川崎大師から古民家まで、バラエティ豊かな川崎市ドライブにレッツゴー!

神奈川県第二の都市「川崎市」。イメージとしては川崎駅周辺の都会を思い起こす人が多いのかもしれません。今回は、そんな都会の中の歴史、そして文化に関連するスポットに注目して紹介しようと思います。

大都会「川崎」。でも、静かな住宅地や緑地もあるのです

川崎市は政令指定都市なので、「区」がありますね。幾つあるかご存じですか? 川崎区、幸区、中原区、高津区、宮前区、多摩区、麻生区の合計7つ。全部言えた人は、川崎市民、あるいは中々の川崎通かもしれません。政令指定都市としては面積が一番小さいのですが、県庁所在地ではない政令指定都市としては最大の約150万近くの人口があります。大都会ですね。

そんな川崎市ですが、市の北側は多摩川を挟んで東京都隣接し、南は横浜市と隣接しています。また東部は東京湾に広がった大きな工業地帯として有名ですが、西部はベッドタウンとして開発された少しのんびりした土地柄です。最近では武蔵小杉周辺が大きく開発され、高層マンション群やその周辺がテレビなどで取り上げられる機会が増えたように感じます。

そんな川崎市、江戸時代から栄えた土地でもあり、歴史的な社寺なども多いのです。まずは、そんな中から一番有名なところをご紹介します。



川崎のシンボルで川崎の歴史を学ぶ。「川崎大師」

「川崎大師」と言えば関東では知らない人がいないほど有名なお寺です。でも、正しくは「金剛山金乗院平間寺」と言う真言宗智山派の大本山であります。しかし「川崎大師」の方が有名ですね。ただ、この通称である「川崎大師」、だれがいつ名付けたかは不明な様子。色々と調べてみたのですが、確たる文書は見つかりません。意外な「謎」でした。

川崎大師の歴史

川崎大師のご本尊は、当たり前ですが「弘法大師」です。では、その歴史は、どのようなものがあるのでしょうか?

今から約900年近く前、平間兼乗という侍が、無実の罪で故郷の尾張を追放され、諸国流浪の後、川崎に住み着いたそうです。とはいえ、武士として食べられるはずもなく、漁師・猟師をして貧しい暮らしをしたそうなのです。でも、兼乗は信心深く、特に弘法大師を信じていたそうですが、暮らしが貧しいのも無実の罪が原因、そしてちょうど厄年に当たるということで一日中、厄除けの祈りをし続けたそうです。

そしてある晩、兼乗の夢まくらに位の高いお坊さんが立って「私が昔、唐にいたころ、私自身の像を彫って海に投げ放ちました。そして未だに誰もその像に縁を持つ人が現れていません。そこで今、お前がすぐに網を投げ、そして供養してくれないだろうか。そうすれば、功徳が多くの人に及ぶし、お前の身の不幸も災い転じて福となるだろうし、色々な願い事も叶うだろう。」と告げたそうです。

もちろん、兼乗はすぐに海に出ると光り輝く場所を見つけたそうです。そこに網を投げ込むと…お告げの通り木像が引き揚げられました。そして木造を浄めて、小さな庵を造りご供養をしたそうです。
するとまた、ちょっと不思議な事がおこります。高野山の尊賢上人が諸国を旅している途中で、偶然、兼乗の庵に立ち寄ったのです。兼乗は夢の話、木像を救い上げた時の話などを話すと、尊賢上人は感激して兼乗と一緒にお寺を建てたそうです。これが、1128年。およそ900年前の川崎大師最初の姿だそうです。

川崎大師「大本堂」は前回東京オリンピックと同い年

川崎大師は、地震や戦災などで多くの建物が倒壊、焼失してしまったため、あまり古いものは残っていません。それでも、お参りをするときなどに重要なご本堂を紹介します。

落慶は1964年ですから、前回の東京オリンピックの年ですね。この本堂ですから、本尊の厄除弘法大師が祭られています。他にも稚児大師、救世観音像、不動明王、愛染明王、金剛界曼荼羅、胎蔵界曼荼羅が安置されていて、毎日、護摩行で参拝者、信徒のお願いが祈願される場所です。そして、鳥羽天皇が皇子降誕の祈願をしたことから、その皇子であり、後の近衛天皇が勅願寺とされた証の勅願寺として大本堂大棟には菊花の紋章が許されています。 このお許しが出たのが1141年のことですから、ちょっとした歴史探訪で探してみてはいかがですか? 所在地:川崎市川崎区大師町4-48
電話番号:044-266-3420
営業時間:8:00~17:00(駐車場)
定休日:年中無休
料金:無料
駐車場:自動車交通安全祈祷殿・参詣ご信徒専用駐車場あり
アクセス:首都高速横羽線 大師インターチェンジから約5分。

川崎大師 公式サイト

全国の古民家が大集合「日本民家園」

生田区にある日本民家園。川崎大師や駅周辺とは全く違う丘陵地帯の雰囲気がのんびりとした空気感をだしています。
ここは名前の通り、古民家の野外博物館です。園内には東日本の代表的な民家や、水車・船頭小屋、高倉や歌舞伎舞台など合計25件の古い建物が移築され、見まわることができるのです。また、古民家では季節ごとに正月などの年中行事の様子を展示したり、毎日、幾つかの建物で実際に囲炉裏に火炊いて、こうかいしています。中々、囲炉裏に火が入っている様子を観る機会はないですから、貴重な経験になると思います。

白川郷の合掌造り「山下家住宅」

山下家住宅は白川郷の合掌造りの建物です。こう書くと、白川郷のから移築してきたように見えますが、実は、一度、川崎駅前の観光料亭として移築されていたものなのです、それを民家園に再移築して今に至っています。実際、建物の中には、二階へ上がる階段など料亭時代の改造を活かした部分が幾つも、そのまま残されています。

この建物、県の重要文化財に指定されています。

沖永良部の高倉

園内で、少し異色な雰囲気のする建物が「沖永良部の高倉」です。ただ、異色とは言っても、高倉は黒潮の流れる沿岸で一般的に見られた建物で、沖縄・九州・八丈島などにもあったのです。と言うことは…高床式建築で有名な正倉院校倉のご先祖様かもしれませんね。

太田家住宅

この太田家住宅は、茨城県笠間市片庭から移築された建物で、17世紀後半に建てられたものです。二つの棟が軒を接して建つ、分棟型と言われる様式になっています。そして飛び出すように作られた馬屋や囲炉裏の位置が、有名な南部の曲屋と類似しています。この時代、茨城や栃木でも曲屋が作られていたため、この家も影響を受けたものと考えられています。また、変わったところとしては、家の中に雨どいが作られています。と言うことは…雨どいが詰まると、家の中が洪水になってしまったのですね。

この建物は、国の重要文化財に指定されています。 所在地:神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-1
電話:044-922-2181
開園時間:3月~10月 9:30~17:00(最終入園 16:30)、11月~2月 9:30~16:30(最終入園 16:00)
閉園日:月曜日(祝日の場合は開園 )、祝日の翌日(土日の場合は開園)、年末年始(12月29日~1月3日)
料金:一般 500円、高校・大学生 300円、中学生以下 無料
駐車場:なし(付近のタイムスが便利)
アクセス:東名高速道路 川崎インターチェンジから約10分

日本民家園 公式サイト



なぜ川崎市に? 「藤子・F・不二雄ミュージアム」大人も楽しい異次元ワールド

多摩区にある「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」は、何故か富山で生まれた故・「藤子・F・不二雄」先生の記念ミュージアムです。実は、藤子・F・不二雄先生は1961年から亡くなる1996年まで、35年間、川崎市にお住まいでした。でも、多くの有名人の記念ミュージアムは生まれ故郷に作られることが多いのです。それが、ここに作られる決め手になったのは、川崎市への『ドラえもん』などの原画約5万点を川崎市民へ展示公開したいという奥様の藤本正子さんからの申し入れだったそうです。

展示品も凄いけど、ワクワクする「館内施設」

有名な作品の原画をじかに観られる機会は少ないので、漫画やアニメで見たキャラクタたちが、手書きで描かれた作品は本当に貴重です。でも、その展示に負けないくらい楽しいのがレストランやミュージアムショップなどの館内施設です。

カフェでは、アンキパンなどドラえもんのポケットから飛び出してきたメニューがありますし、ミュージアムショップでは色々なドラえもんの姿がプリントされたグッズが売られています。そして、ギフトコーナー「藤子屋」ではドラえもんが遊ぶ焼き印が楽しい、ドラえもんの好物「どら焼き」や「アンキパンラスク」などどれをとっても、お子さんだけではなく、大人でもワクワクするような食べ物やグッズだらけなのです。

ただ、一つだけ気をつけたいのはチケットです。こちらは日時指定の予約制なので、予めチケットをスケジュールに合わせて購入しておく必要があります。買えるところはローソンだけになっているので、ご注意くださいね! (詳細は公式サイトで確認してください) 所在地:神奈川県川崎市多摩区長尾2-8-1
電話番号:ミュージアム問合せ 0570-055-245(9:30~18:00)、チケット問合せ 0570-000-777(オペレーター対応10:00~20:00、自動音声案内24時間)
開館時間:10:00~18:00 
休館日:毎週火曜日・年末年始(12月30日~1月3日) ※詳しくはチケット予約時に確認してください
料金:大人・大学生 1,000円、高校・中学生  700円、子ども(4歳以上) 500円
駐車場:なし(近隣駐車場を利用)※ただし、ミュージアムはバスまたは徒歩での来場を推奨しています
アクセス: 東名高速道路 川崎インターチェンジから約10分

ミュージアム 公式サイト

まとめ

鳥羽天皇の時代から有名だった川崎大師から、昭和・平成を通じて愛されているドラえもんまで、市内の環境とおなじように、バラエティ豊かな川崎のドライブスポットを紹介しました。最近では、工業地帯の夜景などでも注目を集めている川崎市、他にもたくさんの観光・グルメスポットがありますし、多摩川沿いは走っているだけでも気持ちの良い場所です。

ぜひ、次のドライブでは、また別の川崎市の顔を見つけてみてください!