てんかんの症状や原因は?運転をしても大丈夫なのか?

てんかんの発作による事故がニュースなどで多く取り上げられています。日本では現在100人に1人がてんかん患者と言われています。てんかん患者もそうでない方もてんかんについて正しく理解することで事故を減らすことにつながります。今回の記事ではてんかんと車の運転についてご紹介いたします。

ニュースでよく聞くてんかんとは?症状と原因

最近ニュースで「てんかん」という言葉をよく聞くのではないでしょうか? てんかんによる「クレーン車の暴走」や「軽ワゴン車暴走」など大きなニュースになっています。日本ではてんかん患者の人数は約80万人〜約100万人と言われています。つまり日本の人口の1%はてんかん患者になります。

てんかんとは脳の病気の一種で、発作的な痙攣が起こったり突然意識を失ったり、急に動きが止まったりするというのが主な症状です。紀元前から存在している病気で、年齢や性別に関わらず発病する可能性のある病気です。

てんかんには病院などで検査してもわからなくて原因不明と言われている「特発症てんかん」と脳が傷ついたり何らかの障害が起きたことで発症する「症候性てんかん」に分けられます。てんかんの多くは遺伝することはないと言われていますが、まだまだわからないことが多い病気です。



運転免許の取得・更新について

病院でてんかんと診断された場合に運転免許の取得・更新はできるのでしょうか?

運転免許の取得・更新をするには、医師に診断書を記入してもらい警察や運転免許センターに提出する必要があります。公安委員会が診断書を元に運転免許の取得・更新ができるかを判断します。

診断書には以下の5つの項目があります。

1、過去に5年以上発作がなく、今後発作のおこるおそれがない。
2、発作が過去2年以内に起こったことがなく、今後X年であれば発作が起こるおそれがない
3、1年の経過観察後、発作が意識障害及び運動障害を伴わない単純部分発作に限られ、今後、症状の悪化のおそれはない。
4、2年間の経過観察後、発作が睡眠中に限って起こり、今後、症状の悪化のおそれはない。
5、上記のいずれにも該当しない

1〜4と診断されれば基本的に運転免許の取得・更新ができますが、5と診断されてしまった場合には免許の取得はできずに、更新の際には停止や拒否になってしまいます。

改正道路交通法によって新設された罰則

1、虚偽の申告で免許の取得・更新をした場合に罰則が適用される

運転免許を取得・更新する際に一定の病気(てんかんなど)であることを隠して虚偽の申告をした場合には、1年以下の懲役または30万円以下の罰金を支払わなければいけないことがあります。虚偽の申告によって大きな事故につながることもあるので、必ず正しい申告をしましょう。

2、一定の病気の症状によって免許を取り消しになった場合に試験免除で再取得が可能に

一定の病気(てんかんなど)の症状を理由に運転免許を取り消しになった場合に、取り消しから3年以内に運転適性状況が回復すれば、実技試験及び筆記試験免除で運転免許を再取得することができます。3年以内に運転状況が回復しなかった場合には改めて医師の診断書を提出して実技試験及び筆記試験を受けて免許を取得しなおさなければいけません。

3、医師が任意で公安委員会に申告ができるように

正常な運転ができない状態であるのに運転をし続ける人を、医師が任意で公安委員会に診断結果を届け出ることができるようになりました。これにより運転中の発作などで事故を起こしてしまうのを未然に防ぐことができるようになります。

4、交通事故を起こした際に免許効力の暫定的な停止が可能に

交通事故を起こした際に運転手が一定の病気(てんかんなど)と判断された場合には3ヵ月を超えない期間で免許の効力を停止することができるようになりました。停止期間中に医師の診断により問題がなければ停止は解除されますが、診断後に問題があったり診断書の提出をしなかった場合は運転免許の取り消し・停止処分になる場合があります。



不安な際の相談窓口はこちら

てんかんホットライン

最近ではインターネットや書籍でてんかんについての情報を調べることができます。自分や家族がてんかんかもしれないと感じた場合にはできるだけ早く病院で診断を受けることをオススメいたします。

また、不安な場合には「てんかんホットライン」に電話をして相談をしてみましょう。てんかんホットラインは静岡てんかん・神経医療センターが行っているサービスなので、てんかんに関することは何でも答えてくれます。

てんかんホットラインはこちら

公益社団法人 日本てんかん協会

日本てんかん協会では30分以内であれば無料で電話相談をすることができます。てんかんのことや経済的な悩み、福祉制度に関する手続きまで、てんかんに理解がある相談員の方が相談に応じてくれます。

日本てんかん協会はこちら

まとめ

てんかんの発作による事故が多発しておりニュースでも多く取り上げられています。これにより平成26年6月からてんかんなどの一定の病気に対する道路交通法が改正されました。これにより虚偽の申告や事故を起こした際の罰則が強化されています。事故を減らすためにはてんかん患者さん1人1人がてんかんについて正しく理解することが重要だと言われています。患者さんだけではなく症状がない方もてんかんについてもっと知ることで事故を減らしていけるのではないでしょうか。