ディーゼル車のエンジンオイルについて学ぼう!交換時期や規格、グレードまで解説!

ハイブリッドカーとディーゼル車を天秤にかけている人もおられると思いますが、ディーゼルエンジンについていまいち知識不足な人も多いはずです。そこで今回はディーゼルエンジンオイルに関する知識をつけましょう!

目次

ディーゼル車も増えましたね!

海外ではすでに一般家庭に普及しているディーゼルエンジン車。丈夫で壊れにくく燃料代が安いのでお国によってはガソリン車よりも圧倒的に多く普及しています。日本でも大手自動車メーカーから続々とリリースしていますがそれまで縁のなかったエンジンだけに維持が不安だと感じている人も多いはずです。
そこで今回は自動車を所有したときにもっとも身近なメンテナンスであろうエンジンオイルについて知識をつけておきましょう。エンジンが違うのでガソリンエンジン車とは違いもあります。失敗しないためにしっかり覚えておきましょう!

甘く見てはいけない…

エンジンオイルと言うカテゴリーでは同じですが、エンジンの違いがあるので似ているようで違います。例えるなら男と女くらい違うといえるでしょう。男性が女性用の公衆トイレやお風呂に入るだけで犯罪になってしまう、そんなレベルです。ディーゼルエンジン車にガソリンエンジン用のオイルを入れてしまうと最悪壊れてしまうでしょう。
最悪の事態は免れたとしても満足に走れなくなったり、エンストし再始動が困難になったりすることも考えられます。そうなってはレッカーサービスを手配し、整備工場で部品交換などの処置を受けるでしょう。旅先でそんなことになったらせっかくの休みは台無しになりかねません。
例え整備工場に直行できても交換部品が用意されている確率も低いでしょう。エンジンオイル選びを間違うとそれだけ重大な問題が発生するかおわかりいただけましたでしょうか? それではこれからディーゼルエンジンオイルについて基礎知識を学んでいきましょう! 難しいことはありませんのでご安心ください!



ディーゼルエンジン車のオイル交換時期について

ガソリンエンジン車やハイブリッドカーとの違いがわかったところでディーゼルエンジン車のエンジンオイル交換について学んでいきましょう!

ディーゼル車のエンジンオイル交換時期は?

CASTROL(カストロール) エンジンオイル GTX 10W-30 SL/CF 4輪ガソリン/ディーゼル車両用 4L [HTRC3]
内容量:4L
規格:SL/CF
粘度:10W-30
備考:鉱物油 ガソリンエンジン車の知識がある人なら知っていると思いますが、基本的にエンジンオイルは走行距離で交換時期を表すことがあります。基本的には説明書で指定してあったりディーラーで何キロくらいで交換してくださいとアドバイスを受けることでしょう。
まず前提としてエンジンオイルはガソリンエンジン車用ではありません。ディーゼルエンジン車用の物が必要です。(オイルの種類によってはガソリン・ディーゼル兼用の物もありますが)次にガソリンエンジン車に比べ交換時期が早く設定されている傾向にあります。
これはディーゼルエンジンの特徴でもありますが、汚れやすいからです。そのため交換ペースが短くなっています。最新の家庭向けディーゼルエンジン車(トラックやバスではない乗用車タイプ)の交換時期を調べたところ、走行距離5,000キロ~10,000キロと幅広い差も見られます。これは使用するオイルの量や排気量に差があることも考えられますが、交換時期はだいたいこの範疇にあると考えましょう。

TOYOTA トヨタ タクティー キャッスル SN/CF GF-5 10W-30 ガソリン・ディーゼルエンジン兼用オイル 20L 08880-10803
●API(米国石油協会)の新規格SNに合格した高性能・省燃費のガソリン・ディーゼルエンジン兼用オイル
●マルチバルブDOHC等の高性能エンジンに最適
●高温時のオイル循環性能を向上、高速運転に安定した性能を約束する鉱物油ベースの最高級オイル
●最新エンジンによる厳しい試験で証明された優れた省燃費性能
●排気ガス触媒の劣化を防ぐ、環境にやさしい新世代オイル ディーゼルエンジンオイルは走行距離のほかに時期で交換を指定する場合もあります。これはガソリンエンジン車でも同じです。走行距離で交換と言われると汚れるから仕方ないと思いますが、走っていないのになぜ交換? と思うはずですがオイルは入れた瞬間から自然と劣化が始まっていると考えましょう。
そしてその時期は1年です。ですからディーゼルエンジン車の交換時期をまとめると走行距離5,000キロ~10,000キロまたは1年と言えます。

交換時期について豆知識

実はオイルの特性上、交換時期が早くなる条件があります。それは異常に温度が上がった場合、もしくは低い場合です。まず異常に上がった場合ですが、オーバーヒートになってしまった、もしくはその寸前のようなシチュエーションがあったときがそれと言えるでしょう。現代においてかなりのレアケースですが、通常エンジンオイルの適正温度は90~120度と言われています。その温度を越えた場合にオイルの性能が追いつかず水のようにサラサラになってしまうでしょう。
エンジンオイルはある程度粘度があることでエンジン内部を保護しています。油は熱を加えると水のようになりますよね? パンにバターを塗ることを想像してください。焼きたての熱々のパンにはすぐに溶けますが、冷めたパンには固形のままでなかなか塗れないものです。このように油は熱に弱いと言えます。
一度高温に侵されたエンジンオイルは粘度が戻ることなくサラサラになってしまうので、早急にオイル交換が必要となると言うことです。
次にオイルの温度が低い場合の説明です。これは意外とありがちでこのケースが原因でエンジンを壊してしまうことがあります。最近の車がいくら頑丈と言えども新車からほんの数年でエンジン全損ということがあるのでよく覚えておいてください。特にちょい乗り程度に車を使っている人は要注意です。
近くのスーパーまで、コンビニや駅までの送り迎えなど短距離で車を走らせ駐車する場合、エンジンオイルの温度が極めて低いまま使用されます。この状態だと不燃した燃料がエンジンオイルに混ざってしまうのです。通常なら適正な温度まで上昇するので蒸発するのですが、温度が低いので蓄積する一方となります。
燃料がオイルに混ざるとどんどんオイルの性能が低下してしまい、潤滑できずエンジン内部を傷つけやがてはエンジンが壊れてしまうという訳です。ちょい乗りタイプの人はエンジンオイルの劣化をあまり気にかけない傾向もあるのでオイル交換の指定時期よりも早めにしておきましょう。

ディーゼルエンジンオイルのグレードって?

エンジンオイルにはグレードがあることをご存知でしょうか? 必ず自動車にはメーカーがグレードを指定しています。基本的に指定グレードより下げないように注意しましょう。

グレードの見方:その1

エンジンオイルにはAPI規格で表記されています。APIはAmerican Petroleum Instituteの略でアメリカの石油協会のことで協会が定めた規格でグレード分けされていると言うことです。

【ディーゼルオイルグレード】
CA→CB→CC→CD→CE→CF→CF-4

この順番となっています。もし指定グレードがCFだった場合選択肢としてCFはもちろんCF-4が使用可能です。間違えてもCEやそれ以下の物を使うと不具合の元となるのでオイル交換時は注意しましょう。グレードはすなわち性能と言えます。エンジンの設計段階で指定グレードのオイルを使った前提となっているということなので、それ以下の性能のオイルを入れることは想定外と言えるでしょう。故障しても保証が効きません…。

グレードの見方:その2

上記で紹介したグレードは基本と考えましょう。日本では法律によりDPF(ディーゼル微粒子フィルタ)の装着が求められます。それに対応するためJASO規格(Japanese Automotive Standards Organization 日本自動車技術会規格)が制定されていてこれに注意しましょう。これは種類分けされているので紹介します。

【DL-1】乗用(小型)ディーゼル車用
【DH-2】大型ディーゼル車用

以上がその二種類です。これを守らないとエンジンの寿命を縮めたりフィルターの目詰まりを起こしてしまったりと故障の原因になるので注意しましょう。



トヨタ純正 ディーゼルエンジンオイル DL-1 0W-30 20L▽08883-02903
JASO規格(グレード):DL-1
SAE粘度:0W-30
高性能触媒DPR搭載のディーゼル車専用
ライトトラック/ハイエース(1KD-FTV)用
内容量:20L(ペール缶)

オイル粘度

コスモ石油 ディーゼルハイメリットCE 15W40 20L ペール缶
CEの品質を備えた高級マルチグレードディーゼル エンジンオイル 《特 長》 特に耐熱性に優れた高性能ディーゼルエンジン専用オイルです。API CDよりさらに低オイル消費、デポジット防止性、スラッジ分散性能を向上させたオイルです。 グレードのほかに0W-30や10W-30、0W-20といった数字が記載されていると思います。自動車の説明書を見るとその数字も指定されているはずなので確認してみましょう。これはオイル粘度と言ってオイルの硬さ(粘り気)を表しています。
この粘度は燃費や加速性能、エンジンの冷却や潤滑と深く関わっているので、指定外の粘度の物を入れるとなにかしらの不具合が起こることがあるようです。と言うのもエンジンの設計やテストではメーカーの指定したオイルを使っているので、指定外のオイルは想定外とも考えられます。なのでおすすめはできません。

ちなみにこの「○W-○○」の意味ですが、「冬場の粘度-高温時の粘度」を表しています。WはWinterの頭文字で、寒いとき(低温時)を表しています。この数字が大きい方が粘度がある(硬い)と言うことです。高温時はエンジン始動中のオイルの粘度と考えましょう。油は温度が低いと硬く、温度が上がると柔らかくなりますよね? 油の多いらーめんも食べているときは意識しませんが、冷めてくると油が白く濁りものによってはお箸が刺さるくらいに硬くなることがありますが、そんなイメージで良いでしょう。

粘度が違うとなにがどうなるの?

例えば自動車の説明書には車種によっては通常指定のオイル粘度と寒冷地仕様のオイル粘度と分かれている場合があります。基本的にオイルの特性上粘度が高い方がエンジンの保護性が高い傾向にあり、サーキット走行を前提としたレースカーなどは10W-50、20W-60のような一般的にはあまり目にすることのない硬いオイルを使うこともあるのです。
これは常時エンジン温度が高くなるのでもともと硬くしておかないとオイルが熱で粘り気がなくなりエンジンを故障させてしまうなどが考えられるのでこのようになっています。逆に寒冷地で真冬に車を使う場合は柔らかいオイルを使用することもあり、説明書に指定オイルが2つ記載されている理由がこれです。

エンジンオイルは硬すぎても抵抗になり燃費の悪化などの不具合になります。人間でもそうですが、真夏に運動すると暑すぎてすぐにバテてしまいますが、かと言って真冬の寒すぎる環境でいきなり体を動かそうとしても筋肉が硬直して上手く動けないのと同じです。
エンジンも人間のようにパフォーマンスを発揮するためには必ず適温があると思いますが、その適温を保つために自動車ではオイル粘度で調整することがあります。基本的にはメーカーの指定した粘度を選びましょう。
硬すぎてもダメ、柔らかすぎてもダメ、これも重要なことなので間違えないようにしてください。

慣れてしまえば簡単です!

グレードや種類となんだかゴチャゴチャしてしまいそうですが、なにごとも慣れてしまえば大したことはありませんし不安ならディーラーに丸投げすればいいでしょう。そんなに難しく考えず、もし自分でオイル交換しようと考える場合に、「そうだ、グレードに気をつけよう、種類に気をつけよう」と思い出していただければと思います。

怪奇!ディーゼルエンジンオイルが増える!?

オイルって使ってると減るんじゃないの? なんか増えてるような気がするんだけど…? 誰かが足してくれたのかな? それか、もしくは幽霊の仕業…? だとしたらやだなぁ~、怖いなぁ~

これは本当にあった話ですが…

インターネット上でもディーゼルエンジン車のオイルを交換しようとしたら増えていた、と言う現象が多く確認されています。通常ガソリン車であれば減るのが一般的で、オイル交換もおろそかにしていればいつしかオイル残量警告ランプが点灯してしまうほどです。しかしディーゼルエンジンなら話は逆でどんどん増える一方。それなら得じゃん! と考えてしまいそうですが、これもエンジンの発する一つのサインなのでその仕組を覚えておきましょう。

なぜ増える?

このオイルが増える現象と深く関わっているのが先ほども触れましたがDPF(ディーゼル微粒子フィルタ)です。これはなんなのかとそろそろ疑問になったと思いますが、簡単に言うと空気洗浄機のような物と考えてください。ディーゼルエンジンは公害の元だ、排ガスが汚いと聞いたことがある人もおられると思います。
要するに公害対策のためにDPFと言うフィルターが付いているのですが、定期的に掃除をしないとフィルターが目詰まりを起こすのです。このフィルターの清掃は外して交換や手洗いで、という訳にはいかないので燃料を噴射して焼き切ってしまいます。
このときの燃料が燃え切らずにオイルに混ざってしまう…。そろそろ謎が解けた人もおられると思いますが、この燃料がオイルを増やす原因となります。この状態は単純にオイルが燃料で薄まっているので性能はもちろん落ちていると言えるでしょう。
このことからディーゼルエンジン車はガソリンエンジン車に比べ交換時期が早い傾向にある、と言うことなのです!

まとめ

いかがでしたか? ディーゼルエンジンオイルについておわかりいただけましたでしょうか? エンジンオイルのメンテナンスは自動車の寿命に直結するとも言えるのでオイルの劣化する原因や弱点を知っておくことでより的確な判断ができると思います。基本的にオイル交換は遅らせて得することはありません。
まだ大丈夫かな? と考えるよりも早め早めの交換をすることが愛車と長く付き合うコツです。確かにオイル交換はタダではありません。出費はあるでしょう。しかしこのお金をケチったことで車を乗り換えないといけない場合があると考えたら安いものです。メンテナンスも楽しみながらやるくらいに考えてみましょう! 
最後までご覧くださいましてありがとうございました!