型落ち購入が正解?カロッツェリア(パイオニア)のポータブルタイプのカーナビまとめ

カロッツェリア(パイオニア)は充実したカーナビの商品展開を行っていますが、ポータブルタイプのカーナビも展開してきました。但し据え置き型と異なり、現在ラインアップは縮小傾向です。そんな状況なので実は古い機種を買った方がお買い得なケースも…。ポータブルナビの特徴と、2015年秋現在のおすすめの買い方についてまとめました。

カロッツェリアのポータブルナビのあゆみ

1990年代から、ポータブルナビはサンヨーのゴリラが広く知られてきていましたが、パイオニアがポータブルナビ事業に参入したのは2002年のことで、据え置き型のナビ同様にカロッツェリアブランドから「エアーナビ」というシリーズ名で展開されました。

第1世代エアーナビ(Air Navi)2002年

サイバーナビなど最先端のカーナビを売りにしていたカロッツェリアのイメージに違わず、ポータブルナビとはいえ、通信機能を備える最先端のナビとして販売され、本体に地図やルート検索用のプログラムを内蔵せず、全てauのCDMA 2000 1Xの回線を利用してサーバー上から取得していました。クラウドサービスの走りだったとも言えます。

流石に当時の技術や通信規格では時期尚早過ぎたか1世代限りで廃盤になりますが、後年のカロッツェリアのナビに、その思想は引き継がれました。

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すずよし の愛車 ダイハツ タント に装着しているパーツ「carrozzeria AVIC-T1」のレビューです。Powered by みんカラ

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第2世代エアーナビ(Air Navi)2008年-2011年

2008年に再登場したエアーナビは通信機能を渋滞情報の取得等に限定、本体に地図を内蔵し、スタンドアロンでも利用出来る様になりました。

当初は5.8V型のモノグレードでスタート、その後4.8V型や7V型など、より小さな/大きなモデルが追加されました。 出典: http://pioneer.jp/carrozzeria/airnavi/avic-t99/

楽ナビ(ポータブル) / カロッツェリアポータブルナビ 2012年-

2012年のモデル再編時に、7V型のエアーナビは据え置き型カーナビの楽ナビシリーズとして取り扱われるようになり、新たに6.1V型も追加されました。操作性については同時期の楽ナビと共通のものが採用されています。通信機能対応等は継続されており、事実上のエアーナビ第3世代と言える内容に仕上がりました。2013年には早くもマイナーチェンジを受け、細部がブラッシュアップされました。

一方、エアーナビの5.8V型と4.8V型のモデルからは通信機能などが廃止、簡略化され、正式なシリーズ名称は与えられずカロッツェリアポータブルナビとして小型画面を必要とする需要に対応しました。

しかしパイオニアはカーナビ事業のうち、ポータブルタイプからの撤退を2015年はじめに発表、現在は地図の提供が続けられているものの、新機種の開発は残念ながら打ち切られています。

以下では楽ナビ(ポータブル)とカロッツェリアポータブルナビについて詳細を説明、また商品を紹介します。 出典: http://pioneer.jp/carrozzeria/portablenavi/avic_mp33/



楽ナビ(ポータブル)の特徴 – 楽ナビの操作性を取り入れたエアーナビ後継機種

楽ナビ(ポータブル)はカロッツェリアが一般販売している2015年唯一のポータブルナビ(PND)のシリーズで、楽ナビの1モデルとして扱われていますが、ポータブル機という位置づけから、メーカーサイトでは「楽ナビ(ポータブル)」という括りで、別枠で紹介されています。

スマートループ対応

エアーナビに端を発する楽ナビ(ポータブル)は、エアーナビの特徴であった通信機能を継承しています。

エアーナビの通信機能は渋滞情報のビッグデータであるスマートループを利用可能上位機種の70万キロには及ばないものの、33万キロの道路の渋滞情報を取得して、道案内に反映させることが出来るほか、駐車場の入口情報も取得することができます。但し通信はスマートフォンを介して行うことが出来ず、専用の通信モジュールを別途購入する必要があります。モジュールの購入価格には3年分の通信料が含まれますが、ナビ本体の価格を考えると、やや割高感があります。

また2015年秋に発売された最新版では、地図の無料更新が廃止されました。それ以前のような、通信機能を使った道路データの更新は出来なくなりました。

パイオニア CYBER NAVI データ通信専用通信モジュール ND-DC1 ND-DC1

3Dハイブリッドセンサーによる高い自車位置精度、更に車速パルス対応

通常、ポータブルナビはGPS信号を失う長いトンネル内や、インターチェンジでの上下移動などで、自車位置を見失いがちです。

楽ナビ(ポータブル)は3軸ジャイロセンサーと3軸加速度センサーを組み合わせて、GPS信号を見失うような状況でも、自車位置の精度を高く保ちます。

更に別売りのケーブルとの組み合わせで車速パルスを取得することが可能、ポータブルナビとしては異例の精度の高さを誇ります。車速パルス対応を理由に、楽ナビ(ポータブル)を選ぶユーザーもいるようです。

Pioneer carrozzeria Air navi 電源ケーブル RD-032
車速パルス信号ケーブルと、楽ナビ(ポータブルタイプ)の電源を車両側のオーディオ電源からとる場合に使用するケーブルを同梱。24V車対応。

エアージェスチャー対応

エアージェスチャーは同時期の据え置き型の楽ナビでも採用された、楽ナビ(ポータブル)の目玉機能のひとつで、本体に触れることなく、正面で手を振りかざすだけで、ナビの操作を行えます。

エアージェスチャーは、ナビ/AVの切り替え、地図スケール変更、地図方位切り替えなど、様々な機能を利用することが可能で、更に好みに合わせて細かい設定を調整することが出来ます。

AV機能はRCA入力にも対応

楽ナビ(ポータブル)では、SDカードに入れた動画や音楽を再生することが可能です。

更に外部からRCA出力の映像機器を接続することが可能です。例えばカロッツェリアのDVD対応1DINメインユニットであるDVH-570と接続することで、本体には液晶ディスプレイを持たないDVH-570の映像再生用外部ディスプレイとして利用することが出来ます。

[パイオニア/Pioneer] DVD-V/VCD/CD/USB/チューナーメインユニット 【品番】 DVH-570

2015年に購入できる楽ナビ(ポータブル) – 買うなら2014年秋モデルを!

2015年現在、楽ナビ(ポータブル)は2015年秋モデルが最新の扱いですが、生産終了品となった2014年秋モデルの在庫も流通しています。ハードウェアは同一で、地図更新などの点では2014年秋モデルに優位性があるので、ここでは2014年秋モデルをおすすめします。

AVIC-MRP770/660(2015年秋発売)

Pioneer 7V型ワイドVGAワンセグTV/SD・メモリーナビゲーション AVIC-MRP770

Pioneer 6.1V型ワイドVGAワンセグTV/SD・メモリーナビゲーション AVIC-MRP660
楽ナビポータブルタイプの最新機種は、2015年10月30日に発売されました。7V型ワイドVGAモニターのAVIC-MRP770と、6.1型ワイドVGAモニターのAVIC-MRP660の2モデルが設定されていて、いずれもチューナーはワンセグ仕様と対応となっています。

ハードウェアの仕様や性能は、2013年モデルとして発売されたAVIC-MRP077/066と同一のものですが、2015年版の最新地図が収録されています。一方で過去のモデルには付いていた3年間無料のマップチャージが省かれており、地図の更新は有料となる予定です。

AVIC-MRP900/700/600(2014年秋発売)

Pioneer 楽ナビポータブルタイプ AVIC-MRP900 AVIC-MRP900

Pioneer 楽ナビポータブルタイプ AVIC-MRP700 AVIC-MRP700

Pioneer 楽ナビポータブルタイプ AVIC-MRP600 AVIC-MRP600
楽ナビポータブルタイプの先代は、2014年秋に発売されました。7V型ワイドVGAモニターのAVIC-MRP900/700と、6.1型ワイドVGAモニターのAVIC-MRP600の3モデルが設定されていて、チューナーは900がフルセグ対応、700と600がワンセグ仕様となっています。

ハードウェアの仕様や性能は、2013年モデルとして発売されたAVIC-MRP099/077/066と同一のもので、これに2014年版の地図を収録して発売した仕様です。

2015年秋発売のモデルと比べると、こちらは3年間無料のマップチャージがついてくるので、2017年秋までの間、オプションの通信モジュールを使うか、パソコンからSDカードにデータをダウンロードすることで、地図の更新を無償で行えます。

フルセグが必要ならば選択の余地なく2014年秋モデルを選ぶべきですが、ワンセグにしても、地図更新のことを考えたら、2014年秋モデルの在庫を積極的に選ぶべきでしょう。



カロッツェリアポータブルナビの特徴 – エアーナビのもうひとつの帰結

2012年の楽ナビラインアップ再編時に、エアーナビの7V型画面を持つモデルは楽ナビシリーズに編入されましたが、一方でエアーナビの源流となる5.8V型と4.8V型の機種は、独立したシリーズとして残されました。

しかし、これらは廉価版という位置づけから、エアーナビの最大の特徴だった通信機能を廃止、3年間の地図無料更新等も廃止されました。そのためエアーナビを名乗れなくなり、カロッツェリアポータブルナビというシリーズで展開されました。更に4.8V型では5.8V型に比べて、外部入力端子やFM-VICSも省略されているなど、細かい違いがあります。

一方で、特に4.8V型は、そのサイズの小ささや柔らかいデザインから、カーナビの取り付け位置に悩む輸入車の後付け品としての需要が根強く、現在では複数の自動車ディーラーが純正オプション扱いで販売しています。

以下の特徴の内容は生産が続けられている4.8V型モデルに関するものです。

渋滞予測データ収録

カロッツェリアポータブルナビはスマートループに対応していない代わりに、渋滞予測データを33万キロ分収録し、所要時間の短いルート案内に活用しています。

2軸ジャイロセンサーと3軸加速度センサーを搭載

自車位置補足のためのセンサーはエアーナビの仕様を継承しています。2軸ジャイロセンサーは自動車の向きの変化を、3軸加速度センサーは自動車の前後左右上下の移動を検知し、立体交差でも道から外れにくく、またGPSを補足できないトンネル内でも位置情報のズレを最小限に抑えます。

2015年に購入できるカロッツェリアポータブルナビ – 旧機種+最新地図がお買い得

AVIC-MP35(純正オプション限定商品)

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ほ~り~ の愛車 フィアット フィアット500S に装着しているパーツ「PIONEER / carrozzeria AVIC-MP35」のレビューです。Powered by みんカラ

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AVIC-MP35は2015年頃から販売されているカロッツェリアの最新のポータブルナビですが、カロッツェリアのウェブページには掲載されていないモデルで、VW、ミニ、シトロエン、フィアット、フォードの純正オプションという位置づけとなっており、ディーラー専売モデルとして車種別取付キットとセットで販売されています。

その内容は2013年春に発売されていたAVIC-MP33IIの地図を2014年第2版に改めた以外は相違が無いとされていますが、AVIC-MP33II用の有料更新地図などは利用できないようです。

将来AVIC-MP35の地図更新が行われるかカロッツェリアは発表していませんが、ミニとフィアットは将来の有料での更新を示しているようです。但し少なくとも、後述するCNSD-A4500には対応していないようです。

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FCLIFE の愛車 フィアット パンダ に装着しているパーツ「PIONEER / carrozzeria AVIC-MP35」のレビューです。Powered by みんカラ

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AVIC-MP33II / 33

Pioneer carrozzeria ポータブルメモリーカーナビゲーション ワイドVGAワンセグTV/microSD 4.8v型 AVIC-MP33II
AVIC-MP33 IIは2013年春に、AVIC-MP33は2012年夏に発売された、カロッツェリアポータブルナビのエントリーモデルです。両者の違いは収録されている地図の違いで、MP33 IIは2013年第1版が、MP33は2012年第1版が収録されていますが、あとは同一のものです。

この2機種は2015年現在も新品の在庫が流通していて、20,000円台と比較的安価に購入することが出来ます。またCNSD-A4500という更新用の地図が収録された地図を購入することで、いずれの機種でも地図情報を2015年度の最新版に変更することが出来ます。

CNSD-A4500は2015年6月に発売され、価格は19,000円と高価ですが、本体価格が非常に安いので、合計50,000円以内には収めることが出来ます。

CNSD-A4500
エアーナビマップTypeIV Vol.5/ポータブルナビマップ Vol.4・SD更新版

AVIC-MP55

Pioneer carrozzeria ポータブルメモリーカーナビゲーション ワイドVGAワンセグTV/microSD 5.8v型 AVIC-MP55
2012年秋に発売されたAVIC-MP55も新品が現在まで流通しています。こちらは画面サイズが5.8V型となり、またFM-VICSでの渋滞情報取得(ルートへの渋滞情報反映は不可)や、RCA外部入力、車速パルスセンサーに対応しているという違いはありますが、その他の仕様は概ねAVIC-MP33に準拠しています。

CNSD-A4500にも対応しており、購入することで2015年最新版の地図を載せたポータブルナビとして使うことが出来ますが、楽ナビ(ポータブル)の6.1V型との価格を比較すると、積極的には選ぶ意味を見出しづらいモデルです。

まとめ

カロッツェリア(パイオニア)のポータブルタイプのカーナビについてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか?

新規に開発が行われなくなった商品というのはメーカーサイトを見ても商品説明の力の入れ方が微妙だったりと、とかく寂しいものですが、低価格帯はスマホのナビや安価なポータブルナビに押される一方で、据え置き型も性能が上がり値段は下がりという状況、5万円前後の高性能ポータブルナビは中途半端な位置づけになってしまった感が否めません。ただ、こういう状況だからこそ、敢えて古い機種に手を出すことでお得な買い物が出来るケースもあるのです。

最後におすすめの機種ですが、AVIC-MPR600にND-DC1の組み合わせを挙げたいと思います。コストパフォーマンスの点では最善で、かつパイオニアがポータブルナビで目指していたコンセプトのゴールに近い構成となります。

あるいはAVIC-MP33(II)にCNSD-A4500の組み合わせも良いかとは思います。渋滞情報は拾えませんが、この価格ならば他社PNDに比べても、選んで損はないでしょう。