ETC料金が半額!?ETC障害者割引を活用して行動力アップ

人間の力と可能性を大きく広げるのが自動車というものです。仕事に楽しみにそして障害者の方には代わるもののない不可欠のものにもなりえます。そんな場合に車を使い倒す障害者割引は助かります。さらに便利に利用するための障害者割引のETCでの利用についてまとめてみます。

障害があって何かが不自由なとき、車の力が助けになります。

障害者割引の利用を

自動車の力は人の力を大きく上回り、人間だけの力ではできないことをできるようにしてくれます。このことは自動車の最大の魅力ですが、この力がなくてはならないものとして役に立つのが障害によって失われたり備わることができなかった力をアシストすることです。

障害者の人ができる限り健常者と変わらぬ生活を送れるように、自動車の力を借りる時にはいろいろなサポートを受けられますが高速道路の利用についても制度があります。

割引額は通常料金の半額になります。とても助けになる制度ですから、該当する方が利用するために参考にして頂けることをまとめてみたいと思います。

ご本人だけでなく家族の力も割引で助けます

障害者の人が高速道路を使ってサポートを受けるだけでなく、障害者の人を助ける場合、ご家族などが運転して手助けする場合にも適用されるケースがあります。家族の力もサポートして有効活用してもらえます。この場合は身体障害者手帳を持っているだけでは条件を満たしません。こちらも解説させていただきます。

もちろんETC利用も大丈夫

こういったサポートを受ける時には障害者であることを証明する身体障害者手帳を提示する必要があります。となると高速道路を利用する便利な手段、ETCは利用できないのかと思ってしまいますが、問題ありません。車載器とETCカードを申請して登録することでETCを利用すれば自動的に障害者割引を適用してもらえます。ETC利用でもなんの心配もありません。

ただしもろもろの手続きが必要ですから、これも解説してゆきます。手続きを済ませればETCの便利さそのままに障害者割引を利用できます。割引額もETC料金の半額となっています。



障害者割引のあらまし

対象になるのはどんな人でどんな場合?

ETCを利用するしないに関わらず、高速道路料金の障害者割引を適用してもらえる人はどんな人なのでしょうか。

これについては、ふたつの場合を分けて考える必要があります。

1.障害がある本人が運転する場合
2.運転は障害がある本人以外だけれども、本人が同乗する場合

このふたつのケースどちらも障害者割引の対象になります。
ただおのおののケースで対象となる人が違ってきます。その点に注意する必要がありそうです。

1の本人が運転する場合ですが、こちらは障害者手帳の交付を受けている方はすべて対象になります。
2の場合に制限があって、同乗者となる場合には重度の障害がある場合のみ割引の対象になります。またこちらの場合には身体障害者手帳だけでなく療育手帳の交付を受けている重度の障害のある人でも対象になります。療育手帳とは知的障害がある人に発行されるものです。

重度というのはどのように判断されるのでしょうか。身体障害者手帳には「旅客鉄道株式会社旅客運賃減額」の第1種が記載されています。鉄道利用時に身体障害者福祉法施行規則別表第5号によって決められているこのケースと同様に判断されることになります。まずは手帳と障害者の等級について詳細を見てみます。

障害者手帳をもらうためには

このような社会制度の中で障害者と認めてもらえる人は「身体障害者手帳の交付を受けている」ことが条件になります。身体障害者手帳とは身体障害者福祉法による規定で発行されるもので、該当する人が健常者と同じような生活ができるように補助をしてもらうために必要なものです。手帳の発行は都道府県、もしくは政令指定都市、中核市に住む場合は市が発行することになっています。

障害の種類は、視覚障害、聴覚障害、平衡機能障害、音声機能・言語機能又はそしゃく機能障害、肢体不自由として上肢、下肢、体幹、乳幼児期以前の非進行性の脳病変による運動機能障害について上肢機能と移動機能それぞれ、心臓・じん臓もしくは呼吸器又は小腸機能障害、ぼうこう又は直腸の機能障害、ヒト免疫不全ウィルスによる免疫又は肝臓の機能障害の12種類に分けられています。

それぞれに等級がつけられて一番重度となる1級から各障害ごとにいくつかの階級に分かれて指定されます。第1種身体障害者に該当するかどうかは障害の種類によって定められていますのでさらにみていきましょう。

第1種身体障害者となる等級

重度の障害と認められる第1種身体身体障害となる等級については各障害の種類ごとに次のように定められています。

・視覚障害1級から3級及び4級の1
・聴覚又は平衡機能の障害のうち聴覚障害 2級及び3級
・肢体不自由のうち上肢1級、2級の1及び2級の2、下肢1級、2級及び3級の1、体幹1級から3級 5級
・乳幼児期以前の非進行性の脳病変による運動機能障害 上肢機能 1級及び2級、移動機能1級から3級
・心臓、じん臓若しくは呼吸器又は小腸の機能障害1級、3級及び4級
・ぼうこう又は直腸の機能障害1級及び3級
・ヒト免疫不全ウィルスによる免疫又は肝臓の機能障害1級から4級

以上が該当することになります。これ以外の等級(障害の程度はより低い)が2つ以上あって、その結果第1種と同等に不自由な場合にも第1種と認められます。

必要な手続きは

さて、該当するようなので障害者割引を利用したいという場合、手続きに進みましょう。障害者割引を受けるためには身体障害者手帳を管理している福祉事務所にて事前に必要事項を登録をしなければなりません。

用意する書類は基本的に必要なものとETC割引を受けるために必要なもの2種類があります。

【基本的に必要なもの】
・申請する障害者の人、本人の身体障害者手帳又は療育手帳
・登録を申請する自動車の自動車検査証

自動車検査証は車検証といわれるものです。運転する時には携行することが義務付けられているものです。特に保管場所を決めていない方は車に必ずあるはずですから確認ください。万が一ない場合は問題があります。車を買ったところに問い合わせたほうがいいです。

ご本人が運転される場合については運転免許証も確認されます。
代理人に依頼して申請する場合には委任状を用意すれば大丈夫です。

さらにETCで利用するために
・ETCカード
・ETC車載器の車載器管理番号が確認できる書類等
が必要です。

ETCカードに関しては障害者の人の名義のカードが原則となっています。ただし未成年の重度の障害者の方で、本人以外の運転による割引を受け、かつ本人が運転しての割引を受けないならば、親権者又は後見人名義のETCカードでも使うことができます。ETC車載器の車載器管理番号が確認できる書類等というのは車載器のセットアップを行った時に「ETC車載器セットアップ申込書・証明書」というものが発行されているはずです。分からない場合は購入店もしくはセットアップを依頼したところに問い合わせてみて下さい。

この手続きをすると手帳には割引の対象となったこと、自動車のナンバー、割引有効期限などが記載されます。ETC割引を受ける場合には手続きがもう少し続きます。身体障害者手帳を管理している福祉事務所等で手帳にこれらの記載が終わったら、「ETC利用対象者証明書」を発行してもらいます。一緒に専用の封筒を貰えますから切手を貼って郵送してください。宛先の有料道路ETC割引登録係から登録結果通知書が返送されてきます。割引開始日が記載されていますので、そこから利用を始められます。

有効期限に注意が必要です

身体障害者割引には有効期限があるのでご注意ください。 割引有効期間は、手続きを終了した日からその後の2回目の誕生日までと定められています。期限後は更新手続きが可能です。更新申請については割引有効期限の2ヵ月前から割引有効期限の前日までに申請したならば、手続き終了日の後の3回目の誕生日までとなります。最初の期限は誕生日ですからこれによって最長で2年2ヵ月の有効期間となります。

ETCで障害者割引を使うときに把握したいこと

使う車の条件を確認

障害者割引そのものに使える車というものがあります。これについては割引申請手続き時にもチェックされますが、確認しておきます。

1. 障害者一人につき1台だけが使う車として登録できます。

2.自動車検査証(車検証)の記載によって使える車は決まっています。記載にそってご説明します。
自家用・事業用の別:自家用のみが適用できます。
【用途】
「乗用」と記載されているものは、乗車定員が10人以下のものが対象です。
「貨物」と記載されているものは、後部座席が設置され乗車定員が4人以上10人以下のもののうち、乗車設備と荷台に仕切りがないもの、又は乗車設備と荷台が仕切られているもので、最大積載量が500kg以下のものとなります。

軽自動車でも問題ないのは当然として、オートバイも対象となりこの場合には総排気量が125ccを超えるものとなっています。

3.所有者の氏名又は名称欄という箇所が個人名義なことが条件です。

【障害者本人が運転する場合】
障害者本人、配偶者、直系血族及びその配偶者、兄弟姉妹及びその配偶者並びに同居の親族等が名義人

【障害者本人以外が運転して、本人が同乗する場合】
障害者本人、配偶者、直系血族及びその配偶者、兄弟姉妹及びその配偶者並びに同居の親族等、以上に該当する人が自動車を所有していないときは、本人を継続して日常的に介護している人が名義人である必要があります。

ところで車のローンが残っている場合、または長期リースを利用している場合には車検証の所有者はローンまたはリース会社になっています。この場合には「使用者の氏名又は名称」を見ることになります。こちらが該当していれば対象となります。

レンタカーでも使えるの?

使う車の条件は先に書いたとおりです。よくある障害者割引の疑問点にレンタカーなどでつかえないのだろうかということですが、レンタカーでは使えません。業務として貸し出しているからダメなのではなくて人から借りたクルマも対象外です。あくまで登録した車だけが利用できるのです。ですから代車なども臨時で使うことが考えられますがこちらも対象外になってしまいますから気をつけたいものです。

貨物の用途のところで見られるように軽トラックも登録の対象外です。これはちょっと不思議な対応ですが、そういうことになっています。

また、このような決まりですからタクシーを利用した時も使いたいなどと考えるかもしれませんが、タクシーでも使えないです。ただし身体障害者手帳の発行自治体がタクシーの割引券を交付することがよくあります。タクシー会社によっては障害者手帳の提示で割引料金がある場合もあります。タクシーの場合はそのような制度を利用するのがよいようです。

なにかの表示は必要?

自動車の場合、運転免許証を得てからしばらく初心者マークの掲示が義務づけられていたりします。ETC通行でなければ料金所で手帳のチェックが必要ですし、そんなチェックが省かれる分、ETC割引を受けるのにはもしかしてなんらかの表示が必要なのではなどと心配される方がいるようです。
ETCというのは車載器とシステムが相互通信といってお互いに連絡し合って情報を確認しています。そこが優れものの仕組みなので表示などは気にしないで大丈夫です。

ただETCの場合、料金所でのシステムの不具合や作動異常が多くみられます。その場合はETCレーン上もしくはETCレーン以外で係員による対応になることがあります。その場合には手帳の提示が求められるようです。ですから外に表示を出す必要はありませんが、手帳の携帯は忘れないようにしてください。

割引やETCとは関係ない話ですが、身体障害者の方の場合、表示で気をつけるのはむしろ駐車禁止除外標章のほうではないでしょうか。こちらは駐車禁止指定場所に関しては免除となりますから忘れないようにしたいですね。

不正利用という例が見られますが

ETC利用で割引を受ける場合、身体障害者手帳の提示がないために写真をチェックされることもなく、やろうと思えば簡単に不正利用ができてしまいます。中には身体障害者手帳の写真を貼り替えて使うという事件まで起こっていて、このケースほどではなくなんとなくでも、場合によっては詐欺罪が適用される犯罪行為になります。いずれにせよ他人に故意に使用させた場合や、 手帳を貸与・譲渡したりした場合にも手帳返還命令が下されると身体障害者福祉法に定められています。せっかくの割引なのですから失うことのないようにしたいものです。



ETC登録ですいすいと動こう

車の力を利用して少しでもハンディキャップを埋めることができるならば、割引制度が活きてきます。特に料金所での面倒がないETC登録ですいすいと活動できたらいいですね。