本にピッタリと言えるほどのクルマだと思うのですが。その代わりスクーデリア・デスティーノという輸入車取扱店での販売がされており、上級モデルの「Lounge」、より大型でSUVに近い「Trekking」の2モデルが輸入されています。

「Lounge」
メーカー希望小売価格:3,400,000円

全長:4,147mm
全幅:1,784mm
全高:1,665mm
ホイールベース:2,612mm

「Trekking」
メーカー希望小売価格:3,500,000円

全長:4,270mm
全幅:1,800mm
全高:1,679mm
ホイールベース:2,612mm

共通ドライブトレイン
駆動方式:FF
エンジン:直列2気筒8バルブターボチャージドエンジン
排気量:875cc
最高出力:105ps@5,500rpm
トランスミッション:6速マニュアル
燃料タンク容量:50L

日本で中古車は売られているの?

出典: http://www.goo-net.com/usedcar/spread/goo/15/700920010130151031001/gallery.html
500Lに関して中古車情報も探してみました。ベースモデルの500はオンライン上の中古車市場でも500台近くも個体数が出回っていて、コンディションがいい個体も多かったので中古でも買いやすくなっています。それに対して、500Lの中古車で市場の検索に引っかかったのは日本国内でわずか7台となっています。その価格帯は最安値が290万円、最高値が430万円となっています。モデルラインナップは「Lounge」と「Trekking」の2種類となっていて、いずれの個体も走行距離は非常に短く、程度もよさそうです。

欧米でのラインナップも見てみよう!

日本での公式ラインナップが見れないので、欧米で展開されている本格的なラインナップを確認したいと思います。まず、ベースグレードとなるのが「POP」と呼ばれる500Lです。これを基に、欧州では「POP Star」、「Lounge」、「Trekking」の全4車種のラインナップとなっています。北米では、スタンダードモデルの「POP」、「Trekking」、「Lounge」に加え、「Easy」、「Urbana」などの特別モデルも販売されています。

エクステリアやインテリアは?

500を踏襲したルックスにコンパクトで扱いやすいボディ!

出典: http://www.fiat.co.uk/fiat500/500l-design
500Lのボディサイズは500よりも大きいものの、それでも十分コンパクトなサイズを保っているボディとなっています。そのため、どんな道でも扱いやすい手頃な大きさに収まっています。そのルックスも500の特徴をしっかり活かしたフェイスマスクに、丸みを帯びた全体フォルムなど伝統あるフィアット 500のイメージをしっかり継承しながらも、新たな試みがなされたミニバンと言う表現ができるデザインとなっています。「Trekking」はよりSUVに近い特色を持つクルマとなっているため、そのボディサイズも他の500Lのモデルよりは大型化しています。その見た目も、よりダイナミズムを強調したデザインとなっており、オシャレなイメージだけじゃなく、頼りがいもある力強い印象を受けます。

車内は広々快適空間!

出典: http://www.fiat.co.uk/fiat500/500l-trekking-interiors
居住空間はさすがはミニバンと言いたいところ! かなりゆったりしていてスペースに余裕があります。これなら乗員も快適にポジションを取れるし、姿勢を崩してリラックスすることもできます。しかも、シートは乗り心地にもホールド性にも優れた万能モノ。特にそのホールド性はスポーツカーを彷彿させるかのような本格的な仕上がりとなっています。天井にはサンルーフも完備していて、ルーフを開けることによって車内はより開放的な空間になります。天気のいい日などには、ルーフを開けて走行したくなるでしょう。さらに、車内のいたるところには空いたスペースを上手に使って作られた収納スペースが確保されており、その数はなんと22個。小物からクルマに置いておくと便利なものまで数多く収容しておくことができます。また、居住空間もこのように広いですがラゲッジルームも大容量。通常時で400Lもの容量を確保しています。これにリアシートを折り畳むことで最大1,310Lものラゲッジスペースを実現させ、「Trekking」では長さ2.4mのものまで収容できるようになっています。今やファミリーカーの機能として当たり前とも言えるようになったリアシートアレンジで乗員数や荷物によって空間を使い分けできるわけです。

内装装備はクラッシックな面影を残しながらもハイテク!

500Lの内装はクラッシックさとモダンさが融合したかのような不思議な印象。ですが、非常に完結でシンプルな内装装備となっています。インパネには現代テクノロジーを駆使した5型タッチディスプレイを搭載。Bluetoothやナビゲーション、オーディオ機能など基本機能はすべてこのディスプレイで操作可能となっています。また、「eco:Drive LIVE」と呼ばれるモードも採用。このディスプレイ上にエコドライブに関するさまざまなアシスト情報を提供。さらに運転のどこを直せばさらに燃費が上がるかなどのエコ運転トレーニング的なモードもあり、ドライバーのエコ運転をサポートします。そんな多機能ディスプレイの下にあるのは、簡素で直感的に操作できるエアコンのコントロールパネルです。そして、500Lの内装でもっとも特徴的なのがシフトレバー。500Lのトランスミッションでオートマティック仕様は1モデルのみ。そのほかは6速マニュアルトランスミッション一択なので、シフトレバーにはもちろん1~6+Rの文字が刻まれています。この500Lのようなミニバン型のクルマで、未だに6速マニュアルを採用しているクルマはそうそうないので、現在のミニバンの内装でこんな光景は珍しいかと思います。走りの楽しさへの配慮を忘れない計らいです。



走行性能や燃費性能は?

元気に回るエンジン!ラインナップも豊富!

500Lのエンジンラインナップは豊富でガソリン、ディーゼルを合わせて全6種類が用意されています。すべてボディに合わせた小型エンジンですがフィアットのエンジニアリングが凝縮したこのエンジンはレスポンスが優れ、高回転域まで一気に気持ちよく吹き抜ける性能のいいエンジンに仕上がっています。全エンジンの概要も簡単に説明します。まずは、105hpのパワーを発揮する0.9L直列2気筒ツインエアターボエンジン。1.4L直列4気筒エンジンは95hpを発生、最高速度は180km/hにも達します。そして同じく1.4L直列4気筒エンジンでT-Jetを搭載し120hpまでパワーを引き上げたユニットも。残りの3種類のエンジンはすべてディーゼル仕様。95hpを発揮する1.3L直列4気筒ディーゼルエンジンが2種と120hpを産む1.6L直列4気筒ディーゼルエンジンとなっています。いずれのエンジンも2.0L以下の小型エンジンとなっています。

燃費性能はどう?

500Lの燃費事情ですが公式に公表されている燃費消費率は、下道で25MPG(10.68km/L程度)、ハイウェイで33MPG(14.03km/L程度)となっています。実質的な燃費は11km/Lほどでしょう。最新の小型ミニバンとしてはあまりよくない数値というのが正直な印象。ミッション系統が大きな影響を及ぼしているのかもしれませんが、新型ではこの燃費性能の改善を期待したいところです。CVTトランスミッション+アイドリングストップ機能を採用すれば燃費消費率は大きく向上するでしょうが、フィアットが500Lに対して”走り”の本質をどこまで追求するのか、そのために燃費性能を重視したシステムは起用しないのか、今後注目がされるところです。

まとめ

出典: http://www.fiat.co.uk/fiat500/500l-trekking-design
フィアット 500L、いかがでしたでしょうか?
フィアットの伝統的なハッチバックである500の派生モデルとして、ミニバンという形で生まれた500L。500がクルマ好きのための動きが軽快で運転していて楽しいコンパクトハッチバックなら、この500Lは完全なる家庭向けファミリーカーとなっています。それでもボディ自体がコンパクトなサイズであることに変わりはなく、車両感覚も掴みやすくて扱いやすいイージードライブなクルマに仕上がっています。その見た目からは想像できないくらい車内空間は快適にゆったりとくつろげる広さがあり、豊富なシートアレンジなどによって荷物もたくさん積むことができます。これだけ家庭的でありながらも、しっかりフィアットの血が流れるこの500Lはその走りもエクステリア/インテリアデザインも徹底的なこだわりを持って体現されているため、クルマ通な人やドライブが好きな人が乗っても日常乗りから楽しめる仕上がりになっています。こういったコンセプトから見れば、日本で高い人気を誇っていてもおかしくないと思うのですが、フィアットが下した判断は、日本へのフィアットによる正式な輸入はなし。ですが、近い将来正式に輸入が発表されてもおかしくはないと思えるクルマです。