【レクサスCT200hFSPORT】の試乗レポート。3つの走行モードの実力と実燃費を徹底確認!

この度「レクサス CT200hF SPORT」に試乗する機会がありました。国内外で人気が高く、最高級ブランドとして名高い”レクサス”にあって、比較的おとなしく思われがちな部類にはいるCTですが、実際の乗り心地や、ドライブフィーリングはどんなものか、実際にハンドルを握り検証してきました。

レクサス CTとは 名前の由来、スペック(主要諸元)

まずは今回試乗した「レクサス CT」のコンセプトや主要諸元、価格などをご紹介していきます。

CTは「Creative Touring」

「レクサス CT」の「CT」はCreative Touringの頭文字をとって名づけられたものです。

「大胆に、魅惑的に、あなたを染める。佇むだけで色香を放つ、艶やかなボディ。心に寄り添う、しなやかな身のこなし。それはあなたの胸を高鳴らせ、あなたを、もっと魅惑的に輝かせる。CT200hとひとつになり、走り始めるその瞬間、きらめく都市の喧噪も、夜明けに訪れる静寂も、すべてが、エキサイティングな舞台に変わっていく。」というフレーズがCTに与えられています。

スペック(主要諸元)

型式:DAA-ZWA10-AHXEB、DAA-ZWA10-AHXBB(version C/F SPORT/version L、以下C/F/L)
全長:4,350mm
全幅:1,765mm
全高:1,450mm、1,460mm(C/F/L)
ホイールベース:2,600mm、2,600mm(C/F/L)
車両重量:1,380kg、1,420kg(C)、1,440kg(F/L)
燃費(JC08モード走行燃料消費率):30,4km、26,6km(C/F/L)
駆動方式:前輪駆動(FF)

エンジン型式:2ZR-FXE
エンジン種類:直列4気筒DOHC
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
総排気量:1.797L
最高出力:73(99)/ 5,200 kW(PS)/r.p.m.
最大トルク:142(14.5)/ 4,000 N・m(kgf・m)/r.p.m.
燃料タンク容量:45L
燃料供給装置:電子制御式燃料噴射装置
モーター型式:3JM
モーター種類:交流同期電動機
最高出力:60(82)kW(PS)
最大トルク:207(21.1)N・m(kgf・m)

販売価格

CT200h:3,662,000円
“version C”:3,909,000円
“F SPORT”:4,331,000円
“version L”:4,608,000円
とレクサスの中ではリーズナブルで手の届く価格帯になっています。



F SPORT エクステリア

さて上述した通り、今回試乗させていただいたのは「レクサス CT200hF SPORT」。
ノーマルグレードとの外観の差は、”レクサスといえば”というほど定着してきているスピンドルグリルのデザインが変わりメッシュに、そして専用リヤバンパー、専用アルミホイール、専用エンブレム、専用リヤスポイラー、そして何より特徴なのが専用ブラックルーフで、一目でF SPORTと分かるデザインになっています。期待を裏切らない外観で、空気抵抗を減らし流れるようなボディデザインです。乗る前から力強い走りを予感させます。

実際に乗り込む

さて実際に乗り込みます。鍵は最近流行りのスマートキー。持っているだけでいいというまさしく「スマート」なキーです。鍵はどう開けるの? なんて質問はレクサスには愚問になってしまいます。ドアノブに触れるだけでドアのロックは解除されます。この機能は買い物などで手が塞がっていても鍵をバッグなどから取り出す必要がないので嬉しい機能です。しかもどのドアでも機能していますので、わざわざ運転席のドアに行かなくてもいいのです。 上の写真のようにドアノブの内側に触れればロックが解除されます。 逆にロックはどうするのか? 
写真の指先には少しわかりづらいですが窪みがあり、写真のようにそこに触れるとロックされます。

F SPORT インテリア

人はどんなに見た目がカッコよくても美しくても中身が大切ですが、車も同じです。外見がカッコいいだけでは満足してもらえません。それにレクサスというだけでインテリアもいいのだろうとハードルは上がってしまいますが実際はどうなのでしょうか。

F SPORTはインテリアにも専用のものが多く使用されています。

専用のステアリングやペダルなどレーシーな気分にさせてくれる運転席

まず目を引くのは何と言っても赤のシートですよね。こちらはF SPORT専用のシートカラーでメーカーオプションカラーの「ダークローズ」のシートです。シートが真っ赤だと派手で安っぽく見えたりしますが、そこはレクサス。日本車ではなく見えるほど高級感と気品漂う派手すぎないシックなカラーの本革シートです。また、カーブでもしっかりサーポートしてくれ、安定感のあるシートの出来は素晴らしいものです。 それ以外には専用ステアリングに専用シフトノブ、専用アルミペダル、専用スカッフプレート、専用オーナメントパネルなどがF SPORT専用装備されおり、アルミや赤ステッチのおかげでとてもレーシーな気分にさせてくれます。 出典: http://lexus.jp/models/ct/f/index.html
出典: http://lexus.jp/models/ct/f/index.html
出典: http://lexus.jp/models/ct/f/index.html
出典: http://lexus.jp/models/ct/f/index.html
出典: http://lexus.jp/models/ct/f/index.html
上の写真のようにスタイリッシュな専用装備たちはドライバーの気持ちを高めてくれます。 では、車内に乗り込みます。見た目はコンパクトに感じましたが車内に圧迫感はなく、十分な車内空間があります。シートはフィット感があるのですが、これまた窮屈な感じは受けません。

前に目をやり、一番最初に感じたのはフロントガラスからの視界の縦幅が少ないということです。かなりフロントガラスの角度が付いているのでドライバー目線だと視界が狭く感じるのは仕方ありません。正直フロント周りの車体の距離感は視覚で見てとるのが難しいので、運転が苦手な方や普段運転しない方には最初は少し怖く感じるかもしれません。この辺は慣れもあるので、少し運転するとそんなに気にならなくなりますし、ピラーが太すぎて死角が多い車と比べると運転には支障はありません。 車に乗り込み、まずはシートポジションの設定をしますが、もちろん全自動の調整ボタンがシートのドア側についています。シートの上下、前後、背もたれの角度など簡単にセットでき非常に便利です。メーカーオプションですが、そのボジションを登録できる便利な機能もあります。

好みのポジションが見つかり、実際に運転する姿勢になると全てのボタンやドリンクホールダーコンソールボックスなどのポジショニングが素晴らしく、本当にレクサスがドライバーのことを考えて作ったというのを感じさせます。
例えばナビを操作する際はタッチパネルではなく、コンソールにあるマウスの様なコントローラーで操作しますが、コンソールに肘をかけたら自然とそこに手がいくその絶妙なポジションに配置されています。ですからナビを設定するのに前かがみになったりなどの動作は要りません。ドライビングポジションに座ったまま操作が可能です。
それ以外にもボタンの配置は非常に素晴らしく「この車の主は自分だ!」というくらい運転席に座れば手の届くところに全てのボタンが存在します。 CDの差し込み口もナビまで手を伸ばす必要がなく、センターコンソール内にあります。 メーカーオプションのアクセサリーコンセント。
センターコンソールから直接AC100Vの電源がとれます。USBの口もあり、iPhoneとナビゲーションシステムの連動も楽々。

ドライブで重要な音響システム

また、とても強く感じたのは車のクローズ感です。本当に室内のように感じるほど車外の音も聞こえませんし、車内の音漏れも少ないです。しっかりと設計されていて完成度の高さを感じます。

そうなると、どうしても気になるのはスピーカーの音質ですよね。ドライブなどではやっぱり音楽を聴きながら走行などをしたいものです。そんな時音質が悪いとせっかくのドライブなのに気分があがりません。
今回の試乗車にはメーカーオプションの「マークレビンソンプレミアムサウンドサラウンドシステム」が設定されていました。サブウーファーも含めて3台積んでいるだけあって、特に設定しなくても重低音がしっかりと響きます。音楽が好きな方はどのみち購入後にスピーカーを変更したりしますので、最初からバランスがとられているこの音響システムはオススメのオプションです。

家族持ちには気になる後部座席

助手席をめいっぱい後ろまで下げているため、写真だとリアシートが少し狭く感じますが、普通に乗る分には問題ありません。大人4人で長距離を乗るということでなければ必要十分かと思います。



試乗レポート

本題の試乗レポートに入ります。
今回は東京の市街地から熱海までの往復と、首都高一周など、いろいろな場面を走行してみました。混みあった道路や高速、山道、狭い小道など様々のロケーションで走行しました。

3つの走行モード ノーマルモード、エコモード、スポーツモード

今回の「CT」には3つのモードが存在します。ノーマルモードとエコモード、そしてスポーツモードの3種類を選択可能で走行中でも選択可能です。 【ノーマルモード】
まずはノーマルモードでの走行。
「一般道の流れに乗るには丁度いいほどのパワーの出方」というのがしっくりきます。それなりのスピードで流れに乗るためには少しアクセルを踏まないと進まない感覚はありますが60kmほどの法定速度での走行が求められる大通りではアクセルワークを気にせずに自然と流れにのれます。ノーマルは乗りやすくマイルドな味付けのモードといった感じに見受けられました。
【エコモード】
エコモードへは「こんなにもパワーカットされるのか」と正直驚くほどにエコに特化したモード設定です。
車で燃費を意識して走る場合、急加速はしないのが基本ですが、それには細かいアクセリングが求められます。普段自分の車で燃費走行しているのでいつも通りのアクセリングでは全く進みません。アクセルを踏んでいるのにクリープ現象かと思うほどエコモードはパワーをカットされます。
そのため、大通りを走行するには加速が遅く流れに乗るのが難しいと感じましたが、逆に自宅付近の小道などを走行する時には最適です。ノーマルではクリープで走るのは遅いからといってアクセルを踏むとスピードが出すぎるといった時に繊細なアクセリングが求められたりします。そこでエコモードにすると繊細なアクセリングをしなくてもゆっくりとした加速をしてくれるので、世田谷あたりの狭い路地に最適なモードでした。 【エコモードのインジケーター】
エコモードの場合、インジケーターはノーマルと同じです。ベースは青い照明に左側はハイブリッドシステムがどんな状態かを示すデジタルメーターになっています。 【スポーツモード】
さて自分としては1番気になるのはやはりスポーツモード。とは言ってもここまでの走行でスポーティな走りを感じることはなっかったので「期待はできない」と思いながらスポーツモードに変更するとこんなに変わるか! というほど加速が鋭くなり、「これこれ」と独り言を喋っていました。「もっと踏みたい」と自分が思うと車も「もっと加速したい」と言っているかのように進もうとします。
しかし一般道ですとそこまで加速するわけにもいきません。少しアクセルを踏めば法定速度に達するというほど加速が鋭く、いくら環状線の様な大きな道路でもパワーが出すぎているという感覚になります。路地や小道でスポーツモードで走ると繊細なアクセリングが必要とされるかもしれません。そんな時はエコモードに変更しましょう。 【スポーツモードのインジケーター】
エコモードやノーマルと違い、ライトが全体的に赤くなります。また、左側のデジタルメーターがタコメーターに変わり、スポーツ走行に適したものとなります。

市街地インプレッション

3つのモード説明でほとんど書いてしまいましたが、エコモードはエンジンの静けさもあって、市街地で走るのに向いています。人通りの多い商店街の道路などでは静かすぎて後ろに車がいるのに気づいてもらえない程です。
また、ある程度の速度が必要な大通りにおいてはノーマルモードが最適です。とはいえ、 環状線クラスの大通りではない限りはエコモードでも十分かと思われたので、買い物に行くなどの日常の基本はエコモードにしたままになりそうです。

高速道路インプレッション

普通に試乗するとなかなか乗れない高速走行です。

まず、東名高速にエコモードから入ってみました。
ですが、料金所からの加速でなかなか流れに乗れず、早くも断念してスポーツモードに変更し、先ほどの一般道よりもアクセルを踏み込んでみました。するとかなり力強い加速をみせ、スムーズに合流ができました。「もっと踏みたい」と「もっと加速したい」がリンクし気持ちよく加速し、まさに車との一体感を体験できます。そして高速を巡行していて感じたのは、風に煽られたりふらついたりなどの走行不安やストレスは全くなく、気持ちよく安心して高速走行できた点です。同じクラスの他車種と比べても安定しています。

ある程度流れに乗ればあとはノーマルモードで十分です。他の車と遜色ない走行が可能で全くストレスはありませんし、ドライブをするには適度なパワーレンジで走りやすくなっています。首都高などの都市高速では度々アクセルオンオフがあるので、スポーツモードが適しているかもしれませんが、東名や関越などの長距離を一定速度で走る高速道路ではノーマルが適していると思います。

また、首都高で感じたのは高速でのカーブの安定性です。剛性が強いのか、思っていたよりかなり安定したままスムーズにコーナーを曲がる事ができました。レインボーブリッジを渡る前のぐるーっとまわる箇所でも、ステアリングに素直に反応してスピードを維持したまま登る事ができ、予想以上の安定感でした。

峠道インプレッション

高速を降りてバイパスから峠に入ってみました。

ここでは登りということもありエコモード、ノーマルモードともに少しきつそうだったので、スポーツモードに。今まで使用しなかったパドルシフトを使い峠を交通ルールの許す限り走行してみました。パドルシフトによってギヤを選択できることによってよりトルクフルに走行でき、登りではパワーを出しながら走行します。
今回走行した峠ではほとんど直線がなくコーナばかりで初めて車重を意識させられました。以前この場所をホンダアコードユーロR(車重1,300kgほど)でドライビングした時はあまり車重の重さを感じなかったのですが、CT200hF SPORTの車重は1,440kgほどあるため、峠に来て初めて車重が重いと感じました。

峠の頂上までたどり着き、今度は下り。車重が重い車にとっては下りはより気を使います。その下りで現れたこの車の弱点ですが、「ブレーキ」です。街乗りではブレーキに遊び、いわゆるブレーキペダルを踏んでからブレーキが効くまでの踏みしろが多いけれど、ブレーキが効きすぎるよりはいいと感じる程度でしたが、峠の下り坂を走行してブレーキのキャパをオーバーしている感じがしました。フルブレーキングをしたりレーシング走行をするとより顕著に現れ、分かりやすいと思います。
とはいえCTはあまりそのような車ではありませんし、通常走行に支障はありませんので、異様に効き過ぎて扱いずらいブレーキより使いやすいブレーキです。

走り以外でもレクサスならではの感動体験

レクサスの車にはLEXUS smart G-Linkというサービスがあります。これはクレジットカードのプラチナ会員向けなどに良くあるコンシェルジュデスクとほぼ同じサービスで、車の中にいながらハンズフリーでサービスデスクと通話ができ、色々な予約や情報を確認できます。驚くべきはカーナビの目的地設定も行ってくれることです。運転しながら目的地が変わった際にも、わざわざ車を止めて設定しなおす必要がありませんし、新しい目的地の予約などもやってもらえます。 また、あってはいけないことですが、万が一事故にあったり、急に体調が悪くなった際に役に立つのがフロアランプの真ん中にあるヘルプネットのボタン。事故の衝撃を感知するか、これを押すだけでヘルプネットセンターにつながり、オペレーターが状況を確認してくれます。
もし呼びかけに応答がない場合は、ヘルプネットセンター側で車の位置を取得して緊急車両の手配まで行ってくれます。

実際に走行した際の燃費

やはり燃費は気になりますよね。ハイブリッドは燃費が良いとは言いますが、スポーツモードでは結構エンジンを回している感じを受けましたし、メーカーが発表している燃費と大差がある車もありますので実際に走行した燃費を確認してみましょう。

※様々な走行状況や走らせ方で燃費は変わりますので参考程度にお考えください。

エコモード 市街地走行燃費

上の写真はエコモードで実際に走行した時の燃費です。右下に描かれている27.4km/Lとなりました。なんとF SPORTの公表値よりも高い結果です。
今回あまり長い距離は乗れていませんが、東京都内を昼間走っていると信号が多く、ストップアンドゴーの場面が多く見られますので、モーターを使ったスタートと、ブレーキを踏むとすぐに動き出す回生ブレーキのおかげでしょう。

スポーツモード 市街地走行燃費

上の写真の通り、スポーツモードではさすがに大幅に燃費が落ちました。それでも19.7km/Lはさすが最新のハイブリットカーといったところです。

エコモード 高速道路走行燃費

一般的には高速道路での安定走行は燃費が上がる傾向にありますが、高速走行が不向きなエコモードではアクセルを踏まなければ進まないので燃費が落ちました。
先ほどのエコモード市街地燃費が27.4km/L、エコモード高速燃費が23.7km/Lと-3.7km/Lとなりました。

スポーツモード 高速道路走行燃費

スポーツモードではセオリー通りに燃費は向上しました。先ほどの市街地燃費では19.7km/Lで高速燃費が22km/Lですので2.3km/Lの向上です。
高速ではエコモードとスポーツモードの燃費の差は1.7km/Lと思っていたほどの差はありませんでした。高速は自分好みや気分次第でモードを切り替えてもいいかもしれません。

レクサス CTの中古車情報

上では新車の価格をお伝えしましたが、他のレクサスの車種に比べては安いというものの、同じクラスの車に比べるとやはりレクサス価格です。そこで、少しでも安く乗りたいという方に中古車情報もお伝えします。

年式も様々なのですが、さすがは安心のレクサスブランド。中古車価格も高値が付いています。
平均価格:258.2万円
価格帯:159万円~429万円
となっております。

レクサス認定中古車でも220万〜であるようなので、整備等がしっかり整っている認定中古車も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

レクサス認定中古車はこちら

最後に

今回はレクサス CT200hF SPORTの試乗レポートでしたがいかがだったでしょうか? 
試乗してみて思ったのは欠点が少ないということです。峠などでは多少苦手なところが見えることもありましたが、市街地や高速の安定走行においてはとても乗りやすい車です。車選びに置いてメリットよりもデメリットの方に目がいきがちですが、レクサス CT200hF SPORTは欠点が少なく実用性とスポーティ性などのバランスが非常に良い車だと感じました。
また、1台でいくつもの特性を持つこの車は、ご家族がいる車好きの方にもオススメです。普段はエコモードで経済的に走り、走りを楽しみたい時にはスポーツモードで力強く走るといった楽しみができます。

レクサスの中でサブカーとして見られがちなCTですが、今回のCT200hF SPORTは専用の見た目のスポーティーさもあいまって、実用性と走りの楽しさを満足させる全方位的な車でした。