【景観・グルメ・歴史・温泉】愛知県「三河」へおでかけするなら、ここだ!

日本を代表する企業「トヨタ」のお膝元というイメージが強い三河地方です。しかし、かつては徳川家康を産んだほど歴史、そして景観に恵まれた土地柄です。また、「食」では名物の八丁味噌や、海産物・水産物を使った料理も美味しいのです。そんな愛知県、三河地方のおでかけスポットを、「景色」「歴史」「グルメ」「温泉」に分けて紹介します。

愛知県の「三河」とは?

クイズ番組で、「名古屋城は何県にある?」という問題に「名古屋県」などと答えられてしまうこともある愛知県。名古屋を中心とした「尾張」には、県外の人たちの認識も強いのですが、もう一方の「三河」になると「豊田」の地名で思い出す。と言っては失礼ですが、なんとなく尾張ほどの認識は無いように思います。

しかし、実際には徳川家康を産み、そして、江戸幕府の中核となった三河武士団の故郷として、様々な歴史の遺構があり、また、三河湾や太平洋の海の幸や猿投に代表される山、温泉などにも恵まれた豊かな土地です。だからでしょうか、豊田以外にも「豊川」や「豊橋」といった地名が目につきますね。

どこからが尾張?どこからが三河?

愛知県の中央部に「境川」という名前の川が流れています。水源は豊田市とみよし市の市境になっているのですが、ここから先、衣浦港の河口部までが川の名前の通り尾張と三河の境界線になっています。

県外からだとほとんど意識していないのですが、三河の人たちに「名古屋弁」というと、あまり良い感じではないようですね。三河には三河弁がありますから。代表的な語尾「じゃん」「だら」「りん」は有名ですが、県外からだと慣れるまでちょっと聞き取りにくかったりして大変かもしれません。でも、地方の文化や雰囲気は方言に感じることも多いので、大切にして頂きたいとも思うのです。

では、そんな愛知県三河地方の紹介をはじめるだら?



三河の景観を眺めてみん?

紅葉の名所「香嵐渓」。四季折々の顔で魅せる

今では、全国的にも有名な「もみじ」の美しい「香嵐渓」。意外に思われるかもしれませんが、この呼び名がついたのは1930年だそうですから、まだまだ新しい地名です。また、この景観の基礎が作られたのは、1634年で、足助にある香積寺の三栄和尚が、巴川から寺までの参道にカエデなどを植えたのがはじまりだそうです。

そんな人の手で大切に作られてきた紅葉は、毎年11月頃には21:00までライトアップされ、更に見事な「赤」で魅了します。でも、秋だけしか香嵐渓が名所なわけではありません。3月〜4月の早春は妖精のような「カタクリ」の花などの野草が美しく咲き始めます。そして、その後は山全体が若葉の柔らかい緑につつまれて、これも見事な香嵐渓の景色になっています。また、飯盛山や巴川を流れる風が涼しい夏も良いですし、紅葉が終わり冬がくれば、山水図のような雪化粧の趣のある世界に変化していきます。 【基本情報】
住所:〒444-2424 豊田市足助町飯盛
電話番号:0565-62-1272(足助観光協会)

【駐車場】
あり(宮町駐車場200台など)

【アクセス】
猿投グリーンロード 力石インターチェンジより約15分

香嵐渓の詳細

いろいろ楽しい「伊良湖岬」散歩は、恋のパワースポット?渡り鳥観察?

かつて島崎藤村が「名も知らぬ 遠き島より流れよる 椰子の実ひとつ」と作品「椰子の実」の舞台とした伊良湖岬の「恋路ヶ浜」。恋人の聖地にも認定されていますが、実は江戸時代から「こひじが浜」の地名は和歌などにも見られ、伝承として都の高貴な身分の男女が、許されない恋に落ちて、ここに暮らしたとされている由緒ある地名なのです。

この恋路ヶ浜から10分ほど歩くと「日本の灯台50選」にも選ばれた「伊良湖岬灯台」が見えてきます。1929年から使われている古い灯台は、今も真っ白い姿で海の安全を見守っています。

また、この他にも東大寺の瓦を焼いた「伊良湖東大寺瓦窯跡」や1,000以上の歴史を持つ「伊良湖神社」などの史跡、そして恋愛成就のパワースポットと人気になっている「まじない歌」の歌碑がある「いのりの磯道(磯丸歌碑の道)」もあって、ドライブに行った時の散策ポイントが多すぎるくらいのところです。

また、渥美半島自体もですが、特に伊良湖岬は渡り鳥の飛翔ポイントとして有名で、例年9月から10月にかけての期間、サシバやハチクマなどの猛禽類を観ることもできます。ベテランのバードウォッチャーに混ざって、遠く東南アジアやニューギニアなどから渡ってきた鳥達を見守ってみるのも、素敵な体験になりますね。 【基本情報】
スポット名:伊良湖岬
所在地:〒441-3624 愛知県田原市伊良湖町古山2814-4(恋路ヶ浜)
電話番号:0531-23-3516(渥美半島観光ビューロー)
営業時間:24時間(施設により設定あり)
休業日:年中無休(施設により休業日あり)
料金:無料(施設により必要)

【駐車場】
あり(124台)

【アクセス】
東名高速道路 豊川インターチェンジより約90分

伊良湖岬の詳細

愛知のテッペン「茶臼山高原」で四季折々の自然を感じる

愛知県で一番高い場所「茶臼山」。1,415mの高台は、名古屋に近い愛知県唯一のスキー場として人気です。でも、春は芝桜のじゅうたんが広がる「芝桜の丘」見どころに変わります。標高1,358mにある花畑は、例年5月中旬〜6月初旬にかけて「芝桜まつり」が開催されています。また、この時期には芝桜の苗が販売されているので、庭植えなどの良い機会にもなっているようですね。この他にも、ザゼンソウやギョリンソウ、ニッコウキスゲ、ウバユリ、ツルニンジンなどの高原植物が、春から秋にかけて見られるのも愛知県では茶臼山高原ぐらいではないでしょうか?

また、ドッグランやゴーカート、そして「やはず池」ではボート遊びなどのアクティビティもたくさんあって、スキーシーズンだけに行く場所にしておいてはもったいないですよ! 【基本情報】
スポット名:茶臼山高原
所在地:〒449-0405 愛知県北設楽郡豊根村坂宇場字御所平70-185(一般財団法人茶臼山高原協会)
電話番号:0536-87-2345
営業時間:施設により設定(公式サイトを参照ください)
休業日:施設により設定(公式サイトを参照ください)
料金:無料

【駐車場】
あり(1,000台)

【アクセス】
東名高速道路 豊川インターチェンジから約2時間

茶臼山高原 公式サイト

もみじと桜の競演「四季桜・四季の回廊」

「桜は春! もみじは秋!」という固定概念が覆る場所が、豊田市の「四季桜・四季の回廊」です。四季桜は、春・秋に花期を迎えますが、春よりも秋の方が見頃になるのです。真っ赤なもみじをバックにピンクの桜は、なかなかに不思議な美しさがあります。春の花期は3月下旬~4月上旬、秋は10月下旬~12月上旬で、見頃は11月上旬~11月下旬が例年の様子です。

この四季の回廊は、ハイキングコース、そしてドライブコースになっていて、歩くだけなら徒歩で2時間弱、クルマで7km弱の範囲に、幾つかの見どころが用意されています。ぜひ、紅葉の季節に花見に行ってみてください! 【基本情報】
スポット名:川見四季桜の里
所在地:〒470-0506 愛知県豊田市川見町堂の洞
電話番号:0565-65-3808(小原観光協会、受付9:00〜16:00 ※平日のみ)
料金:無料

【駐車場】
あり(100台)

【アクセス】
東海環状道路 豊田藤岡インターチェンジから約25分

四季桜・四季の回廊の詳細

徳川家やトヨタなど。深い歴史につつまてるじゃんね「三河」

ご本尊は豊川荼枳尼天「豊川稲荷」

創建は1441年と言いますから、500年を越える歴史のある豊川稲荷。後に、戦国大名 今川義元が整備し、更に江戸に入ってから豊川の円福ヶ丘から現在の場所に移され、ほぼ今の姿になっています。「稲荷」というと「稲荷神社」を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、こちらはれっきとした曹洞宗の「お寺」ですから、くれぐれもお間違いのないように。

ご本尊は豊川荼枳尼天で、江戸時代までは神仏習合の中で稲荷神と同一視された歴史があります。ですから、当然、ご利益の「金運」、「商売繁盛」ですね。

さて、この豊川稲荷、多くの建物は江戸期に作られていますが、山門は今川義元の寄進とされ古いものですし、逆に明治に入って作られた総門は如輪目の木目が美しい欅の一枚板でできている門扉がお寺の威厳を示しているかのようです。 【基本情報】
スポット名:豊川稲荷
所在地:〒442-0033 愛知県豊川市豊川町1番地
電話番号:0533-83-2030
営業時間:5:00~20:00
料金:無料
休業日:年中無休

【駐車場】
あり(460台)

【アクセス】
東名高速道路 豊川インターチェンジから約5分

豊川稲荷 公式サイト

【徳川将軍家】発祥の地「松平郷」

愛知県豊田市にある「松平郷」は、一帯に残る館跡、城跡等は松平氏遺跡として国の史跡に指定されています。ここは、かつて松平氏親が開いたばしょとされていて、この氏親が後の松平家、更には徳川家の始祖ともされています。

このため、松平郷には、松平氏から伝わる様々な史料・史跡がたくさん残っています。一番の代表格が「松平東照宮」でしょう。「東照宮」と聞くと、徳川家康を思い浮かべてしまいますが、こちらの東照宮のご祭神は、松平氏親です。松平氏は後に岡崎に本拠地を移しますが、大正時代までは、ここに松平郷松平氏の末裔が住んでいたそうです。

そして、この東照宮の境内には、代々松平家が産湯に使い、後の徳川家康、松平竹千代が生まれた時にも早馬で岡崎城まで水を届けたという「産湯の井戸」など、松平家に関わる様々な歴史が今も伝えられています。

また、この東照宮を含む約2ヘクタールもある地域が「松平郷園地」として整備されて、「室町塀」や「冠木門」など室町時代を連想させるような景観が広がっています。また、園地内の草花・ハッチョウトンボなどの自然も美しい場所です。 【基本情報】
スポット名:松平郷
所在地:〒444-2202 愛知県豊田市松平町赤原9-1
電話番号:0565-58-1629
営業時間:10:00~15:00(松平郷館)
休業日:毎週水曜日、年末年始(松平郷館)
料金:無料

【駐車場】
あり(100台)

【アクセス】
東名高速道路 岡崎インターチェンジから約30分

工場見学やミュージアムショップも楽しい「トヨタ会館」

世界のトヨタの本社にあるトヨタ会館。エントランスでは、トヨタのパートナーロボットが出迎えてくれます。見学には予約が必要ですが、最新車のショールームやMIRAIなどの展示、また、トヨタが自動車への安全性対策をどのように実現しているのかをシミュレーターなどを使って説明していたり、バーチャルで自動車生産の様子をみることができます。また、近くの工場も見学ができますから(工場見学は土曜日も休み)、両方見ておけば、トヨタ車の全てが理解できる。かもしれませんね。

また、ミュージアムショップでは、トヨタのミニカーや、自動車サブレ・TOYOTA2000GTクッキーなど楽しいお菓子も売っています。ちょっとレアなおみやげになりそうですね。 【基本情報】
スポット名:トヨタ会館
所在地:〒471-0826 愛知県豊田市トヨタ町1
電話番号:0565-29-3345
営業時間:9:30 ~ 17:00(要予約)
休業日:毎週日曜日、年末年始、ゴールデンウィーク、夏季(詳細は公式サイトを参照ください)
料金:無料

【駐車場】
あり(840台)

【アクセス】
東名高速道路 豊田インターチェンジから約15分



三河「味噌」三昧のグルメツアーに行くでな

三河のソウルフードを支え続ける老舗の蔵「八丁味噌の郷」

ご先祖様は今川義元の家臣だったという八丁味噌の蔵元「カクキュー」さん。桶狭間の戦いで敗れた後、家臣をやめ、数代してからの1645年創業の超老舗です。この老舗の本社事務所と蔵も、国の登録文化財に指定されていていて、見るからに歴史を感じることができます。

明治時代に作られた蔵は、見学コースになっていて、太い太い梁や巨大な木の桶に圧倒されます。更に壮観なのは、木桶の上に積まれた石。一つの桶で6トンの味噌を仕込むために、3トンの石を積んでいるそうです。この石、ちょっとやそっとどころではなく、地震が来ても崩れないほどしっかりと積まれています。そのためには5年はかかるという修練が必要だそうです。

また、休憩所ではお味噌汁がいただけますから、大変な手間を掛けたお味噌の味をじっくりと味わってみてください。

普段、なにげなく食べている味噌ですが、伝統的な作り方を見られるのは貴重な経験になると思いますし、そこで作られたお味噌などを売店で買って変えれば、味噌汁が一味変わって感じるのでは? 【基本情報】
スポット名:八丁味噌の郷
所在地:〒444-0923 愛知県岡崎市八帖町往還通69
電話番号:0564-21-1355
営業時間:見学受付 平日 10:00~16:00(ツアーは、毎時00分開始 所要時間30分)、土日祝 9:30~16:00(ツアーは、毎時00分・30分開始 所要時間30分。ただし12:30の回はお休み) ※店頭での受付が必要。売店 9:00~17:00
休業日:年末年始、お盆など(要問合せ)
料金:無料

【駐車場】
あり(25台)

【アクセス】
東名高速道路 岡崎インターチェンジから約5分

素朴な郷土料理が嬉しい老舗「きく宗」

文政年間に創業以来200年もの間、伝統の味を守り続けてきた「きく宗」さん。その伝統の味とは「菜めし田楽」。ちょっと聞き慣れない料理かもしれませんが、焼いた豆腐に味噌をぬった田楽、そして細かくきざんだ大根の葉を混ぜ合わせた「菜めし」のコンビネーションがおいしい郷土食です。

このきく宗さんの田楽は、自家製豆腐を使い、こんがりと焼いたところに、秘伝の味噌をたっぷりと塗ってあります。シンプルな料理ですが、伝統に裏打ちされた奥行きの深い味が楽しめます。 【基本情報】
スポット名:きく宗
所在地:〒440-0892 豊橋市新本町40
電話番号:0532-52-5473
営業時間:11:00〜15:00、17:00〜20:00
休業日:毎週水曜日(月1回連休あり。要確認)

【駐車場】
あり(20台)

【アクセス】
東名高速道路 音羽蒲郡インターチェンジから約20分

きく宗 公式サイト

八丁味噌と豚骨スープのコラボ「三河ラーメン日本晴れ」

三河ラーメンとして豚骨スープを原点にもつ「日本晴れ」さん。地元でも人気のラーメン屋さんです。こちらのおすすめは、「八丁味噌の郷」で紹介したカクキューさんの八丁味噌を使った味噌ラーメン、その名も「三河式豚骨味噌」です。味噌ラーメンとしてではなく、豚骨ラーメンを想定した方が良いと思うのです。まず、出された時の八丁味噌(肉味噌)はトッピングとして。ですから、最初の一口目のスープは純然たる豚骨スープ。そこに肉味噌を溶かしてあげれば、見事な組み合わせに気づきます。確かに「三河式」ですね。 【基本情報】
スポット名:三河ラーメン 日本晴れ
所在地:〒444-0201 愛知県岡崎市上和田町字南屋敷2-1
電話番号:0564-52-5988
営業時間:11:00~22:30(L.O 22:00)*スープがなくなり次第終了
休業日:年末年始

【駐車場】
あり(14台)

【アクセス】
東名高速道路 岡崎インターチェンジから約20分

三河ラーメン日本晴れ 公式サイト

まとめ

徳川家康を筆頭に、数々の偉人を送り出した愛知県三河地方。今も、トヨタが日本を牽引しているように、脈々と気風は受け継がれているようです。

また、その気風の裏側には、豊かな自然と古くからの伝統を大事にする三河の人たちの気持ちがあったからではないでしょうか? その代表格がもしかすると「八丁味噌」なのかもしれませんね。そんな三河は四季を通じて楽しめるところですから、ぜひ、ドライブに行ってみてください!