【マツダCX-3】求めたのは“ドライビングの楽しさと本当の使いやすさ” 

“スカイアクティブテクノロジー”の導入と、新デザインテーマである“魂動(こどう)-Soul of Motion”の展開で、完全に生まれ変わったマツダ。スペックばかりを追い求める他社に対し“楽しいとは何か”を真剣に求めた結果の表れでしょう。無難にまとめずこだわったデザインと、“なんだか楽しい”の組み合わせは思いの外面白い車に仕上がっています。その第5弾、CX-3を徹底的に斬ります。2016年1月更新

世界屈指の技術集団 マツダ

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3
1950年代半ばにドイツで発明された“ロータリーエンジン”。アウディの前身であるNSUが実用化したとされていますが、実はさまざまなトラブルを抱えた“お荷物”でした。
この欠陥とも言えるロータリーエンジンの始祖を、改良に改良を重ねることで実用出来るレベルまで引き上げたのがマツダです。
アイドリング時に発する恐ろしいほどの振動、オイルを消費しながらはき出すおびただしい量の白煙、なによりもローターハウジングに傷がついてしまうという致命的なトラブルを、当時のマツダの技術者はひとつずつ解決したのです。
日本の技術力を世界に知らしめる出来事でした。
ベンツをはじめシボレー、ロールスロイスなど名だたる世界の自動車メーカーが挑戦したものの実用化を諦めたロータリーエンジンを、日本の東洋工業(後のマツダ)が成功したのですから、どれだけセンセーショナルなことだったかは想像に難くありませんよね。
マツダはこのロータリーエンジンを主力商品として、数々の乗用車を生産してきました。コスモスポーツに端を発するコスモシリーズや、RX-7を要するサバンナシリーズは、そのスポーツ性能の高さから若者たちを魅了するだけでなく、モータースポーツの分野でも活躍しました。
その集大成として、1991年のル・マン24時間レースで優勝しました。ロータリーエンジンの耐久性を疑問視する声も少なくありませんでしたが、このル・マンでの優勝が何よりの証になったのです。



スカイアクティブテクノロジー

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/SKYACTIV_TECHNOLOGY
マツダにとっては象徴的なエンジンで、ある役員は「我々の魂の一部である」と語っていたロータリーエンジンですが、環境負荷の低減にともないより厳しくなった排気ガス規制への対応が難しく、新しい技術の投入に取って代わられることになりました。
2012年6月にRX-8の生産完了後、ロータリーエンジン搭載車の生産は行われていません。その後もロータリーエンジンの基礎的な研究開発自体は継続されていて、2013年にはスポーツカー担当主査が「2017年にもロータリーエンジン搭載車を復活させる予定である」と語っています。

こうしてロータリーエンジン技術に取って代わったのが“スカイアクティブテクノロジー”です。
ガソリンエンジン“SKYACTIV-G”・ディーゼルエンジン“SKYACTIV-D”・オートマチックトランスミッション“SKYACTIV-DRIVE”・マニュアルトランスミッション“SKYACTIV-MT”・ボディ“SKYACTIV-BODY”・シャシー“SKYACTIV-CHASSIS”の技術を包括的に開発しています。
これはとても興味深い試みで、従来の自動車開発ではエンジン・トランスミッション・プラットフォームなどの主要なコンポーネントの設計時期はバラバラで、個々の技術は優れていても全体のバランスを整えることが難しかったのです。
スカイアクティブ・テクノロジーは、自動車を構成するそれぞれの要素技術を包括的かつ同時に刷新することで、車両全体の最適化を図ったのです。
スカイアクティブ・テクノロジーを採用した車輌は、製作誤差による性能の個体差を極小化することでカタログ通りのスペックを全数保証するポリシーが貫かれていて、このような取り組みはマツダが得意とする価格帯の車種では異例と言えます。
マツダは、スカイアクティブ・テクノロジーを全面的に採用した新型車を2015年度までに8車種発売する予定でしたが、現在までに6車種リリースしています。さらに2016年以降は第2世代のスカイアクティブ・テクノロジーを登場させることもほのめかしています。

CX-3という車

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%84%E3%83%80%E3%83%BBCX-3

都市がクルマに求めるもの。
その価値を研ぎ澄ました1台が、ここに。

新しい驚きに満ちているか。毎日を活き活きと感じられるか。
都市がクルマに求めるもの、その価値を、どこまでも研ぎ澄ませてみる。
全車に搭載された、クリーンディーゼルの豊かな加速。
カテゴリーの枠を越えた、伸びやかなマツダデザイン。
そして取り回しのいいジャストサイジング。
都市に暮らす大人たちの毎日を、より豊かで刺激的なものにする。
それが新しいマツダの CX-3。

出典:

www.mazda.co.jp
CX-3は、“SKYACTIV TECHNOLOGY”とデザインテーマ“魂動(こどう)-Soul of Motion”を全面採用した新世代車種の第5弾として投入されました。
クロスオーバーSUVとしてはCX-5に次いでの登場です。
1.5Lディーゼルエンジン“SKYACTIV-D1.5”と2.0Lガソリンエンジン“SKYACTIV-G2.0”の2種類が用意されますが、日本仕様車ではSKYACTIV-D1.5のみの設定です。
2015年12月現在、日本国内で販売されている乗用車では唯一のディーゼルエンジン専用車種です。

発売日から現在まで

2014年10月28日に、新型コンパクトクロスオーバーSUVの車名を“CX-3”とすることを発表し、スケッチが公開されました。
同年11月19日に世界初公開し、2015年春から日本を皮切りに順次導入していくことも発表しています。
2日後、11月21日にロサンゼルスオートショーで披露されました。
2015年1月9日、“東京オートサロン2015 with NAPAC”に参考出品し、日本国内で初公開されました。
同年2月27日、日本で公式発表の上販売開始されています。
12月24日に一部改良されました。“ナチュラル・サウンド・スムーザー”を標準装備化、フロントドアガラスの厚みを増すことで車外騒音の室内への透過の低減、前後ダンパーの内部構造、フロントスタビライザーの構造、電動パワーステアリングの制御を改良、エンジンのトルク応答を緻密にコントロールする“DE精密過給制御”を採用して軽負荷領域におけるアクセル操作に対するクルマの反応をよりダイレクトになるように設定するなど、ドライバビリティを向上しています。
さらに内装では、XD Touring L Packageでパーフォレーションレザーや“ラックススエード”をシートに使用した黒革内装仕様を追加設定しました。

グレード展開

CX-3には“XD”・“XD Touring”・“XD Touring L Package”の3グレードが用意されています。いずれのグレードにも、2WD(FF)と4WD(i-ACTIV AWD)、トランスミッションは6M/T(SKYACTIV-MT)と6A/T(SKYACTIV-DRIVE)が設定されています。

“XD”はスタンダードグレードです。
ハロゲンヘッドランプ(ロービーム、マニュアルレベリング[光軸調整]機構付)
7インチWXGAセンターディスプレイ
フルオートエアコン(花粉除去フィルター付)
アドバンストキーレスエントリーシステム(アンサーバック機能付、リアゲート連動)
コマンダーコントロール
外部接続ハブ
16インチアルミホイール
“i-ACTIVSENCE(アイ・アクティブセンス)”の衝突回避支援及び被害軽減技術であるスマート・シティ・ブレーキ・サポート(SCBS F)&A/T誤発進抑制制御(M/T車はSCBS Fのみ)
を標準装備しています。

“XD Touring”は上位グレードです。
LEDヘッドランプ(ハイ/ロービーム、オートレベリング[光軸調整]機構付)
18インチホイール
アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
ステアリングシフトスイッチ(AT車のみ)
クルーズコントロール
運転席&助手席シートヒーター(4WD車のみ)
“i-ACTIVSENCE”の危険認知支援技術として、ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)&アダプティブ・フロントライティング・システム(AFS)
をXDに加えて標準装備しています。

“XD Touring L Package”は最上位グレードです。
サイドドアトリム(セーレンの「ラックススエード」を採用/ブラック)
“i-ACTIVSENCE”の運転支援技術であるマツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)
ハイ・ビーム・コントロールシステム(HBC)
車線逸脱警報システム(LDWS)
スマート・ブレーキ・サポート(SBS)
をXD Touringに追加装備しています。

メカニズム

日本仕様車では、前述のとおり1.5LディーゼルエンジンのSKYACTIV-D1.5のみの設定です。すべてのグレードに減速エネルギー回生システム“i-ELOOP(アイ・イーループ)”に加えて、ピストンピンにダンパーを組み入れることでディーゼルノック音を低減する世界初の技術“ナチュラル・サウンド・スムーザー”を装備したS5-DPTR型が搭載されます。



最新のディーゼルエンジン“SKYACTIV-D”って何者?

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%84%E3%83%80%E3%83%BBSKYACTIV-D
上述したとおり、CX-3にはディーゼルエンジンとガソリンエンジンが用意されていますが、日本ではディーゼルエンジンのみの設定です。
欧州では人気が高いディーゼルエンジンですが、ここ日本では“乗用車には不向き”というイメージでしたね。
最近でこそ“意外にいいかも”という潮流になりつつありますが、これもマツダの功績(CX-5以降のSKYACTIV-Dエンジン)が大きいのではないでしょうか。
では、この“気持ちのいいディーゼルエンジン”とはどんなものなのでしょう。

ディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べると熱効率が良く燃費も良いのです。ですが、一般的にはガソリンエンジンよりも圧縮比を高くする必要があり、圧縮温度も圧力も高くなります。
圧縮温度が高い状態で燃料を噴射すると、不均等燃焼が起こってNOxと煤が発生してしまいます。さらに、高い圧力に耐えるために、ピストンをはじめ各部品の強度を確保する必要もあります。結果、各部品の重量がかさんでエンジンの総重量が増えます。
上記のようなディーゼルエンジン特有の欠点を、独自の技術で低圧縮比と筒内燃焼圧力の低減を実現させたのです。
また、ピストン、シリンダーヘッド、シリンダーブロックの小型・薄肉化によって大幅な軽量化も実現しました。同時に、排気側バルブへのVVL採用と2ステージターボチャージャーの採用によって、高価な排ガス浄化装置を用いなくても高い環境性能を達成しています。

地球にも優しい

日本は原油の入手を輸入に頼っているにもかかわらず、ガソリンエンジンへの依存度が高く軽油を余らせ、逆に軽油を輸出している現状(JX日鉱日石エネルギーのデータでは、供給量(製造+輸入)に対する輸出の比率はガソリンが0.01%に満たないのに対し、軽油は12%となっています)です。
マツダは、ディーゼル車の普及によって国内での軽油使用量を増やすことで、日本のエネルギーバランスを最適にし、CO2排出量を削減しながら貴重な輸入資源を無駄なく効率的に使うことができると考えているのです。

最新情報

昨年のクリスマスに合わせてCX-3がアップデートされました。
SKYACTIV-D1.5はより進化し、騒音対策やサスペンションの設定変更など、走りの質感がさらに向上しました。
具体的には、エンジンのノック音を抑制する“ナチュラル・サウンド・スムーザー”を全車に標準装備しました。以前はオプション設定でしたので、大きなアップグレードです。
フロントドアガラス板厚を変更することで静粛性を向上させ、ドライバーが運転に集中しやすい環境を提供してくれます。
さらに、ダンパーとスタビライザーの構造、電動パワーステアリングの特性を緻密にチューニングしました。操縦安定性を向上させながらより上質な乗り心地を追求実現しています。加えて、新たに“DE精密過給制御”と呼ばれる軽負荷領域でのアクセル操作に対してクルマがリニアに反応するよう緻密なエンジン制御も導入されました。
これらの機能向上を通じて、素直で思い通りの走りが深まりより“人馬一体感”を感じられることでしょう。

最上級グレードの“XD Touring L Package”には、シックな黒革内装仕様を追加設定しました。白色設定のみでしたので、要望の多かったインテリアバリエーションの追加でユーザーの選択肢が広がりました。

価格と燃費など

標準グレード XD

エンジン:SKYACTIV-D 1.5
駆動:2WD(FF)
変速機:SKYACTIV-DRIVE(6EC-AT)
メーカー希望小売価格(消費税込):2,376,000円
JC08モード燃費:23.0km/L
減税レベル(取得税/重量税):免税/免税

エンジン:SKYACTIV-D 1.5
駆動:2WD(FF)
変速機:SKYACTIV-MT 6MT
メーカー希望小売価格(消費税込):2,376,000円
JC08モード燃費:25.0km/L
減税レベル(取得税/重量税):免税/免税

エンジン:SKYACTIV-D 1.5
駆動:4WD
変速機:SKYACTIV-DRIVE(6EC-AT)
メーカー希望小売価格(消費税込):2,592,000円
JC08モード燃費:21.0km/L
減税レベル(取得税/重量税):免税/免税

エンジン:SKYACTIV-D 1.5
駆動:4WD
変速機:SKYACTIV-MT 6MT
メーカー希望小売価格(消費税込):2,592,000円
JC08モード燃費:23.4km/L
減税レベル(取得税/重量税):免税/免税

上位グレード XD Touring

エンジン:SKYACTIV-D 1.5
駆動:2WD(FF)
変速機:SKYACTIV-DRIVE(6EC-AT)
メーカー希望小売価格(消費税込):2,592,000円
JC08モード燃費:23.0km/L【23.2km/L】
減税レベル(取得税/重量税):免税/免税

エンジン:SKYACTIV-D 1.5
駆動:2WD(FF)
変速機:SKYACTIV-MT 6MT
メーカー希望小売価格(消費税込):2,592,000円
JC08モード燃費:25.0km/L
減税レベル(取得税/重量税):免税/免税

エンジン:SKYACTIV-D 1.5
駆動:4WD
変速機:SKYACTIV-DRIVE(6EC-AT)
メーカー希望小売価格(消費税込):2,818,800円
JC08モード燃費:21.0km/L【21.2km/L】
減税レベル(取得税/重量税):免税/免税

エンジン:SKYACTIV-D 1.5
駆動:4WD
変速機:SKYACTIV-MT 6MT
メーカー希望小売価格(消費税込):2,818,800円
JC08モード燃費:23.4km/L
減税レベル(取得税/重量税):免税/免税

最上位グレード XD Touring L Package

エンジン:SKYACTIV-D 1.5
駆動:2WD(FF)
変速機:SKYACTIV-DRIVE(6EC-AT)
メーカー希望小売価格(消費税込):2,808,000円
JC08モード燃費:23.0km/L【23.2km/L】
減税レベル(取得税/重量税):免税/免税

エンジン:SKYACTIV-D 1.5
駆動:2WD(FF)
変速機:SKYACTIV-MT 6MT
メーカー希望小売価格(消費税込):2,808,000円
JC08モード燃費:25.0km/L
減税レベル(取得税/重量税):免税/免税

エンジン:SKYACTIV-D 1.5
駆動:4WD
変速機:SKYACTIV-DRIVE(6EC-AT)
メーカー希望小売価格(消費税込):3,024,000円
JC08モード燃費:21.0km/L【21.2km/L】
減税レベル(取得税/重量税):免税/免税

エンジン:SKYACTIV-D 1.5
駆動:4WD
変速機:SKYACTIV-MT 6MT
メーカー希望小売価格(消費税込):3,024,000円
JC08モード燃費:23.4km/L
減税レベル(取得税/重量税):免税/免税

補足事項

【  】内はi-ELOOP装着車の場合です。
i-ELOOPはメーカーオプション+64,800円(消費税込)を選択することで設定可能です。

上記価格には保険料、税金は含まれていません。また購入時にリサイクル料金11,160円が別途必要です。

特別塗装色“ソウルレッドプレミアムメタリック”を選択した場合は、+54,000円(消費税込)。
特別塗装色“クリスタルホワイトパールマイカ”を選択した場合は、+32,400円(消費税込)。

燃料消費率は定められた試験条件での値(国土交通省審査値)です。
お客さまの使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用時等)に応じて異なります。
減税内容は、環境対応車普及促進税制による減税措置によるものです。

デミオとの関係

言うまでもありませんが、CX-3はデミオをベースに造られています。CX-3とデミオの違いを見てみましょう。

ギュッと詰まったデミオ、伸びやかなCX-3

出典: http://www.mazda.co.jp/cars/cx-3/feature/design/
CX-3のプラットフォームは、ほぼ平行して開発されたデミオと共通です。でもスタイリングは、ギュッと凝縮した感じのデミオに対して、全体に伸びやかなデザインになっています。クロスオーバーSUVらしくないスポーティ感があって普通に“カッコいい”ですね。
マツダの広報的には、デザインテーマである“魂動”をスタイリッシュに表現したものということでしょう。ボディサイドにはありがちなキャラクターラインがなく、代わりに前後のフェンダーから伸びて中央で交錯する、強いショルダーラインがあります。これが絶妙で、歴代のスポーツカー的、さらには新型ロードスターにも通じるコークボトルのような抑揚を巧みに表現しています。個性派ぞろいの欧州市場でも埋没せずに主張できそうですね。

ホイールベースは共通

分類としてはCX-5の弟分です。実際そのボディサイズはCX-5より265mm短く、75mm細身で、155mm背が低くかなりコンパクト。全高が機械式立体駐車場に入れる1550mmで、日本では武器になるはずです。
その一方で構造的には、現行デミオから派生した上級モデルです。デミオとの比較では、全長は215mm長く、全幅は70mm広く、背が50mm高い。ホイールベースは共通の2570mmです。ボディ外寸は、ちょうどCX-5とデミオのほぼ中間になります。

内装も…

内装も見事なまでにデミオがベースで、インパネもそっくりと言うか実は(メーターカバーなど一部は異なるものの)ほぼ共通です。一眼風メーター、タブレット風ディスプレイ、ダッシュボードなども共通で、室内幅が広がった分をドアトリムの厚みを増やして対応しています。
デミオの内装質感が妙に高いのは、CX-3と共通だったからと言うことですね。
ただ、色々とCX-3用に手が入っていて、エアコンルーバーベゼルの色はCX-3専用です。彩度を抑えたダークレッド(Lパッケージはサテンクロームメッキ)という選択には、すばらしいセンスを感じます。
また“XDツーリング”以上では、センターコンソールのニーパッドとドアアームレスト、ステッチもダークレッドになります。

実際に乗ってみて

デビュー後すぐに市場したことがありますので、その時の記憶を呼び起こしてみます。 出典: http://www.mazda.co.jp/cars/cx-3/feature/skyactiv/
とにかく褒めたいのはこのエンジンです。最高出力は105ps/4,000rpmと控えめですので、1.5Lガソリンエンジン並みなのですが、最大トルクは過給圧を上げることで27.5kgm/1,600-2,500rpmまで引き上げられています。ガソリンエンジンで言えば2.8L並みのトルクです。
車重はFFの6ATで1,260kgですので、パワーウエイトレシオは12kg/psとなりますが、実際に走ってみれば大トルクの恩恵は想像以上で全域で力強く加速します。

高速道路でも

このエンジンの1番の魅力は、ディーゼルエンジンらしく分厚いトルクでありながらガソリンエンジンのようにスムーズに吹け上がるところでしょう。冷間時には“コロコロ”というディーゼルエンジン特有のノック音が聞こえてきますが、温まってしまえばディーゼルエンジンとは思えないほどスムーズに回ってくれます。5000rpmから始まるレッドゾーン手前でも回り方は軽いのです。
高速道路ではエンジン回転を低く保ったまま、ランニングをしているかのように前進していきます。100km/h巡航時でエンジン回転数は約1,700rpm。がんばってる感はまったくありません。

高速道路に乗って感じるのは、80~100km/hで巡航している時の充実感の良さです。アテンザの2.2ディーゼルエンジンでは、もう少し踏み込みたくなる誘惑にかられるのですが、CX-3はこの速度域で満足できます。

先日の一部改良で、“ナチュラル・サウンド・スムーザー”が標準装備になりましたね。今度はぜひ装着車に乗ってみたいと思います。

ハンドリングも素晴らしく

XD Touring以上のグレードでは18インチ(215/50R18)タイヤなのですが、試乗車は大人しめの16インチ(215/60R16)タイヤでした。ですが、思いの外ハンドリングは軽快でスポーティな印象です。重いディーゼルエンジンをフロントに積んでいるので、操舵した瞬間のレスポンスは僅かに遅れます。でもその先は、適度にロールしながらフロントが素直にインを向く感覚で、マツダの謳う“人馬一体”を目指したという話も、なるほどと思わせてくれます。
フロアの多くをデミオと共通としながら、CX-3のボディには各部に補強が入っていて、トレッドもワイド(前:+30mm・後ろ:+40mm)でタイヤも一回り以上大きいもの。リアサス型式もデミオと同じトーションビーム(アクセラ以上だとマルチリンクになる)ながら実際にはまったくの別物です。
電動パワステは軽めの設定で身のこなしも軽快ですし、デミオではリアがドラムだったブレーキもCX-3では4輪ディスク化されていますので、フットワークは全域でデミオとは別物の味付けがなされています。

実走燃費も良好

合計で150km弱乗りましたので、実走時の燃費を記しておきます。あくまでも参考程度でしかありませんので“話が違うじゃないか!”というのは勘弁してくださいね。
ワインディングと高速道路で約80kmを走行し、13.3km/L。高速道路と一般道(渋滞無し)で約30km、15.1km/L。なるべくおとなしく一般道を走った約30kmが19.8km/Lでした。
JC08モード燃費との隔たりが少ないのは好印象ですね。条件が良ければ20km/L台も可能ではないかという印象です。

燃料タンク容量がFFモデルが48Lで4WDモデルが44Lですので、高速道路で一定速度おとなしめ運転でしたら無給油1000kmも夢ではないかもしれませんね。

オーナーになるには

発売からまだ1年経ちませんから、中古車市場には出回っていないかもしれませんね。とは言え新車だと、1番お値打ちなモデルでも登録まで入れると250万円オーバーになってしまいますね。最上級モデルでは300万円オーバーです。

中古車市場をみてみましょう

CX-3(マツダ)の中古車 | 中古車なら【カーセンサーnet】
CX-3(マツダ)の中古車に関する情報が満載。CX-3の中古車検索や中古車販売などの中古車情報なら「カーセンサーnet」!リクルートが運営する中古車情報のサイトです。CX-3の中古車が様々な条件で検索可能。あなたの車選びをサポートします。 某中古車サイトを覗いてみました。
意外にも264台(新車もちらほら混ざっていますが)もありました。
では、1番お値打ちな中古車はというと、7月登録の黒色XDグレード、走行1万キロで201.6万円です。
新車との差額は36万円ですね。半年落ちの1万キロと言うことですので、まぁ相場なのかなぁという印象ですが、今一度考えてみましょう。
これから購入する新車には“ナチュラル・サウンド・スムーザー”が標準装備されています。改良前の車輌だとイノベーションパッケージをオプション選択(+64,800円)しなければならなかったため、実質差額は30万円を切りますね。
しかも、今回の改良でフロントドアガラスの厚さUPやサスペンションセッティングの見直しなどもされていますし、“DE精密過給制御”も追加されていますので中古車を選ぶメリットが無いように思います。

そもそも2年落ちくらいまでの中古車に魅力は、車両価格の違いよりも登録費用の違いにありました。ところが、取得税・重量税が免除になる車輌の場合は、登録費用に大きな差がありません。
つまり、新しめの中古車を選ぶメリットが少ないのです。
さらに、モデルチェンジとはいかないまでも新機構の導入や改善対策などがされている場合は、むしろ新車の方が旨みがでてしまいますよね。
CX-3の場合、まさに今がその状況ではないでしょうか。

最後にまとめてみましょう

最近はやりのクロスオーバーSUV。アイポイントが高めで運転しやすいですし、足回りのストロークに余裕があるのでサスペンションも優しい設定が多いですよね。加えて5ドアハッチバックで荷物も積めて人の乗り降りもしやすいですので、とにかく使い勝手は抜群です。
反面、デザイン的には不利になりがちなのですが、マツダが打ち出した“1台をトータルで設計する”思想がすべてを打ち破ってくれた感があります。
見た目、乗った印象、使い勝手のすべてに合格点を与えられる車が出来たことに驚いています。CX-3に限らず、“スカイアクティブテクノロジー+魂動”のシリーズは、今まで当たり前だった“何かを諦める”必要は無くなったのかもしれない、そんな思いにさせてくれる車です。