【日産V37型スカイライン】世界基準のインフィニティスポーツセダン!ターボは買い?新型スカイラインクーペの登場時期は?

数ある日本車の中で、伝説として語り継がれているクルマがスカイラインです。伝統あるスカイラインも現行型で13代目となりました。V35型以降は日本のみならず、世界中で販売されるグローバルカーになりました。評価は海外でも高く、今や生産台数の8割が海外で販売されています。V35型以降のスカイラインが追い求めるのは世界基準の人馬一体感。それを具現化した最新の現行型V37型スカイラインをご紹介します。

日産 V37型スカイラインとは?

V37型スカイラインは、2014年に登場した最新のスカイラインです。通算13代目にあたります。モデルチェンジ当初はハイブリッド専用車でしたが、その後、ダイムラーから供給を受けた直列4気筒2,000ccダウンサイジングターボが追加搭載されました。

ボディタイプは2016年5月現在、セダンのみです。同年1月にデトロイトショーで発表された「インフィニティ Q60」が、日本国内では新型スカイラインクーペとして発表される予定です。

V37型スカイラインには日産エンブレムが1つも付いていません。これはデビュー直前まで「インフィニティ Q50」を世界統一名称として用いる予定だったためです。伝統があり根強いファンが多い「スカイライン」ブランドを廃止することは日本市場を軽視している、と日本人役員が反対し、カルロス・ゴーンCEOの鶴の一声で、インフィニティエンブレムを付けたまま日本国内では「スカイライン」を名乗ることに決定しました。

Y51型フーガとの関係は?

一見そっくりなY51型フーガとV37型スカイライン。両車の関係は? V37型スカイラインに搭載されるハイブリッドシステムは、Y51型フーガに搭載されたものをよりパワー志向に改良したものです。
Y51型フーガに初搭載されたこのシステムは、日産初でもありました。そのため充分な出力を確保しながら、安全マージンを多く取った設計でした。V37型スカイラインでは、Y51型フーガでの搭載実績を踏まえ、その安全マージンを問題のない範囲で減らしました。その余力をシステム出力に振り分けることができました。

またシャーシは基本設計が共通です。V37型スカイラインでは、Y51型フーガよりも50mm短縮されています。

この2台はもともと、インフィニティブランドで販売されるQ70とQ50です。同じプレミアムブランドの車種なので、エクステリアデザインもブランド共通意匠を盛り込んでいます。外観が似るのも納得ですね。

V37型スカイラインとY51型スカイラインは、事実上の兄弟車と言っても良い内容です。車格はY51型フーガを上位としていますが、エンジニアリング的にはほぼ同格と言って良いでしょう。フォーマルなフーガに、スポーティーなスカイライン。その関係はかつてのセドリックとグロリアを彷彿とさせます。

2Lターボエンジンはダイムラーが供給

従来の2,500cc車の代わりに設定された200GT-t系。エンジンはダイムラー社から供給されます。 V37型スカイライン200GT-t系に搭載される2,000cc直列4気筒「274A」型ターボエンジンは、ダイムラー社から供給を受けています。200GT-t系が登場するまでは、先代モデルの2,500ccV型6気筒「VQ25HR」型エンジン搭載車が併売されていました。最高出力ではやや劣るものの、常用域で発生し続ける最大トルクはVQ25HR型エンジンにもひけをとりません。

ちなみにメルセデス・ベンツ 4代目W212型E250セダンに搭載される「M274」型エンジンとは基本的に同一です。違いは混合器の燃焼方式です。M274型がリーンバーン方式であるのに対し、274A型ではストイキ燃焼となります。これは274A型ではパワー感を重視したためです。トレードオフでM274型より燃費で劣ります。

エンジンがほぼ共通…ということでV37型スカイラインとW212型Eクラスは兄弟車という見方もできますね。

新型スカイラインクーペはいつ登場予定?

新型インフィニティ Q60。日本国内ではスカイラインクーペとして販売される予定。 既にその存在が明らかになっているV37型スカイラインクーペ。基本グレードは3種類でベースモデルには274A型ターボ、スタンダードモデルには300PS版VR30DETT、スポーツモデルには400PS版のVR30DETTを搭載する模様です。
価格はそれぞれ、500万、600万、700万円とうわさされています。

問題の登場時期は2017年春と言われています。消費増税の先送りがささやかれています。もし増税が延期されたら、2017年の早いうちに登場するかもしれません。 ちなみにスカイラインクロスオーバーに新型の予定はなく、現行モデルで生産終了予定。そのXデーは2016年夏ごろらしです。



V37型スカイライン 主要スペック

V37型スカイライン 350GT HYBRIDの主要諸元

車両型式 DAA-HV37(2WD車)/DAA-HNV37(4WD車)
駆動方式 FR/4WD
乗車定員 5名
車両重量 1,770kg

【車両寸法】
全長 4,790mm
全幅 1,820mm
全高 1,440mm
 ※4WD車は1,450mm
ホイールベース 2,850mm
トレッド(前) 1,545mm
トレッド(後) 1,570mm
最低地上高 130mm
 ※4WD車は120mm
最小回転半径 5.6m
 ※4WD車は5.7m

【室内寸法】
全長 2,000mm
全幅 1,480mm
全高 1,180mm

【走行メカニズム】
変速機 7速AT
ステアリング 電動アシスト付ラック&ピニオン式
サスペンション(前) 独立懸架ダブルウィッシュボーン式
サスペンション(後) 独立懸架マルチリンク式
ブレーキ 四輪ベンチレーテッド
タイヤサイズ  225/55RF17

V37型スカイライン エンジンスペック

350GT系

350Gt HYBRID系に搭載されるVQ35HR+HM34モーターで構成されるハイブリッドシステム。

エンジン部

型式 VQ35HR
種類 V型6気筒DOHC
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
内径 95.5mm
行程 81.4mm
総排気量 3,498cc
圧縮比 10.6
最高出力 306PS/6,800rpm
最大トルク 35.7kgf・m/5,000rpm
燃料タンク容量 70L

モーター部

型式 HM34
種類 交流同期電動機
最高出力 68PS
最大トルク 29.6kgf・m

システム合計

システム最高出力 364PS

200GT-t系

200GT-t系に搭載される直列4気筒2,000ccダウンサイジングターボ「274A型」エンジン。 型式 274A
種類 直列4気筒DOHC
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
内径 83.0mm
行程 92.0mm
総排気量 1,991cc
圧縮比 9.8
最高出力 211PS/5,500rpm
最大トルク 35.7kgf・m/1,250~3,500rpm
燃料タンク容量 80L



V37型スカイラインの各グレード

V37型スカイラインの各グレードの特徴

ベースグレードからスポーティーな足回りを採用! V37型スカイラインには3つのグレードが用意されます。さらに上位グレードには特別仕様車「Cool Exclusive」が用意されます。各グレードの特徴は以下の通りです。

350GT / 200GT-t

標準設定の225/55RF17サイズのランフラットタイヤ。アルミホイールにもインフィニティマークが付きます。 各エンジンを搭載したモデルのベースグレードです。予防安全システム、オーディオ、ナビは標準装備です。タイヤも17インチ、215/55で、スポーティ感と乗り心地を両立するサイズです。もちろんランフラットタイヤです。シート表皮はジャガード織を採用しています。上級グレードのなると本革になるので、本革が苦手な方には、ベースグレードがおすすめです。

Type P

ベージュを内装色に採用したType Pのインパネ。 Type Pはベースグレードにさらに快適装備を追加したモデルです。変更になる装備は以下の通りです。

●ハイビームアシスト、アクティブAFS追加
●リバース連動下向ドアミラー追加
●自動防眩式ルームミラー追加
●オートエアコンに代えて、インテリジェントエアコンシステム
●パーソナルドライビングポジションメモリーシステム追加
●運転席ランバーサポートが手動から電動に変更
●シート表皮がジャガード織から本革に変更

日常運転をさらに快適にする装備ばかりですね。快適にV37型スカイラインに乗りたい方におすすめです。

Type SP

Type SPに標準装備の19インチアルミと245/40RF19 94Wサイズのランフラットタイヤ。レーシーな雰囲気が高まります。 Type SPはType Pにスポーツ装備を追加したモデルです。変更になる装備は以下の通りです。

●マグネシウム製パドルシフト追加
●アクセル、ブレーキ、フットレストにアルミペダル追加
●フィニッシャーをガンメタリックから本アルミに変更
●スポーツフロントバンパー追加
●スポーツチューンドブレーキ追加
●タイヤを245/40RF19 94Wランフラットタイヤに変更

サスペンションは全車共通なので、ベースモデルやType Pでも走りの良さを感じることができます。Type SPではさらにブレーキを強化し、さらに攻める走りができそうですね。

Cool Exclusive

Cool Exclusiveのインパネ。Boseのオーディオに白い本革内装だけでも買う価値ありですね! Cool ExclusiveはType PとType SPに仕様車が設定されます。Cool Exclusiveの特別装備は以下の通りです。

●Boseサウンドシステム
●Cool Exclusive専用ドアトリム
●Cool Exclusive専用コンソールリッド
●ストーンホワイト本革シート
●ミッドナイトブラックグリル

質の高いオーディオとホワイトの本革シート。大人のオトコの色気を演出できますね♪

V37型スカイラインの価格・燃費

V37型スカイラインの価格や燃費は? V37型スカイラインの各グレードごとにメーカー希望小売価格、燃費をまとめました。価格は消費税込み、燃費はJC08モードによる国土交通省審査値です。

またグレード名に「FOUR」と付いているグレードは4WD車、付かないグレードは2WD車です。

350GT系

350GT HYBRID / 350GT FOUR HYBRID

●350GT HYBRID
 メーカー希望小売価格 4,926,960円
 燃料消費率 17.8km/L

●350GT FOUR HYBRID
 メーカー希望小売価格 5,207,760円
 燃料消費率 17.0km/L

350GT HYBRID Type P / 350GT FOUR HYBRID Type P

●350GT HYBRID Type P
 メーカー希望小売価格 5,136,480円
 燃料消費率 17.8km/L

●350GT FOUR HYBRID Type P
 メーカー希望小売価格 5,417,280円
 燃料消費率 17.0km/L

350GT HYBRID Type SP / 350GT FOUR HYBRID Type SP

●350GT HYBRID Type SP
 メーカー希望小売価格 5,549,040円
 燃料消費率 17.8km/L

●350GT FOUR HYBRID Type SP
 メーカー希望小売価格 5,829,840円
 燃料消費率 16.8km/L

200GT-t系

200GT-t

●200GT-t
 メーカー希望小売価格 4,136,400円
 燃料消費率 13.0km/L

200GT-t Type P

●200GT-t Type P
 メーカー希望小売価格 4,345,920円
 燃料消費率 13.0km/L

200GT-t Type SP

●200GT-t Type SP
 メーカー希望小売価格 4,702,320円
 燃料消費率 13.0km/L

Cool Exclusive系

●350GT HYBRID Type P Cool Exclusive
 メーカー希望小売価格 5,417,280円
 燃料消費率 17.8km/L

●350GT HYBRID Type SP Cool Exclusive
 メーカー希望小売価格 5,775,840円
 燃料消費率 17.8km/L

●200GT-t Type P Cool Exclusive
 メーカー希望小売価格 4,626,720円
 燃料消費率 13.0km/L

●200GT-t Type SP Cool Exclusive
 メーカー希望小売価格 4,929,120円
 燃料消費率 13.0km/L

購入前にチェック!V37型スカイラインの評判

V37型スカイラインの評判は…? V37型スカイラインはプレミアムカーになりはしたものの、人馬一体感を追求するクルマであることに変わりはありません。スカイラインは憧れのブランドですよね。ではいざ購入!…の前に先輩ユーザーさんたちの生の声も聞いておきましょう。日常的に使用してみないと、細かいところまでわかりませんからね。

350GT系の評判

満足な点

まずはプレミアムカーとしての室内空間の快適さから。

広い室内空間、頭上高も余裕があって視界も良好、とても静かで力強い走りはいい車に乗ってると思わせます。

出典:

www.goo-net.com
いかにプレミアムカーになったとはいえ、やはりスカイライン。走りの良さは注目です。

恐ろしいくらい速い加速力、その気にさせる低いドラポジ、硬めだが乗り心地が良い足回り。

出典:

www.goo-net.com

フルスロットルにしたときのGフォースと速度の高まりは、「量産ハイブリッド世界最速」のフレーズを納得させるものだ。

出典:

www.goo-net.com
量産車世界初のステアリング・バイ・ワイヤー機構である「DAS」にも評価が集まっています。

話題のDAS。キックバックやワンダリングを排除して、凹凸やわだちのある路面でも高い安定性と安心感あるをもたらしてくれる

出典:

www.goo-net.com

高速域の安定感と、低速での扱いやすさを高度に両立させた点も、最新鋭のステアリングらしいところだ。

出典:

www.goo-net.com
V37型スカイラン 350GT HYBRIDの良い点を総括してみます。

胸のすくような走りと圧倒的な加速感。そしてエキサイティングなハンドリング。世界最高水準に近い安全装備も素晴らしい。

出典:

www.goo-net.com

不満な点

V37型スカイラインユーザーには、走りにこだわるエンスー志向の方も多くいらっしゃいます。そういう方々の厳しい目で見ると、DASの挙動に違和感を感じる方もいらっしゃるようです。ここは一般ユーザー視点の不満な点をご紹介します。

価格が高いこと。内容を考えれば仕方ないのだが。

出典:

www.goo-net.com

収納スペースが少なく狭いトランク

出典:

www.goo-net.com
値段はクラウンやフーガと同格ということで、不満に感じている方も多いですね。「スカイライン」というブランドイメージ故の値付けの難しさでしょう。

トランクの容量はリヤにハイブリッドシステムのバッテリーを搭載するためです。次期型に期待ですね。

200GT-t系の評判

満足な点

350GT系のネガをすべて潰しにかかっているモデル、という印象を受けます。

ハイブリッド車に対してトランクが広い

出典:

www.goo-net.com

ハイブリッドに比べるとリーズナブルにスカイラインが購入できること。

出典:

www.goo-net.com
話題のダイムラー製2,000ccターボの評判も上々です。

排気量が小さいから加速性能が気になるとは思いますが、日常領域でいえばこれでも速すぎるほど。

出典:

www.goo-net.com
カタログスペック通りの燃費であることも、素晴らしいですね。

燃費も、流れのいい郊外の道路と市街地で100キロほど走ったら13km/L弱でした。高速道路では14km/Lをオーバー。十分ですよね。

出典:

www.goo-net.com

不満な点

一方、不満な点はやはりエンジンや走行性能です。

エンジンの官能的な感じとか刺激はちょっと足りませんね。それから滑らかさとか洗練感も。

出典:

www.goo-net.com

走りの楽しさはハイブリッドモデルの圧勝です。

出典:

www.goo-net.com
比較対象はV6ハイブリッド搭載の350GT系です。ハイブリッド車世界最高加速性能が相手です。そこは割り引いて考えてください。

また廉価モデルだからなのか、または日産のナビゲーション共通の問題なのか、このような不満点を挙げられる方もいらっしゃいました。

ナビの動作が異常に遅く、オーディオや様々な情報が遅れて表示されます。

出典:

www.goo-net.com
これは何気にストレス対象になりますね。もし試乗の機会があるのであれば、ご自身の目で確かめてみましょう。

V37型スカイラインの中古車情報

すでに中古車市場にも流通しているV37型スカイライン。
Created by yino19700 V37型スカイラインは2014年に登場し、まだ2年が経過したばかりです。それでも中古車市場には出回っています。日産自動車公式の中古車検索サイト「Get-U」で検索してみると、2016年5月現在、修復歴なし車で85台ヒットしました。
一番安価なのは、200GT-tで268万円。走行距離がやや多めで1.8万kmです。一番高価なのは、350GT HYBRID Type SPでした。走行距離1.396kmで、お値段423万円。ディーラーの試乗車と思われるので、外内装の趣味が合えばお値打ちですね。

V37型スカイラインは現行モデルにしては、値落ち率が30~50%とやや大きめです。新車ではご予算がきついという方には、中古車も有効な選択肢になりますね。

日産 V37型スカイラインの中古車検索結果
-日産 V37型スカイラインの検索結果 | 日産公式中古車検索サイトGet-U

【まとめ】世界基準の人馬一体感!

日本基準から世界基準の人馬一体感を追求するV37型スカイライン。 V37型スカイラインのまとめ、いかがでしたでしょうか。10代目R34型までのスカイラインは、故桜井眞一郎氏が手掛けた日本基準で人馬一体感が楽しめるクルマを基本コンセプトとしていました。11代目V35型以降はインフィニティが手掛ける世界基準で人馬一体感を楽しめるクルマ作りを追求しています。V37型スカイラインでようやく、インフィニティのスポーツセダンと呼ぶにふさわしいクルマに仕上がったように思います。

ベースモデルからスポーツセダンの実力の片鱗を体験できるV37型スカイライン。スポーティーなプレミアムカーの購入をお考えなら、候補に入れたい1台です。