【テスラ・モデルS】ガヤルドを超える加速とベンツSクラスの快適性を持つEV

0-100メートル加速3.3秒とランボルギーニガヤルドを超える加速性能を持ち、かつ大人5人が乗ってもなお余裕のある広大な居住空間を確保しているテスラ・モデルSは他の車にない価値を提供するまさに未来の車です。加速性や快適性だけではなく、インテリア・エクステリアの質感は高く、高級車とEVに求められる全てを兼ね備えているのです。そんな最先端EVの今を、今日は除いてみようと思います。

テスラモーターズとは

テスラという会社について

電気技師ニコラ・テスラにちなんでテスラ・モーターズという名称で設立されたアメリカ合衆国シリコンバレーに拠点を置くベンチャー企業で、電気自動車と電気自動車関連商品を開発・製造・販売している自動車会社になります。
シリコンバレーと言えばアップルにグーグルと現在世界を席巻している企業が集まる、ベンチャー企業の一大拠点です。そこに拠点を置くテスラ・モーターズも他の例に漏れずシリコンバレー発のベンチャー企業です。
現在EV(電気自動車)を開発・販売している企業は日産・BMW・フォルクス・ワーゲンを初め多くの企業が参入していますが、主に大規模な販売を成功しているのはあくまで既存の自動車メーカーというのが現状なのですが、その中で手すら・モーターズだけは過去のガソリン式自動車メーカーという背景を持つことなく、テスラモーターズ独自のEVを世界規模で販売することに成功している、唯一といえる企業です。
元々ガソリンエンジンを搭載する自動車という製品はその製作に関する部品(特にエンジン本体)の作成に独自のノウハウや部品の流通経路、エンジンの組み立てラインの確保など、初期投資が大きくかかることと、それに加えて多くの自動車メーカーが乱立していることで市場鬼ベンチャー企業が入り込める余地もないため、参入障壁の非常に高い業種とされてきました。
しかし、リチウムイオンバッテリーや高性能な電気モーターの開発などと、クリーンなエネルギーを求められるようになり、徐々にEVが現実的に開発を考えられるようになりました。
EVはガソリンエンジンのような複雑で部品点数の多いパーツを必要とせず、モーターと大容量のバッテリーさえあれば内燃機関は簡潔するため、市場への参入はガソリンエンジンに比べて用意であり、他業種やベンチャー企業の参入できる商品として注目を集めることとなりました。
そんな中、いち早くEVに着目し、現在高級EVの販売で世界中で知られることとなったのが、テスラ・モーターズです。
テスラ・モーターズはEVやパーツの開発・製造・販売をするだけでなく、インフラの整備しEVを中心としたライフスタイルの提案までを行っている非常に野心溢れるメーカーです。
まだまだ歴史の浅い会社ではありますが、その勢いには熱いものを感じます。

過渡期の会社であるため、多くの壁が立ちはだかる

EVというこれからどんどん成熟させていかねばならない商品を開発・製造・販売するテスラ・モーターズには様々な壁が立ちはだかっています。
イギリスの人気自動車番組トップ・ギアは紹介する車を良くも悪くも率直に評価し、視聴者に伝える番組です。その過激な評価方法や司会者のユーモア溢れるストレートな物言いには多くのファンが付いており、日本でも人気のある自動車番組です。(ちなみに筆者もトップギアの非常に独創的な企画や率直な車での評価はとても楽しく、お勧めの自動車番組です)
そんな番組でテスラ発の量産車「テスラ・ロードスター」がテストされました。見るからにスポーツ性の高そうなパッケージングの「テスラ・ロードスター」はレースに近い激しいテストを繰り返し、航続距離が公表されているデータのものよりも短いと番組内で発言されてしまいます。この発言からそれまで予約されていた「テスラ・ロードスター」のキャンセルが相次ぐこととなり、テスラ・モーターズは名誉毀損を受けたとし、トップギアへの訴訟を行いました。

しかし、番組の内容はあくまでジョークであり、その内容で分別のある視聴者は購入を中止することはないと、テスラ・モーターズの訴えは棄却されてしまうこととなりました。
この航続距離が実際の好評データと異なるというのは既存のガソリンエンジン車やハイブリット車でもよく取り上げられる内容で、特にバッテリーの劣化が激しいEVでは航続距離の問題はよく取りざたされている問題です。トップギアの放送で実際にキャンセルが相次いだのかはわかりませんが、航続距離を伸ばすこととバッテリーの劣化を抑えるという問題は、EV全体の課題であることは間違いありません。

テスラだけでなく他のEVでもそうですが、17インチの巨大なタッチアップディスプレーやオートパイロット機能など多数の先端技術を導入している車が増えていますが、そこにも問題が含まれています。多数の先端技術を導入しているのですが、その技術自体が過渡期のものであり、品質や使い勝手が熟成されたものではないために、販売された車の評価を下げているのです。これはモータージャーナリストによりファーストインプレッションではわからない問題のため、安くない金額を投資したユーザーから落胆を買う結果となっています。
バッテリーのような基幹部品のみならず、それを制御するコンソールやその他の技術の熟成も、未来の車であるEVが発展していくためには欠かせない問題であり、当然そればテスラ・モーターズ自身の課題となってきます。

そういった技術開発には莫大な金額が必要となりますが、ベンチャー企業であり資金を出資や株式に頼っているテスラ・モーターズには余裕はありません。つまり、資金繰りというベンチャー企業には必ず付きまとう問題です。
現在テスラ・モーターズはトヨタ自動車およびダイムラーと資本・業務提携をおこなっています。これは株式をトヨタがダイムラーに渡しているものでして、自動車メーカー大手がテスラ・モーターズをよくも悪くも注目している証拠でしょう。
しかし、こうした資本提携が結果的にテスラ・モーターズというメーカーの独自性を損なう可能性は、少なくないのではないでしょうか。



テスラモデルSとは

ガヤルドを上回る加速とベンツSクラス並の快適性を両立した、まさに未来の車

「テスラ・ロードスター」に続き販売されたテスラ・モーターズの量産車第二段となるのが、「テスラ・モデルS」です。
5ドアハッチのクーペのような流麗なスタイリングを持ち、サイズも大きくベンツSクラスなどの高級車にも引けを取らない迫力あるスタイリングと、大人7人でも余裕で過ごせそうな広大な室内空間を確保しています。インテリアの質感もまさに高級車そのもので、スタイリング・インテリアのもつ 質感や満足度は、他メーカーのトップクラスの高級車にも全く引けをとりません、リーフやコムスのような大衆車とは全く違う、まさにEVとラグジュアリーが融合された未来の姿がその姿からは感じられます。
しかし、モデルSの特筆すべき点はそこではありません。モデルS最大の売りは、その未知なる加速感です。
催促モデルのテスラ・モデルS P85Dの加速力は、0-100メートルの加速でわずか3.3秒!と脅威の数字を記録します。
ランボルギーニ・ガヤルドLP570-4が0-100メートルで3.4秒ですので、加速力でモデルSはガヤルドを上回ることになります。しかし、モデスSの恐ろしいところは、その加速が何のエンジン音もなく、変速機も解さず、モーターの回転のみでスムーズに行われてしまう点にあります。
日産リーフでもモーターが生み出す独自の強トルクと無音の加速感は一部の人をとりこにしていますが、スーパーカーと同等の加速力を実現しているモデルSで味わう無音の加速は、まさに未来のスポーツカーを体言しているといえるのではないでしょうか。

装備も充実、航続距離も十分確保

by Bureau Oberhaeuser
64 4 フル充電での航続距離は最も航続距離の優れる85Dで528kmと十分な性能を誇ります。実際の使用ではフル充電には時間が掛かることや走行条件の違いもあるため、カタログの航続距離がでることは難しいかもしれませんが、カタログでもこれだけの航続距離が見込めるのなら、多少距離が短くなったとしても、十分実用の範囲内ではないかと思えます。
カメラ・レーダー・360度超音波ソナーなどから交通情報や道路情報をリアルタイムで取得することで、自動運転も実現しています。ソフトウェアのアップデートで段階的に機能を増やしていく方針を採っており、自動緊急ブレーキ・死角警報・自動駐車機能といったものをしようできます。テスラが設置するスーパーチャージャーステーションと呼ばれる電気充電スタンドでは車が自動でスタンドの前で駐車する機能がありますが、現在日本にはスーパーチャージャーステーションが二ヶ所だけのため、使用できる機会は中々ないというのが現状です。
ボディ自体もアメリカで最高の安全性評価を受けており、事故時の安全性も確保しています。2013年8月までにおける安全性評価において、テスラ・モデルSは過去最高の安全性能だと評価されています。
インテリアでは17インチの巨大なタッチアップディスプレィを装備し、メディア情報から車種情報まで管理できる端末として機能します。

主要諸元

モデル:P85D

駆動方式:パフォーマンスAWD
航続距離:491 km (NEDC)
加速:90 kWhへのアップグレードで6%向上、3.0 秒で時速100kmまで加速 (ルーディクラス)、3.3 秒で時速100kmまで加速
トルク:967 Nm
最高速:250 km/h
モーター出力:375 kW リア、193 kW フロント、397 kW (ルーディクラス)、376 kW

全長(mm):4,978
全幅(mm):1,964
全高(mm):1,435
ホイールベース(mm):2,959
トレッド前(mm):1,661
トレッド後(mm):1,699
車両重量(kg):2,108
最低地上高:(mm)152
最小回転半径:(m)-
ハンドル位置:右

新車価格と中古車価格

補助金を受けて購入できるが、価格に納得できるかは人によるのが現状

都道府県のエコカー減税やEV購入の補助を受けることができるモデルSですが、それでも最低900万円は用意しておく必要があります。動力性能・安全性・居住性・装備などを考えると妥当か割安なくらいなので、モデルSの購入を考える場合は車は一種の道楽だと割り切り、モデルSが体験させてくれる道の加速感を味わうことに金を出しても良いと思える、お金に余裕のある方が買うべきモデルと思えます。
というのも、先にも触れましたが大型タッチアップディスプレーや超音波ソナーなどの最先端技術を装備していますが、熟成されていないため故障のリスクが既存の自動車に比べて多いのです、事実レビューでもその点が不満につながり低評価を下す方もおられますので、過渡期のEVであることもある程度割り切っている方でないと、購入した後に後悔することになるかもしれません。
とはいえ、試乗でモデルSの加速のトリコになってしまった方になら、そこは問題にはならないかと思います。まずは試乗をしてみることが、第一でしょう。合う人には合うが合わない人には合わないのが、EV の現状といったところです。

国内での流通台数がほとんどない現状では、むしろ割高になってしまう中古車価格

中古車に関してですが、日本でのデリバリーが始まってから日も浅いため、2016年1月現在において日本国内におけるモデルSの中古車は10台程度しか流通していないのが現状です。
そのため、価格も全く割安なものではありません。販売されている中古車を試乗し気に入った場合は良いのですが、そおうでないのなら新車を購入することをお勧めします。

テスラ モデルS P85プラス パフォーマンスプラス 85kWh 1オーナー
本体価格(消費税込)(リ済込)1,220万円 
年式(初度登録)2014年走行0.5万Km排気EV車検検29.10



まさに未来の車、過渡期であるが今後に期待

モデルSのパッケージングと動力性能は、既存のスペシャリティなモデルと比べても何の遜色もない車であり、EVでもここまでの車を現在製造できるというだけでも、EVがもたらす明るい未来に期待せずにはいられません。
航続距離の確保と充電時間の短縮がこれからEVが広がっていくには欠かせない問題ではありますが、これについては、多くのテスラ・モーターズを見てわかるように多額の資金がEV開発の市場に流入しているため、どんどん技術開発が進んでいくことが予想されるので、数年の内に劇的に航続距離が伸び受電時間が短縮される可能性もないとは思えません。
また、EVは太陽光発電との親和性が非常に高い製品でもあります。テスラ・モーターズでは太陽光発電設備の設置事業も展開しており、EVをとりまく環境やライフスタイルまで含めて提案を行っています。事実太陽光発電で十分な発電量を確保している家庭では、余った電力をEVのバッテリーに受電しておき、日中の電気代が高い時間帯ではEVのバッテリーに蓄えた電力を使用し、夜間は割安な深夜電力を使用している家庭もあります。そのような状況を作れた過程なら、仮に大きな自身などで電力のラインが絶たれたとして、個人で電力の発電と逐電を、自宅の太陽光発電とEVのバッテリーを使用することで、可能とすることができるのです。
モデルSであれば、そうしたライフスタイルの変化と共に、刺激的なカーライフまで提供してくれる、娯楽性と新しいライフプランを両立する、エコだけじゃない未来の車の先駆けとなるのではないでしょうか。