【アルピーヌ・A610】フランスが生んだスポーツカー

【アルピーヌ・A610】は、フランスが生んだ数少ないスポーツカーです。独特な流線形のスタイル、一度みたら忘れない車です。さすが、ファッションの国から生まれたスポーツカーです。では【アルピーヌ・A610】をみていきましょう。

アルピーヌという会社

「アルピーヌ」という会社ですが、1956年(昭和31年)にフランスのレーシングドライバーで、ルノーのディーラーを経営するジャン・レデレが設立しました。ルノーのチューンナップおよびレース使用車を手がけていました。
市販車としては、「ルノー4CV」をベースにFRPボディをのせた【A106】を販売しました。その後「ドフィーヌ」をベースとした【A108】を販売し「R8」をベースとした【A110】を販売しました。特に【A110】はラリーで活躍してアルピーヌの名前を不動のものとしました。また、ル・マン24時間レースなどのモータースポーツで大活躍したのは有名です。
ご存知だと思いますが、「アルピーヌ」はフランス語で「アルプス」という意味です。 1973年(昭和45年)にレデレ家からルノーに株式を譲渡しルノー傘下の会社となりました。正式名は「ソシエテ・デ・オートモビル・アルピーヌ・ルノー」、通称「アルピーヌ・ルノー」になりました。
1973年当時は「A110」「A310」を製造し、その後「A310V6」「V6GT」「V6ターボ」と今回、ご紹介する「A610」を生産しました。
残念ながら、1995年で「A610」の生産を終了終了したことで「アルピーヌ」のブランドは一時途絶えました。ただ、工場は存続し「スピダー」「クリオ2 RS」「クリオV6」「メガーヌ2 RS」「クリオ3 RS」の製造をしました。2001年にルノーの会長にカルロス・ゴーンが就任して「アルピーヌ」のブランドの復活させることが決まっていたが、2012年(平成14年)にイギリスのケーターハムと提携することを発表し2013年(平成15年)新会社「オートモビル・アルピーヌ・ケータハム」を設立しました。
これにより「アルピーヌ」の名前を冠した市販車が復活することになりかけたのですが、2014年(平成16年)ルノーが「オートモビル・アルピーヌ・ケータハム」を100%買占め100%子会社化しました。これにより、ケータハムグループとのスポーツカー共同開発に向けた提携を解消し「オートモビル・アルピーヌ」という社名となりました。これにより、ルノーが「アルピーヌ」の新型スポーツカーの独自開発を進め、2016年に発売すると発表しています。名実ともに「アルピーヌ・ルノー」の復活に期待が持てます。



アルピーヌ・A610の変遷

アルピーヌ・A610は、会社「アルピーヌ・ルノー」が1991年に製造した2by2のスポーツカーです。 アルピーヌ・V6ターボの後継モデルで、ボディはアルピーヌ・V6ターボ同様にFRP製を使用し、エンジンを2,500ccから3,000ccターボに変更した。駆動方式は、RRであるがエンジン搭載部分を前進しました。また、ダブルウィッシュボーンサスペンションとタイヤサイズを一新し冷却系などにも手を加えています。
特徴だったヘッドランプは、リトラクタブル式に変更され北米仕様のV6ターボに似たデザインとなりました。
1995年に生産が中止、このモデルを最後にアルピーヌブランドのスポーツカーは一時、中断となり復活を待つ状態となりました。 アルピーヌ・A610のと特徴は、駆動方式がRRは、エンジンを後ろに置き後輪を駆動するレイアウト(Rear engine, Rear wheel Drive)ですが、今ではあまりみられません。ポルシェ911とフォルクスワーゲンビートルなどが採用していました。RR方式を採用する理由は、駆動輪に掛かる荷重が大きく、発進時のトラクションに非常に優れるためです。また、ブレーキ時にも4輪に荷重がバランスよく掛かるため大変安定した性能を発揮するためです。それに加え、前輪の操縦性を確保しつつキャビンを広く取れるのが特徴です。ここまでだといいことばかりですが、欠点もあります。車体後端に重量物が集中しているため、高速走行時の安定性は悪く安定性の確保には、高い車体剛性をとる必要があります。また、トランクルームの面積をとりにくいことです。ただ、RRは、乗った人にしかわからない加速感があります。

アルピーヌ・A610の基本スペック

【車名】アルピーヌ・A610(Alpine A610)
【販売期間】1991年~1995年
【乗車定員】4名
【エンジン】2,975cc水冷V型6気筒SOHC ターボ
【最高出力】246ps(181kw)/5,750rpm
【最大トルク】35.7kg・m(350N・m)/2,900rpm
【変速機】5速MT
【駆動方式】RR
【サスペンション】前後ダブルウィッシュボーン
【ホイールベース】2,340mm
【車両重量】1,420kg

アルピーヌ・A610の中古市場

アルピーヌ・A610は、25年も前の車ですが、状態の良い中古車が結構出ているようです。新車価格が980万円であったそうですが、中古市場では300万円前後で、売り出されています。このクラスのスポーツカーでは、お買い得だと思います。



まとめ

いかがでした。【アルピーヌ・A610】という車、フランスというファッションの国から生まれた数少ないスポーツカーでした。そのスタイルは、イタリアでもなく、アメリカでもなく、イギリスの車にもない独特なものを感じますし、忘れられない魅力的でセクシーなものです。現代の車にこんなセクシーで魅力的なスタイルの車があるでしょうか? 現代のデザイナーがんばれ!