関東日帰りのドライブデートなら、奥多摩一周に出かけよう!

かつては、都内からでも遠い東京だった奥多摩ですが、圏央道の延伸に伴って都内だけではなく、埼玉や神奈川からの距離も確実に縮まりました。東京本土では唯一の村「檜原村」をはじめ、自然豊かな奥多摩を日帰りワンデードライブにでかけましょう。

玄関口は青梅市、御嶽渓谷

首都高永福料金所から中央高速をひた走り、圏央道を埼玉方面に入ります。そして間もなく日の出ICで降りたら奥多摩方面へと国道411号を車を走らせます。ここから約30分。御岳橋の信号が御嶽渓谷の入り口です。駐車場は信号を直進して間もなくの御嶽苑地駐車場が便利でしょう。

御嶽渓谷はJR青梅線の御嶽駅からほど近い渓流です。都民の水源である多摩川の源流をカバーしている秩父多摩甲斐国立公園にはたくさんの渓谷がありますが、この御嶽渓谷の清流は評価が高く、環境庁の日本名水百選に選定されているほどです。景観の特徴は四季を通じて楽しめるゴロゴロとした巨岩・奇岩、そして春から夏は辺りを包み込む緑、そして秋は紅葉のみどころと多彩な自然です。この澄み切った清流を散策するにはJR御嶽駅を中心に、多摩川の両岸約4kmにわたり整備されている遊歩道が良いでしょう。遊歩道の先では玉堂美術館前のイチョウの大木が、秋には黄金色の葉を茂らせている風景も見事です。

また、時間のあるときには、清流・激流を活かして盛んに行われているカヌー教室やラフティングツアー、また清流で育てらてたヤマメやニジマスなどの釣り堀がありますから、チャレンジしてみてはいかがでしょうか? 御嶽苑地駐車場:
所在地:東京都青梅市御岳1-190-3
電話番号:0428-22-1111(青梅市役所まちづくり経済部商工観光課)
営業時間:24時間
定休日:年中無休
料金:1時間(入庫から30分以内の出庫は無料、一日の最大利用額。有料期間は3月1日〜11月30日)

青梅市観光協会 御嶽渓谷



奥多摩地区で感動体験

都民の水瓶、小河内ダムと奥多摩湖

御嶽渓谷で一時間ほど散策を楽しんだら、国道411号を更に先に進みましょう。途中、ちょっとしたワインディングロードにトンネルと、都心とは全く違う東京都でありながら奥多摩地区特有の風景が車窓を埋め尽くします。そうしながら約30分、もしかしたら巨大な滝、あるいはコンクリートの壁が見えてくるでしょう。これが「小河内ダム」です。高さは149m、長さ353m、コンクリートの体積:1,676千立方mという巨大さは、目を奪います。特に、放水の時に出会えれば幸運です。間近で轟音と水しぶきを上げる光景には覆わず目を奪われます。

でも、目を奪われて事故を起こしたら元も子もありません。簡単な写真撮影などは、すぐ近くにある停車スペースに車をおいてからにしましょう。

この小河内ダムが形作っているのが、東京最大の湖であり、貴重な水瓶である人工湖「奥多摩湖」です。夏にはエメラルドグリーンにも似た美しい湖面が魅力的な場所です。ダム脇から5分で小河内ダムに隣接した駐車場や水根駐車場、大麦代駐車場に到着です。特に隣接駐車場付近は公園も整備され、登坂路を走ってきたサイクリストなども、ここでのんびりと休んでいたり、また小河内ダムにある展望台やダムの上から眼下を覗き込んで景観…というよりスリルを味わうこともできます。また湖畔の周囲を走ると、そこここに小さな駐車スペースがあるので、そこから湖に近づくと、とてつもない静寂と鳥の声に癒やされるネイチャーゾーンでもあります。 では、そろそろ昼食時間ですね。公園の中にある「奥多摩 水と緑のふれあい館」に向かいましょう。館内では奥多摩の歴史や、水源地に欠かせない水源林に関する展示コーナーが充実しています。そして本当の目的の場所「カタクリの花」という食堂が併設されています。ここには清流定食など凝った名前の定食から定番の蕎麦などいろいろなメニューがあります。特にヤマメのフライなどはオススメです。そしてもう一つ嬉しいのが、ここから見える景色です。広い窓の向こうには公園越しに奥多摩湖、そして小河内ダムの景観が広がります。決してあなどれない場所ですから、ぜひ料理と景色をご堪能ください。
奥多摩水と緑のふれあい館
所在地:東京都西多摩郡奥多摩町原5番地
電話番号:0428-86-2731
営業時間:9:30~17:00
休館日:水曜日(水曜日が祝日の場合は翌日)、年末年始
入館料:無料

水道局 奥多摩水と緑のふれあい館

最高地点の都道をのんびり楽しむ、奥多摩周遊道路

奥多摩湖畔を1時間ほど楽しんだら、奥多摩周遊道路に向かいましょう。奥多摩水と緑のふれあい館から更に国道135号を走ること15分、かつての奥多摩有料道路も今では無料化され、奥多摩周遊道路と名を変えました。これで奥多摩町から檜原村へのアクセスが気楽になりました。

この道路には、あちこちに展望台つきの駐車場があります。また、御前山や山のふるさと村(奥多摩町営のビジターセンター)、都民の森のアクセスポイントにもなっていますから、奥多摩周遊道路は観光には欠かせません。

その展望台つき駐車場の中でも、今回の日帰りドライブで自動車を停めて欲しいのは「月夜見第一駐車場」です。恐らく、奥多摩周遊道路でもベストな眺望、そして運が良ければオオタカやクマタカを見られるかも知れないバードウォッチング、撮影スポットにもなっている場所です。そして奥多摩湖、そして東京の最高峰、雲取山をはじめ奥多摩・奥秩父の山々を御覧ください。そして、その先には「風張峠」の駐車場があります。ここは標高1,146m。奥多摩周遊道路の最高地点、そして都道の最高地点です。少し天気が悪ければ雲の中の風景になりますし、確実に都内、いや湖畔よりも低い気温にその標高を体感することもできます。

この風光明媚な奥多摩周遊道路では、急峻な山間を走ります。昔はバイクで激走するローリング族が押しかけ、事故も多発したために一時は二輪車の走行が禁止されたほどのワインディングロードですから、ついついアクセルを踏む右足に力が入りやすくなります。でも、安全運転には特に注意してください。急なコーナーが連続することも一つの理由ですが、それ以上に怖いのは、ここは自然のまっただ中だということです。スマホの電波事情も悪い上、事故から通報、そして病院収容までに2時間はかかると言われています。せっかくのドライブデートですから、楽しく締めくくる前に事故をおこしてはいけません。常に心にブレーキを! ですね。
所在地:西多摩郡奥多摩町氷川字登計951-4
電話番号:0428-83-3634
※所在地、電話番号ともに、東京都建設局西多摩建設事務所奥多摩出張所道路管理係
利用可能時間:夏季(4月1日〜9月30日) 8時~19時、冬季(10月1日〜3月31日) 9:00~18:00 ※夜間通行禁止。都民の森~九頭龍橋までの区間は、通年で5:00~21:00の間、通行可能
休業日:年中無休(天候などにより通行止めの場合あり)
料金:無料
駐車場:展望台つきの駐車場あり

東京都建設局西多摩建設事務所

兜造りの里、数馬

奥多摩の冷気で冷えた身体に、檜原温泉センター 数馬の湯

のんびりと奥多摩周遊道路を走りながら、駐車場で立ち止まりを繰り返して約1時間。道は檜原街道に変わります。高い標高の奥多摩周遊道路を走っていれば、身体の芯が山の空気に冷やされてしまいます。そんなタイミングにピッタリなのが檜原街道に入ってすぐにある「檜原温泉センター 数馬の湯」です。アルカリ性単純泉のお湯が神経痛、筋肉痛、間接痛、五十肩、慢性消化器病、冷え症、疲労回復、健康増進などに効果ありだそうです。

また、源泉の湯温が低いので加温しているのですが、この加温につかっているのが地元で採れた間伐材。森林が荒れてしまわないよう、管理する中で産み出されてしまう間伐材の再利用は時々ニュースでも話題になります。水源地での森林荒廃は、ダムへの倒木流入など生活にも密接に関係する問題なのですよね。それが、温泉の加温で有効利用してもらえる資源になっているとは、利用客じゃなくても嬉しくなりますね。

お風呂はジャグジーに景観の良い露天風呂。冷えきった身体がすっかりポッカポカになってリフレッシュできますよ。 所在地:東京都西多摩郡檜原村2430
電話番号:042-598-6789
営業時間:平日 10:00~19:00、土日祝日 10:00~20:00
休館日:月曜(ただし月曜が祝日の場合、翌日が休館日)
料金:大人 、子ども (小学生未満、無料)
駐車場:あり

公式サイト

兜造りの古民家で郷土料理を食べるなら、かんづくり荘で

さて、数馬の湯でも食事はできますが、ここまで来たら数馬の郷土料理はいかがですか? 「数馬?」と耳慣れない地名と感じる方もいるかも知れませんね。

檜原村には幾つかの集落があるのですが、その集落の中でも最も奥地にあるのが数馬(かずま)です。数馬の地名の由来はとても古くて、南北朝時代まで遡ります。平安時代の末期から武蔵の国を支配していた「武蔵国七党」という武士団がありました。その支配地域は武蔵国(東京、埼玉、神奈川)を中心に下野(栃木)、上野(群馬)、相模(神奈川)にまで及んでいたそうです。その七党の中に横山党があり、その有力者一族として小野氏がありました。南北朝時代が始まった頃、南朝方についた小野氏中村家が戦乱から逃れこの地に土着し「中村数馬守小野氏経」が中心となって開拓したことに由来するそうです。この数馬にはパワースポットととも言われる九頭龍神社があり、その宮司さんの祖先が、その中村数馬守小野氏経なのだとか。今も生きている地名と言う気がしてきます。

さて、食事の話に戻りましょう。数馬の郷土料理を味わうには、檜原温泉センター 数馬の湯からわずか500m先にある「かんづくり荘」さんがおすすめです。この数馬には今でも甲斐(山梨)から江戸時代に伝わったという兜造りの民家が幾つも残っていますが、このかんづくり荘さんもその一つ。本業は民宿なのですが、お食事だけでも利用可能です。その古い建物で郷土料理、数馬の歴史と空気をお腹いっぱいに詰め込めそうです。この数馬はおそばもおいしいのですが、季節が合えば、ここでしか食べられない「おいね」を使った料理が絶品です。さて、また…「???」が並びましたよね。「おいね」とは、もともとは人名だったそうなのですが、その「おいねさん」が種芋をもってきた、この土地ならではお芋です。山菜の天ぷらや川魚料理と合わせて、おいねを使った料理は本当の数馬のごちそうです。
そして次回は時間を作って、兜造りの民宿でゆったりと南北朝の頃の夢でもみてみましょう。ちなみに全室無線LAN完備でネットに繋がることもできるそうです。 所在地:東京都西多摩郡檜原村2411
電話番号:042-598-6063
営業時間:食事処 11:30〜 食材がなくなり次第終了
営業日:食事は土日祝日のみ営業(臨時休業の場合があるので要確認)
駐車場:あり

公式サイト



締めくくりは、こだわりの珈琲を飲みながら

さて、日帰りドライブもそろそろ終盤、このまま自宅にもどるのも良いのですが、安全運転のためにも圏央道に乗る前に、一息いれましょう。
檜原街道を東京方面に戻っていけば、圏央道 あきる野ICまで約50分。その近くにある「高倉町珈琲 あきる野店」で休憩です。高倉町珈琲は八王子に本店をおく喫茶店です。「お客様においしいコーヒーを飲んでゆっくり過ごしていただく店」というコンセプトで東京だけではなく、神奈川・埼玉、そして金沢にまで支店があり、その一つがあきる野店。
そんな高倉町珈琲の自慢はブレンド、アメリカン、アイスコーヒーと、それぞれにぴったりの焙煎・挽き・淹れ方煎り方・挽き方・いれ方にあります。店長おすすめの珈琲が特におすすめです。そして、メニューに「おかわり半額」のマークがついているドリンクがあります。お飲物は、2杯目以降のおかわりのお値段が半額です、しかも1杯目とは違うものでもOKですし、セットメニューでもサービスが受けられるという、とてもお得なシステムになってます。あまり長居して、日帰りで済まなくならないようにしてください。 所在地:東京都あきる野市秋留5-1-3
電話番号:042-518-7161
営業時間:7:00~23:00(L.O 22:30)
定休日:年中無休
駐車場:あり(42台)

公式サイト

まとめ

一日でも遊びきれない奥多摩のエッセンスを日帰りコースにまとめてみました。走行距離は約170km、有料道路は中央高速・圏央道の往復で通常料金、食事とガソリン代を除けばと少々。永福料金所でのスタートが10時頃、ゴールの高井戸IC到着が20:30頃でしょうか。二人でまるまる一日、思い切り楽しんでもらえるコースだと思います。
そして少し時間があれば、登山やカヌー、キャンプなども家族づれでも楽しめる自然環境です。ただハイシーズンには道路の渋滞もありますから、交通情報には注意しながら安全ドライブを楽しんでください。