静岡市で海と山、そして歴史を満喫。ドライブ観光に行ってみよう!

静岡市。富士山と共に世界遺産に登録された三保の松原や、久能山東照宮など見どころがたくさんある広い広い静岡市。海辺だけでは無く、山梨の県境にまで広がっています。今日は、日本最大の県庁所在地「静岡市」の観光スポットをご案内します。

静岡市についての「おさらい」

「静岡市」。誰でも知っている茶処 静岡県の県庁所在地ですね。2003年に清水市と合併して「葵区」「静岡区」「清水区」の3つの区からできています。

2005年に高山市が周辺の9市町村名と合併するまでは全国で最大の面積の「市」でしたが、今でも5番目に広い市であり、県庁所在地としては最大なのだそうです。人口は約700,000人です。

そんな広い静岡市ですから、北は山梨県との県境、皆には駿河湾に面していて、観光ドライブに適したスポットもたくさんあります。



「文化財」で歴史を感じてみよう!

権現造りの元祖「久能山東照宮」

久能山東照宮は晩年を駿府で過ごした徳川家康が1616年に死去した後、遺命によって埋葬された神社です。久能山に東照宮が作られるまで、ここは「久能城」と呼ばれる場所でした。 推古天皇の時代、ここに久能寺を建立され、行基など多くの名僧が来訪し、とても栄えていたそうです。そこへ1568年に駿府へ進出した武田信玄が久能寺を今の静岡市清水区に移し(現 鉄舟寺)、その跡地に久能城を築きました。そして、武田家滅亡後は、駿府と共に徳川家康の配下に入ります。家康は「久能城は駿府城の本丸と思う」と非常に重要視し、そして遺命として、ここに埋葬されたのです。東照宮としての造影は2代将軍秀忠によって行われたものです。この東照宮は「権現造」という様式で、当時の建築技術と芸術の粋が尽くされ、その後に作られ日光東照宮など全国の東照宮建築のお手本になっています。

また、建築にあたった大工棟梁「中井正清」は名古屋城(国指定特別史跡)や仁和寺(重要文化財)、二条城(国宝、世界文化遺産)の名建築を残した当時一流の建築家で、この久能山東照宮は晩年の傑作だと認められたことから、「国宝」に指定されました。

そして、建立以後、榊原家宗家が駿府城代支配の職である久能山総門番として久能山東照宮を管理してきました。そのためもあり、造営以来の多くの建造物が今でも残っているのですが、徳川家光が造営を命じた五重塔だけは、明治初期の神仏分離によって解体されてしまいました。 所在地:静岡県静岡市駿河区根古屋390
電話番号:054-237-2438
営業時間:(4月〜9月) 9:00〜17:00、(10月〜3月) 9:00〜16:00 
休業日:年中無休
料金:(社殿拝観料)大人 500円、子ども 200円
駐車場:あり(日本平ロープウェイ駐車場)
アクセス:東名高速道路 清水インターチェンジから約35分(日本平ロープウェイ駐車場)

戦国を勝ち残った家康の歴史を物語る「久能山東照宮博物館」

また、久能山東照宮には建築物だけではなく、当時の一級の宝物が所蔵されています。東照宮内にある博物館では、家康が関ヶ原合戦で使った甲冑「歯朶具足(重要文化財)」、その息子である秀忠が奉納した「桐紋絲巻太刀拵(国宝 太刀 銘真恒 拵)」、また家康公の神像である「東照大権現像」などなど文化財が2,000点も残されているそうです。 所在地:静岡県静岡市駿河区根古屋390
電話番号:054-237-2438
営業時間:(4月〜9月) 9:00〜17:00、(10月〜3月) 9:00〜16:00 
休業日:年中無休
料金:(社殿拝観料と博物館のセット)大人 800円、子ども 300円
駐車場:あり(日本平ロープウェイ駐車場)
アクセス:東名高速道路 清水インターチェンジから約35分(日本平ロープウェイ駐車場)

久能山東照宮 文化財・博物館の詳細

工場建設で発見された弥生時代の一級史料「登呂遺跡」

日本の稲作文化の源流と言われるのが「弥生時代」。その重要な遺跡が「登呂遺跡」です。

この遺跡は、1943年の大戦中、登呂に軍需工場が建設される事になり、工事中に水田の下1mから多くの木製品や水田跡と思われる杭の列が発見されたことで発掘がスタートしました。出土品は、工事にあたった鹿島組の小長井鋼太郎の考慮で一時的に中田国民学校へ移され、それを見た在野の考古学者安本博が登呂が弥生農耕集落の遺跡であり、大発見だと新聞記者に知らせたそうです。これにより、安本博と静岡県から東京の考古学者、文部省と報告が行われ、現在の国立博物館や、宮内庁、そして東京のさまざまな大学から研究者が多数詰めかけたそうです。

その後、工場建設と並行して正式に発掘がスタートしています。当然、当時のことですから、軍事統制もあり、調査は遺跡の一部分だけが対象になったのですが、 現在博物館に所蔵されている木製品は、ほとんどこの時期の出土品だったというのですから、第1次の発掘がとても重要なポイントになっていたことがわかります。

そして、その後も発掘は続けられ、1999年からの5カ年計画での調査では銅釧や漆塗の槽づくりの琴、祭殿跡なども出土しています。

この遺跡は登呂公園として整備が行われ、復元された住居などがある他に、遺跡の資料がある静岡市立登呂博物館が隣接して建てられています。この博物館1階では、 「弥生人ごっこ」として、土器づくりや田植え、稲刈り、脱穀、火起こしなど模擬的な体験ができるようになっています。 所在地:静岡市駿河区登呂5-10-5
電話番号:054-285-0476
営業時間:9:00~16:30
休業日:月曜日、祝日・振替休日の翌日、年末年始
料金:(通常期)大人(高校生以上) 200円、子ども(中学生以下) 50円
駐車場:あり
アクセス:東名高速道路 静岡インターチェンジから約20分

登呂遺跡 公式サイト

富士山信仰・芸術の出発点「三保の松原」

元々は独立した「三保嶋」だった松原

静岡市には世界文化遺産に指定された「富士山」の構成資産として登録された「三保の松原」があります。富士山が世界遺産登録されるときに、この三保の松原が除外されそうになったので記憶されている方も多いでしょう。

この三保は、東北方向に伸びた長さ6kmの砂嘴という地形です。安倍川から運ばれてきた土砂と、久能山東照宮がある有度山の南斜面の海食崖から削り取られた大量の砂礫が堆積して「三保嶋」という独立した島が出来上がっています。

この三保嶋が陸続きになって「砂嘴」という地形になったのかは不明なのですが、戦国時代(1567年)に書かれた紀行文(富士見道記)にはの三保から半島の付け根にある駒越まで歩いて行ったという記録があるので、この時期には既に三保嶋(西端)と対岸の駒越にあった瀬折戸海峡が埋まり、浅瀬にはなっていたと考えられます。
江戸時代になると、完全に陸続きになっているのですが、嶋の部分に届くような道は作られていなかったので、嶋にある御穂神社参詣は対岸からの船を使っていたそうです。

芸術や文化の舞台になった「三保の松原」

奈良時代の「万葉集」にも歌われた「三保の松原」。古くから日本の芸術の発信源でした。室町時代には、世阿弥作の謡曲「羽衣」の中に見られる、羽衣を失った天女が富士山へ昇る場面も三保松原が舞台になっています。この美しい情景が後の時代になって。歌川広重の『六十余州名所図会』「駿河 三保のまつ原」などの作品に登場するきっかけになったと言われています。

「松原」存続の危機

江戸時代の三保松原は、徳川将軍家の庇護下に入り、松並木の伐採は禁止となりました。しかし、明治に入ると松原の木を伐採して売り払うということがあったそうです。このため、相当に荒廃したと言われます。そして、1898年には保安林に指定され三保松原の保全が始まります。1922年に名勝に指定されたことで、観光地として全国的に有名になっています。

それでも三保の松原が「安泰」とは言えません。

1922年、当時の史蹟名勝天然紀念物保存法で天橋立とともに日本初の名勝に指定された時の面積は339.8ha、松の本数は9万3千本(一説には12万本)でした。しかし、大戦中に松根油の採取によって松林が伐採され、また大戦後には民有地開発などが行われたため、1991年時点では198.2ha、松の本数は5万4千本と大きく減少しています。さらに、2014年に行われたイベントで松の本数を調査した結果3万699本と更に25年間で2万本以上も減少しています。

このため、静岡市では、地元と協力して松林の清掃や植樹を行っているそうです。また、県や国と連携して砂浜の防除やマツクイムシ対策を行うなど、保護育成を進めています。

観光として行くときも、できるだけ松の木には気を使いながら歩きたいものですね。 こんな三保の松原を詳しく知るために「みほナビ」という施設があります。中では、もし雨が降ってしまった時に嬉しい、三保松原と富士山の映像が見られたり、静岡市内の観光地案内を受けたりすることもできるので、三保の松原に行った際には少し、立ち寄ってみると良いのでは? 所在地:静岡市清水区三保1338-47
電話番号:054-251-5880(静岡観光コンベンション協会)
営業時間:9:00~16:00
休業日:年中無休
料金:無料
駐車場:あり(三保松原「羽衣の松駐車場」)
アクセス:東名高速道路 清水インターチェンジから約30分

みほナビの詳細

三代目「羽衣の松」がご神木「御穂神社」

まだ完全には陸続きにでは無かった三保嶋のころからある「御穂神社」。延喜式にも登場する古い神社です。朝廷や源氏、今川氏、武田氏、豊臣氏、徳川氏と歴代の権力者からも信仰を集め、徳川幕府は、慶長年間にとても大きな社殿などを寄進しています。そして、今では、夫婦和合・縁結びのパワースポットとして人気の場所でもあります。

三保の松原から御穂神社へは約500mの松並木、通称「神の道」を通ります。松並木の松は樹齢200~400年の老松揃い。その松の根を保護するため、今ではボードウォークになっています。夜はライトアップして古い神社の幻想的な雰囲気をパワーアップしています。

この御穂神社に「羽衣伝説」に登場する「羽衣の松」があります。ただ、初代は1707年に起きた富士山の宝永大噴火で海中に沈んだと言われ、二代目は、樹齢650年のクロマツでしたが、立ち枯れが進んでしまったため、2010年にそばにあった別の松を三代目として世代交代したそうです。当然、御穂神社のご神木もこの「羽衣の松」です。 所在地:静岡県静岡市清水区三保1073
電話番号:054-334-0828
休業日:年中無休
料金:無料
駐車場:あり(三保松原「羽衣の松駐車場」)
アクセス:東名高速道路 清水インターチェンジから約30分

御穂神社の詳細



県庁所在地 静岡市の「奥座敷 梅ヶ島温泉」で自然満喫!

静岡市と言えば、市街地のある海辺のゾーンが想像される方が多いと思います。でも、広い広い静岡市には安倍川の源流にあたる山の中の秘湯というより秘境に近い「梅ヶ島温泉」があります。この周囲には自然がたっぷりなので、散策などにはもってこいです!

また、梅ヶ島温泉に行くためには県道29号を使ってのドライブとなりますが、道中はほぼ安倍川に沿って走ります。そのため、途中に安倍川の滝を幾つも見ることができますから、明るい時間に走れば絶景ドライブにももってこいです!

梅ヶ島温泉 公式サイト

豪快な乙女の滝「安倍の大滝」

安倍の大滝は、梅ヶ島温泉から歩いて30分〜40分ほどでつける片道約1kmほどの歩道で行くことができます。「日本の滝百選」にも選ばれた名瀑で、水量が多いとかなり豪快な雰囲気があります。でも別名は「乙女の滝」とも言うのですが。

歩いて滝壺まで行けますが、特に水量が多いと飛沫も掛かるので用心してください。また、天候などの影響で歩道が通行止めになる場合があります。状況は梅ヶ島温泉の公式サイトなどで確認してください。 所在地:静岡県静岡市葵区梅ケ島
電話番号:054-221-1071(静岡市スポーツ振興課 葵・駿河施設係)
営業時間:24時間
休業日:年中無休(ただし、歩道が通行止めの場合あり)
料金:無料
駐車場:なし
アクセス:新東名高速道路 新静岡インターチェンジからから約50分(ここから、徒歩)

安倍の大滝の詳細

秘湯で味わう心尽くしのおもてなし「清香旅館」

梅ヶ島温泉には約10軒の旅館しかありません。そして、小さなお宿が中心です。夜になると聴こえてくるのは、そばを流れる安倍川上流のせせらぎだけ。そんなのんびりと静かな温泉郷ならではのアットホームなおもてなしをしてもらえるのが、この秘湯の魅力かもしれません。

その中の一つ「清香旅館」さんは、ほとんどご夫婦二人でやっている旅館です。お風呂は源泉掛け流しの無加温と加温の2つ。とてもシンプルな造りです。それでも、それを補って余りある気さくなおもてなしをお料理と一緒に味わえば、とても贅沢な時間を過ごすことができます。

梅ヶ島温泉に足を伸ばした時には、ぜひ訪ねてみてください。

清香旅館 公式サイト

まとめ

山あり、海あり、遺跡あり。そんな静岡市。本当に広いです。その分、時間をかけてゆっくりと見て回りたいところばかりなのです。温泉にでも浸かりながら「明日はどこへ行こうか?」なんて考えながら、ドライブできたら最高でしょうね。

また、静岡市に遊びに行きたいです!