【まとめ】「高齢者講習」いつまでも安全は運転のためのもの【予約方法、講習の種類、所要時間、手数料…etc.】

現在、70歳以上の高齢の方が運転免許証を更新されるにあたって、受講を義務付けられているのが高齢者講習です。この高齢者講習には4種類あり、それぞれに微妙な違いがあります。また75歳以上の方は高齢者講習に加えて講習予備検査も受けなければいけません。費用も受講する講習の種類と年齢により様々で、対象者の方は混乱されているのではないでしょうか? そこで高齢者講習についてわかりやすくまとめてみました。

「高齢者講習」とは一体なんぞや?

70歳以上に義務付けられた免許更新前に行われる講習です

日本は世界に類を見ない高齢化社会です。今や日本人の4人に1人が65歳以上の高齢者。元気な方が多く、70歳を超えてもなお、自動車の運転をされる方が増えてきています。一方で、先日発生した長野県軽井沢町のスキーツアー事故のように、高齢者がハンドルを握り発生した交通事故も増えています。

そのため道路交通法は、運転免許証の有効期間が満了する日の年齢が70歳以上のご高齢の運転者に対し、運転免許証の更新前に「高齢者講習」の受講を義務付けました。「高齢者講習」ではご自身の身体機能の状況をご確認いただきます。そして、より一層の安全運転に努めていただく一助とするための講習です。



【注意!!】高齢者講習は予約制!予約方法と受講可能期間を知りたい

高齢者講習を受講できる期間

出典: http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/menkyo/menkyo/kousin/kousin05_2.htm
運転免許証の更新期間は、みなさんご存じのように更新年の誕生日の1ヵ月後です。その更新期間満了日からさかのぼって6ヵ月前から高齢者講習を受講することができます。つまり、運転免許証更新年の誕生月の5ヵ月前から受講可能です。

ここで1つお気を付けいただきたいことがあります。それは、運転免許証更新満了日までに高齢者講習の受講を終了し、運転免許証の更新を完了することです。運転免許証更新満了日をまたいでしまうと、手続き途中でも運転免許証が失効してしまいます。まだ期間があるから、と先延ばしにするのでなく、早めの高齢者講習の受講をお勧めいたします。

高齢者講習受講の予約方法

高齢者講習受講のご予約を行う方法をご案内いたします。

1)「講習通知書」や「講習のお知らせ」という主旨のお知らせが所轄の【 警察 】から届きます。
2)上記のお知らせの内容をご確認ください。高齢者講習の受講が可能な教習所名、各教習所の住所、各教習所の電話番号が記載してあります。
3)受講を希望する教習所に直接、電話をかけて高齢者講習受講をご予約ください。

予約時の注意点

●高齢者講習は予約制です。当日飛び込みでの受講は、お避けください。
●高齢者講習の電話でのご予約は、【 必ず 】「講習通知書」や「講習のお知らせ」などの書類をお手元にご用意してからお願いします。書類がお手元に届いていない場合、高齢者講習のご予約はできません。
●高齢者講習を装った詐欺も発生しています。所轄の警察から電話などで個別に高齢者講習の受講をご案内することはありません。疑わしい場合には、すぐに警察までご一報ください。

【驚愕!!】4種類の高齢者講習とその内容!

運転免許証の更新日に年齢が70~74歳である場合、高齢者講習を受講し「修了証」を交付される必要があります。この「修了証」をお持ちでないと、運転免許証の更新はできません。
また、運転免許証の更新日に年齢が75歳以上の場合には、講習予備検査を受けた上で高齢者講習を受講します。高齢者講習の内容は70~74歳の方が受講するものと同一です。

高齢者講習には4種類あり、いづれか1つを選択し、受講します。

【1】標準的で人気の高い「高齢者講習」

高齢者講習は、所轄の警察が委託している運転免許教習所で受講できます。高齢者講習は運転者の居住都道府県と同じ都道府県の教習所で行われます。ほとんどの高齢運転者が免許更新時に受講する、もっともスタンダードでポピュラーな講習です。

●高齢者講習の内容
1)適正検査
ドライブシミュレーターなどの機械を利用して、動体視力や夜間視力などを測定します。

2)座学
ビデオなどの教材で、交通ルールを再確認します。2015年度に、主に自転車運転に関して、大幅な交通ルールの改正が行われたので、非常に重要な講座です。

3)実車教習
教習者を運転して、指導員に運転技術をチェックしていただき、アドバイスを受けます。

4)ディスカッション
受講内容についての感想を話し合ったり、実写教習でのアドバイスのシェアなどを行います。
※75歳以上の高齢者の場合、行われない場合があります。

●高齢者講習のメリット
1)試験ではないので、どなたでも受講後に必ず修了証が交付されます。
2)必ず修了書を交付されるので、時間のロス、余計な出費もなく、計画的に手続きを終えることができます。

●高齢者講習のデメリット
1)ほとんどの高齢運転者が受講するので、予約を取りづらい場合があります。運転免許証更新満了日に備え、余裕をもったスケジュールでご予約される必要があります。
2)チャレンジ講習に対し、費用が割高です。ただし、チャレンジ講習は不合格の場合、余計な出費がかさみます。

●こんな方におすすめ!
1)計画的にスケジュールを組める方
2)計画的に資金計画を立てられる方
3)運転免許証更新満了日までの期間に余裕のある方

【1'】他県で受講する場合は「シニア運転者講習」

シニア運転者講習は、所轄の警察が委託しているいくつかの運転免許教習所で受講できます。シニア運転者講習の内容は、高齢者講習と同一です。違いは高齢者講習が居住地と同一都道府県の教習所で行われるのに対し、シニア運転者講習は居住地と違う都道府県の教習所で受講できます。越境して高齢者講習を受講する場合の別名称とお考えになると良いでしょう。

●シニア運転者講習の内容
「高齢者講習」と同じですので、上記をご参照ください。

●シニア運転者講習のメリット
上記の高齢者講習のメリットに加えて、
1)県境にお住まいの場合、距離的に一番近い教習所で受講できるので、移動の時間、費用などの手間が省けます。

●シニア運転者講習のデメリット
上記の高齢者講習のデメリットに加えて、
1)シニア運転者講習を開催している教習所は、高齢者講習よりも少ない傾向があるので、予約が取りづらい場合があります。
2)1のような状況なので、必ずしも最寄りの教習所で講習が開催されていない場合があります。

●こんな方におすすめ!
高齢者講習の場合に加えて、
1)長期のご出張や単身赴任などで、運転免許証満了日までに居住地の運転免許教習所で高齢者講習を受講できない方
2)距離的に一番近い教習所でシニア運転者講習を開催し、かつその教習所が居住地の都道府県内でない場合

【2-1】ドライビングテクニックに自信あり!「チャレンジ講習」

チャレンジ講習は加齢に伴う身体機能の低下が、自動車運転に著しい影響を及ぼしているかを確認する運転試験で、教習所コース内で行われます。減点方式で採点され、100点満点中、70点以上が合格となります。合格した場合には簡易講習を受講でき、講習修了後に修了書が交付されます。

●チャレンジ講習の内容
1)教習車による実技試験
交差点での右左折、S字・クランク・方向転換等のコース走行、スラローム走行など。

●チャレンジ講習のメリット
1)1発合格の場合、最短時間、最安値で修了することができる、もっとも費用対効果の高い講習です。

●チャレンジ講習のデメリット
1)不合格の場合には再試験となり、予約を入れ直さないといけません。この場合、時間、費用ともに高齢者講習よりも余計にかかることになります。
2)チャレンジ講習を行っている教習所が少ないので、遠方の教習所にまで出掛けなければならない場合があります。

●こんな方におすすめ!
1)運転免許証満了日までに高齢者講習・シニア運転者講習の受講予約が取れない方
2)運転技術に自信のある方
3)とにかく短時間・低費用で更新したい方(ただし、不合格の場合は時間も費用も余計にかかります)

【2-2】チャレンジ講習合格者専用!「簡易講習」

チャレンジ講習に合格し、「チャレンジ講習受講結果確認書」の交付を受けた運転者のみが受講できる簡易な講習で、高齢者講習に代わるものとみなされます。

●簡易講習の内容
1)適正検査として視力などの検査
2)座学

●簡易講習のメリット
1)短時間、低費用で受講でき、チャレンジ講習が1発合格した場合、最も短時間、低費用で効果的に免許証の更新ができます。

●簡易講習のデメリット
1)チャレンジ講習に合格しなければ、絶対に受講できません。

●こんな方におすすめ!
1)チャレンジ講習に合格した方

【3】運転技術の再訓練!「運転免許取得者教育」

運転免許取得者教育とは、運転教習所で行う安全運転再教育のことです。運転者の運転技術や道路交通に関する知識の向上を図ります。公安委員会が認定する運転免許取得者教育は全部で8種類の課程がありますが、高齢者講習としては「3号課程」となります。

●運転免許取得者教育の内容
高齢者講習と同じく適正検査、座学、実車教育ですが、ディスカッションは行われない場合もあります。

●運転免許取得者教育のメリット
1)居住地と異なる都道府県の運転免許教習所でも受講が可能です。
2)実車教育には、高齢者講習よりも長く時間をかけるので、より細やかな運転技術のアドバイスを受けられる可能性があります。

●運転免許取得者教育のデメリット
1)料金は各運転免許教習所で設定しているので、問い合わせるまではいくらかかるかわかりません。
2)実車教育を丁寧に行う分だけ、講習時間が長くなります。

●こんな方におすすめ!
1)もう1度、しっかりと運転教習を受講したい方
2)最寄りの教習所が居住地の都道府県外で、かつ運転免許取得者教育を行っている場合

75才以上は必須!「講習予備検査」

75歳以上の運転者が運転免許証の更新手続き時には、高齢者講習を受講する前に講習予備検査を受ける必要があります。検査により判断力、記憶力の状態を判断し、検査結果は講習の内容をよりわかりやすくするために利用されます。講習予備検査は原則、居住地の都道府県内の運転免許教習所で受けることができます。

●講習予備検査の内容
1)時間の見当識
検査時の年月日、曜日、時刻をお伺いします。

2)手がかり再生
数種類の絵をご覧いただき、その内容をお伺いします。

3)時計描画
検査官が時刻を伝えるので、その時刻のアナログ時計の絵を描きます。

●講習予備検査の結果内容
講習予備検査の結果は3種類です。検査結果にかかわらず更新手続きは可能ですが、更新前後で交通違反を犯した場合、警察から連絡があり専門医による認知症の検査結果の提出を求められます。もし認知症と判断された場合には、運転免許証は取り消されます。

1)記憶力・判断力が低くなっている
→車の運転について、ご家族や医師と相談してみてください。

2)記憶力・判断力が少し低くなっている。
→安全に十分に注意して運転してください。

3)記憶力・判断力に心配はない。
→引き続き、安全運転を心掛けてください。



どれだけかかる?各講習における所要時間と手数料

高齢者講習の所要時間と手数料は、各講習ごとに異なります。また75才を境に手数料が変更となる講習もあります。

「高齢者講習」の場合

●講習内容ごとの所要時間
・座学 30分
・運転適性検査 60分
・実写教育 60分
・ディスカッション 30分(75才以下)

【合計時間】
75才以下 180分
75才以上 150分

●講習費用
75才以下 5,600円
75才以上 5,200円

「シニア運転者講習」の場合

●講習内容ごとの所要時間
・座学 30分以上
・運転適性検査 60分以上
・実車教育 60分以上
・ディスカッション 30分以上(75才以下)

【合計時間】
75才以下 180分以上
75才以上 150分以上

●講習費用 5,600円

「チャレンジ講習」の場合

●講習内容ごとの所要時間
・実車による試験 30分

●講習費用 2,650円

「簡易講習」の場合

●講習内容ごとの所要時間
・座学 30分以上
・運転適性検査 30分以上

【合計時間】
60分以上

●講習費用 1,500円

※チャレンジ講習合格者のみ、受講できます。

「運転免許取得者教育」の場合

●講習内容ごとの所要時間
・座学 60分以上
・運転適性検査 60分以上
・実車教育 60分以上

【合計時間】
180分以上

●講習費用 6,150~28,000円

「講習予備検査」の場合

●所要時間 30分
●検査費用 650円

※講習予備検査は、各高齢者講習前に行われ、費用も他講習費と合算で支払います。 【ご注意ください!!】
上記でご紹介した内容は警視庁ホームページより抜粋しましたので、東京都の場合となります。各都道府県ごとにより、講習内容と所要時間が変わる場合があります。詳しくは最寄りの警察までお尋ねください。

【高齢者講習】結局、どれを選べばいい?

前章でご紹介したように、高齢者講習の種類は4種類あります。どれを選べばいいのか、シミュレーションしてみましょう。

【1】運転免許証満了日まで、まだ期間がある場合

どの講座もお選び頂けます。1日で確実に終わらせたいのなら、高齢者講習、シニア運転者講習、運転免許取得者教育のいずれかが良いですね。

●居住地と受講する教習所が同じ都道府県なら
高齢者講習、または運転免許取得者教育をご選択ください。

●居住地と受講する教習所が違う都道府県なら
シニア運転者講習、または運転免許取得者教育をご選択ください。

◆費用を抑えたいのなら
高齢者講習、またはシニア運転者講習をご選択ください。

◆多少の出費を厭わいのなら
運転免許取得者教育も候補になります。

【1’】運転免許証満了日まで、あとわずか…

まずはとにかく、高齢者講習、シニア運転者講習、運転免許取得者教育のいずれかの予約を入れられないか、片っ端から教習所に電話してみてください。
どうしてもダメなら、チャレンジ講習に一縷の希望を託しましょう!

【2】とにかく費用をかけたくない

●運転技術に自信がある場合
チャレンジ講習合格を目指しましょう。1発合格なら受講費用は4,150円に抑えられます。
ただし、不合格の場合、チャレンジ講習費用2,650円が受講回数分だけ必要となり、2回目に受講するときには高齢者講習の費用を超えます。

●運転技術に自信は…まぁ、人並みに
高齢者講習、またはシニア運転者講習を選びましょう。受講費用はチャレンジ講習よりは割高ですが、それでも5,200~5,600円です。これ以上はかかりません。

【2'】費用に糸目はつけない方は

●堅実に更新手続きを終えたいのなら
運転免許取得者教育がおすすめです。実車教育も高齢者講習より時間をかけてくれるので、運転技術の向上にもつながります。

●とにかくチャレンジャーの方なら
何回か不合格になる覚悟でチャレンジ講習に挑戦しますか! 費用はいくらかかるか、わかりませんが。

【3】確実に更新手続きを終えたいのなら

高齢者講習、シニア運転者講習、運転免許取得者教育のいずれかをお選びいただくのが堅実、確実、安全です。受講さえすれば、運転免許証更新に必要な修了証を交付してもらえます。
そのためにも、受講のお知らせが警察から届いたら先延ばしにせず、すぐに教習所に受講予約をされると良いですね。一か八かのチャレンジ講習に頼らなくてもよくなります。

【まとめ】運転免許証のご返納も重要な選択肢です

高齢者講習のまとめ、いかがでしたでしょうか。日本の自動車社会は高度に成熟しました。公道を走行できる自動車オートバイなどは高性能化を果たしました。交通状況はさらにハイスピード化しています。また自転車の危険運転、危険ドラッグを服用しての無謀運転、歩行者の急な飛び出しなど、交通モラルも低下しているように思われます。現代社会での運転には、より高度な認知力と判断力に基づく高度なドライビングテクニックが必要とされています。
もし、残念ながら運転に自信がなくなったときには運転免許証を返納する勇気をお持ちください。みなさんのその勇気が、道路交通のさらなる円滑化を図り、安全性を向上させるのです。 車の運転免許は、定期的に更新をしなければ失効してしまいます。更新時期が近づくと、免許証を持つ本人のもとに各都道府県の免許センターから更新の時期を通知するハガキが届きます。また免許証にも「有効期限」が記載されているので、普段から車に乗っている人ならば、スルーすることもないのでは。とはいえ、うっかり更新を忘れていた…なんてことも。さっそく、免許(普通一種免許)の更新と手続きについてご案内します。 車やバイク、重機などを運転する方は必ず持っている『運転免許証』。普段、身分証明書として何気なく使っていますが、結構知らないことがあるのではでないでしょうか? 気にしてなかった無かった方や、いろいろ気になってた! という方は丁度いい機会ですし、いや、全部知っているよ! という方も復習を兼ねて、『運転免許証』のことについて、一緒に見ていきましょう! 意外なことがわかるかもしれませんよ!