【映画「デス・レース」】名車が次々とクラッシュしていくB級カームービーの帝王【ネタバレなし】

カーレースに生死を賭けるといった映画は沢山ありますが、そこへ武器によっての攻撃を追加したのが映画『デス・レース』です。名前がすでに内容を表しているので、なんとなく想像がつくと思いますが、その想像を遥かに超えていくのが本作の特徴で、B級の帝王とも呼ばれる監督によって、とても暴力的で不謹慎な内容になっています。しかし、沢山の名車が登場し、車好きな方におすすめなので、その魅力に迫りましょう!

『デス・レース』の概要

映画『デス・レース』とは、1975年に放映された「シルベスター・スタローン」が主演している「デス・レース2000年」というカルト映画を現代風にアレンジした作品で、原作よりもスタイリッシュでブラックな部分を少し和らげた内容になっています。しかし、していることは全く変わっておらず、不謹慎な雰囲気はそのままです。
原作を作ったのはB級映画界の帝王といわれている「ロジャー・コーマン」と、カルト映画界ですら奇才と呼ばるほどの「ポール・バーテル」というとんでもない布陣です。本作は制作「ロジャー・コーマン」をそのままに監督を「バイオハザード」シリーズで有名な「ポール・W・S・アンダーソン」がしています。元がカルト映画やB級映画好きには最強コンビと言っていいので、それらの要素が好きな方には間違いなくおすすめの作品です!
声のみですが、前作で登場したキャラクターが登場しますので、「デス・レース2000年」が好きな方にも満足できるようになっていますが、ただ、色々と制約が増えた現代版では過激さが大分薄められているので、そこが少し物足りないという評価もあります。そこはご覧になって確認してくださいね!

登場する車種は「フォード・マスタングGT」をはじめ、「ビュイック・リヴィエラ」、「ジャガー・XJS」などの名車が9台登場しますので、車好きの方にも楽しんで見られるようになっています。



『デス・レース』のネタバレのないあらすじ

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経済的な危機によって治安が極度に悪化してしまった2012年のアメリカ。そこでは民営化した刑務所の中で、犯罪者を武装した車に乗せて自由を賭けたレースをさせ、その過激な姿をネットを使って中継するという『デス・レース』というものが人気になっていた。レースにはごく単純なルールがあり、生死を賭けた勝負に勝利すると、自由の身になれるというものだったが、もちろん負ければ無残な死が待ち受けている。
あるとき、元レーサーで冤罪によって妻を殺したことになっている主人公「ジェンセン」が参加することに決まった。「ジェンセン」は前回の死亡した人気レーサーである「フランケンシュタイン」として出場し、自由を勝ち取るためにレースに挑む。しかし、前回のレースで「フランケンシュタイン」を殺した者や、多数の個性的で凶暴なライバルたちも出場するらしく、生死を賭けた戦いは混迷を極めていく。
助手席に「ナビゲーター」と呼ばれる美女の「ケース」を乗せ、危険極まりないレースに勝利するために数々の敵たちと自由を賭けた戦いに「ジェンセン」勝利することができるのだろうか?

前半の導入部はこのようになっており、サスペンス的な要素も含まれているので、レースが終わった後のクライマックスには物語の核心である、なぜ主人公が冤罪を受けたのか? といった謎が解明されます。最後まで飽きずに楽しむことができるので、車やキャストが好きじゃない人にもおすすめです!

【『デス・レース』の魅力Part1】主演は「ジェイソン・ステイサム」

元水泳の飛び込み選手でモデル業をしていたことのあるイギリス人俳優「ジェイソン・ステイサム」が『デス・レース』の主人公である「ジェンセン」を演じています。アクションスターとして数々の映画に出演しており、2010年に公開され、大ヒットした映画「エクスペンダブルズ」では、主人公の「シルベスタースタローン」演じる「バーニー・ロス」の相棒として活躍したので、日本でもかなり有名な俳優ですよね!
また、同じカーアクション映画で世界中にファンがいる「ワイルド・スピード」では最強の悪役を演じて話題になりましたし、「トランスポーター」の主演でも有名ですね! 他にも「ミニミニ大作戦」といった作品に出ているので、車好きの映画ファンにはおなじみの顔かもしれません。また、彼の出演する映画にはカーアクションシーンがとても多く、彼自身も運転テクニックに自信があるそうですが、免許の試験には2、3度落ちたことがあるという逸話もあります。
デビュー作は「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」で、かの有名なアーティストである「スティング」とも競演し、「スナッチ」では「ブラッド・ピット」とも競演しました。



【『デス・レース』の魅力Part2】原作も相当すごい

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原作である「デス・レース2000年」は『デス・レース』よりも遥かに狂った世界観を持っているカルト映画で、アメリカには現在もかなりのファンをもっている映画です。基本的なシナリオなどは変わっていないのですが、時代が時代だったために、レースの最中に犯罪者・民間人問わず人をひき殺すとそれがポイントになるというとんでもない内容となっており、劇中になんともいえないブラックユーモアが散りばめらているので苦手な人は苦手かもしれませんね!
主演は「デヴィッド・キャラダイン」で、ライバルはブレイク前である「シルベスター・スタローン」が登場しています。
こちらの作品に登場する車は実車をベースにかなり派手な外見を付け加えたものになっているので、原型を全くといっていいほど留めていませんので、車好きの方には少々物足りないかもしれません。

【『デス・レース』の魅力Part3】実車が登場する

映画『デス・レース』最大の売りはカーアクションということで多数の車が登場するという点になっています。原作の「デス・レース2000年」でももちろん車は登場するのですが、ほぼ原型を留めていないので、車好きには少し残念なところがありました。しかし、今作では丸っきりそのままの姿で出てくるわけではありませんが、ちゃんと原型を残した状態で出てくるので、安心ですね。改造といってもボンネットに銃器が備え付けられている程度です。

それでは一体どんな車が劇中に出てくるのでしょうか?それを見ていきましょう!

主人公の乗る「フォード・マスタングGT」

まず紹介させていただくのが主人公である「ジェンセン」こと「フランケンシュタイン」が乗る「フォードムスタングGT」。映画ではボンネットに2挺のM134ミニガンとスモーク(煙幕)、ナパーム(焼夷弾)、オイルが搭載されています。
「フォードムスタングGT」はアメリカの自動車メーカー「フォード」が1964年に発売した車で、現在でもかなり人気の高い車種です。見た目のイメージ通りにとてもパワフルで、巧みなマーケティング戦略と共に車史に乗るほどの大ヒットになりました。数々の自動車映画にも登場するので、一度は目にしたことのある車ではないでしょうか?

ライバルの乗る「ダッジ・ラム」

こちらは主人公をつけ狙うライバルが乗る「ダッジ・ラム」で、映画内ではボンネットに4挺のブローニングと両サイドに一対のM61バルカンが付けられています。また、クライマックス付近ではさらにパワーアップした武装で登場! パワフルな見た目にあったスタイルとなっていますので、必見ですね!
「ダッジ・ラム」はアメリカのメーカー「クライスラー」が販売しているピックアップトラックで、2009年までは「ダッジ」ブランドがついていましたが、現在は独立し「ラム」という新しいブランドにて販売されています。初代は1981に販売されましたがあまり人気にはなりませんでしたが、1994年から販売された2代目は「カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。

戦車のような重武装「ビュイック・リヴィエラ」

こちらもレースに参加するライバルが搭乗している車で、ボンネットに4挺のMG34機関銃が搭載され、他にも全体に沢山の銃器が積まれている戦車のような改造を施されて登場します。中々の暴れっぷりを見せてくれますが、あまり活躍はしません。しかし、印象には残ると思います。
「ビュイック・リヴィエラ」は1949年に登場した人気車種「ビュイック」の名前を受け継いだ車で、アメリカの「ゼネラルモーターズ」によって発売されました。高級パーソナルカーとして人気があり、第1世代からすでにかなりの高級感を持っているので、高級車好きのかたなら定番の車種かもしれませんね!

爆破担当のような「ポルシェ・911」

フロントに2挺のMG42機関銃を装備し両サイドに5対の迫撃砲、リアに4発のミサイルというこちらもかなりの重武装を施して映画に登場する「ポルシェ・911」、映画内の爆発シーンを多数引き起こして、画作りに迫力を与えてくれる車です。
ベースとなっている「ポルシェ・911」は、ドイツのメーカーであるポルシェが1964年から発売しているスポーツカーで、スーパーカーの中ではあまりみないRRの駆動方式を採用しているのが有名です。「ポルシェ・356」の後継車となっており、それに続いて人気のある車種となっています。

こちらも迫力要員「クライスラー・300C」

こちらも賑やかし要員として登場し、ボンネットに3挺のFN MAG機関銃、ルーフにロケットランチャーを搭載していました。強そうな目ために高火力の装備ということでかなり手ごわい印象を映画内で誇っています。
アメリカの「クライスラー」が1955年から販売していた「クライスラー・300レター」を現代風にアレンジした高級セダンで、1999年には「北米カー・オブ・ザ・イヤー」にも選出された「クライスラー・300M」の後継者となっています。2005年には「北米カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど、その性能には定評があります。外見もとても高級感があるので、日本でも乗っている方をまれにみかけますね!

相対的に軽装備に見えてしまう「ジャガー・XJS」

ボンネットに2挺のブローニングと、他の車と比べると比較的軽装備で登場するのが、「ジャガー・XJS」です。そのためにあまり強そうに見えませんが、レースにも耐えうるグランツーリスモとして走りで活躍してくれます!
イギリスの高級車メーカー「ジャガー」が1975年に販売をはじめた車種で、「ジャガー・Eタイプ」を元に高級グランツーリスモとして開発されました。リアウィンドウの周りのファンが特徴的で有名ですよね! 空洞実験などの結果で付けられたのですが、今では「ジャガー・XJS」を代表する部分ともなっています。1991年にマイナーチェンジされ「XJ-S」から名前が変更されました。

映画に出てくる車の代名詞「ポンティアック・トランザム」

M1919A4機関銃、リアウィンドウにM134ミニガンとこちらもかなりシンプルな装備を施して登場し、凶悪犯が乗る車というよりは主人公が乗りそうな出で立ちとなっています。劇中ではかなり悪役なので、そこは安心してください。
数々の映画で活躍している「ポンティアック・トランザム」はドラマ「ナイトライダー」の「K.I.T.T」で特に有名で、アメリカでは「ナイトライダー」とも呼ばれています。1969年に「ファイヤーバード」の上級グレードとしてゼネラルモーターズによって生産されました。「トランザム」自体はグレードの名前なのですが、今では車種名のように扱われています。

同型機の新しい方となる「ビュイック・リヴィエラ・ボートテール」

助手席に2挺のブローニングM37とリアに六方手裏剣の形をした撒き菱を装備し、後続車をクラッシュさせるのをメインとした改造が施されており、『デス・レース』で唯一、同型機が登場する車となっています。
ゼネラルモータースから発売された「ビュイック・リヴィエラ」の第3世代として流れるようなボディの「ボートテール」という特徴的な姿をしています。デザイナーは後の日産デザイン部門を束ねることになった「ジェリー・ハーシュベルグ」で、当時はかなり議論をよんだデザインでした。

とんでもない改造を施される「BMW・E32」

『デス・レース』に登場する「BMW・E32」はほかの車と違い、かなり改造を施された姿で登場することになりました。その改造は航空機の複座型のように前後に座るタイプのシートということで、かなり異様な姿を見せてくれます。それでもある程度は原型があるので、カスタムカーを見る気分になれますよ! 装備は助手席だった場所にM134ミニガンとシンプルなのもいいですね!
ドイツの自動車メーカーである「BMW」が「7シリーズ」として1977年に発売した車種の2代目で、以前よりスマートになったボディが特徴となります。大戦後初のドイツ車による12気筒エンジン搭載車としても有名です。

『デス・レース』の魅力まとめ

映画『デス・レース』について掘り下げた今回の記事ですが、魅力は伝わったでしょうか? ど派手なカーアクションももちろんですが、主人公の苦悩やサスペンス要素など見所は沢山ありますので、良かったら手にとって観てください! ちなみに続編も2本でているので、気に入った方はそちらもご覧ください。

それでは、過激な『デス・レース』に迷わされず、カーライフを楽しんでくださいね。