新車のオイル交換は慎重に!慣らしが肝心!

もしもあなたが購入したその新車、これから長い付き合いを考えているならオイル交換は慎重にした方が寿命が長持ちしますよ!

慣らし運転とオイル交換

慣らし運転は必要か?

エンジンやギアの製造技術も格段に進歩し、慣らし運転は必要ありませんと良く耳にすると思います。確かに慣らし運転をしなかったからその車は壊れたんだ、なんてシーンを見たことがありません。しかしながら新車時のオイル交換では通常では見ることのないような「鉄粉」を目にすることがあります。この鉄粉はオイルに混ざっているのでオイル交換時に見ることができます。
整備士の人はこのオイルに混ざっている鉄粉量を見てその人に合ったオイルのグレードを見分けることができます。その感覚で新車時のオイルに混ざった鉄粉を見てみると、少し粒の大きい印象を受けることがあり、人によっては「やはり慣らし運転は必要だな」と感じるでしょう。

鉄粉の原因は?

鉄粉の原因は一般的には「バリ」と言われるパーツを形成するときに出るササクレのような物とされています。最近ではパーツの形成技術が上がりこのバリはほとんど出ないようです。これは可動部分が上下運動や回転運動することによって削れて鉄粉となって出てきます。
そのほかにはギアとギアが噛み合うことによりお互いの形が馴染むことによってできた不要部分が鉄粉となるようです。

鉄粉が出る=慣らし

先ほどチラッと出てきましたが、ギアを例に出すと噛み合うことにより不要な部分、すなわち形の合わない部分が削れてなくなります。そうすることによりギア同士がパズルのピースのように重なり合うのです。慣らし運転の目的はまさにこれが狙いと言ったところでしょう。
お互い形の合わないギア同士なのに急加速や急減速を繰り返されると慣れるどころか傷を付けてしまいます。言い換えれば身長も年齢も合わない二人が出会ったその瞬間、会話もしていないのに猛ダッシュで二人三脚しろと言われるのと同じです。息も合わなければ上手く走ることができません。せめて身長や年齢が違ってもお互いのことを知りどのタイミングで足を上げるか、どの速度までなら辛くないかを打ち合わせしておけば上手く走れるはずでしょう。
その打ち合わせが慣らし運転と言うことです。さらに打ち合わせをしている間に出るのが鉄粉と考えましょう。話が進むにつれてその鉄粉はどんどん出てきます。馴染んでいってる証拠です。

慣らしと消耗は違う

鉄粉が出ると慣らしが進んでいると説明しましたが、消耗しても鉄粉は出ます。これは最悪のパターンなので注意ましょう。前述でオイル交換時にオイルと一緒に出てくる鉄粉を見てオイルのグレードを見ると言いましたが、オイルの潤滑が上手くいっていないとエンジン内部の金属部品の擦り合わせ部品が削れてしまいます。ギアとギアで言えば噛み合うことによりお互いを削り合って薄くなったりギアの山が小さくなったりと攻撃し合っているような状態です。
言い換えれば会う度に喧嘩し合うカップルのような、仲の悪い漫才コンビのような関係で、そのままだといずれ関係が破綻してしまいます。それは機械にも言えることで、走れば走るほど寿命を著しく縮めてしまうのです。
ではなぜそのようなことが起こるのか、かんたんに説明しましょう。

消耗はオイルが合っていないから

一般的なエンジンオイルは通常の公道走行しか想定していません。ですので通常では考えられない激しい運転を繰り返したり、使用期間をオーバー(半年または5,000キロ)すればエンジン内部を保護できなくなります。
そんな状況で走っていればオイル内に削れて出てきた鉄粉を確認することができます。削れてはいけない部分やパーツの変形も考えられるので、スポーツ走行など想定している場合はそれなりの保護性の高いオイルを使用しましょう。

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規格 API: SN ACEA: A3/B4 ●粘度 SAE: 5W-40●タイプ: 全合成油●用途: 4輪車用ガソリン・ディーゼルエンジン両用●推奨VW 502 00 / 505 00 MB-Approval 229.3 BMW Longlife-01 Porsche A40●内容量:4L 安くて高性能なカルソニックの全合成油はおすすめです。



慣らし運転の注意点

さて、慣らしと消耗の違いがわかったところで正しい慣らし運転の方法をご教授させていただきます。今後の参考にしてください。

中古車に慣らし運転は必要ありません

時々勘違いされることがあるのですが、中古車では慣らし運転は必要ありませんのでご注意ください。新古車などの極端な低走行車なら必要ですが、何万キロと走っている車です。確かに運転に対する慣らしは必要かもしれませんが、車自体は準備OKといった感じですので。
あくまでも新車であることを前提に話を進めていきます。

慣らしのコツは運転とオイル交換にあり!

それでは新車を購入したとしましょう。その車を10年以上、10万キロ以上乗ることを前提に慣らし運転をしっかり行います。先に心得ておきたいことは、オイル交換費用をケチらないことです。慣らし運転の理論がわかれば理由もおのずとおわかりいただけると思います。

新車の慣らし運転をオイル交換

運転はゆっくりが基本

新車時は部品が組み込まれて間もない状況です。一見完成された一台の車に見えますが、それぞれまだ馴染んでいません。言い換えれば新しくできた分譲地にたくさんの世帯が引っ越してきてばかりでどんな人が住んでいるのか、トラブルフリーな人や気の合う人が誰なのかわからない状態と同じと思ってください。
少しずつコミュニケーションを取ってお互いに相手を理解し、干渉を避ける期間が慣らし運転期間です。とっても重要なので、道路交通法を厳守する運転が前提となります。

運転の基準は教習車

道路交通法を守ってと言われてもいまいちハイペースになりがちですが、教習車を思い出してください。あのようにしっかり安全確認してワンテンポ遅れた感じで行動することです。ときには心ない運転手に嫌がらせをされるかも知れませんが、これから10年以上付き合う車の重要な部分なのでグッとこらえて平常心で慣らし運転をしましょう。

段階に分けてオイル交換

まず最初の1,000キロ、ハイブリッドカーなら1,500キロあたりで一度オイル交換、エレメント交換をしましょう。ここでのポイントは抜いたオイルにどれだけ鉄粉が混じっているかです。鉄粉は非常に細かく、目の悪い人なら少し見えにくいと思いますが、光を当てるとキラキラしているのがわかると思います。それが鉄粉です。上手く慣らしができていれば製品の不要な部分となります。
鉄粉の量を良く見て覚えておきましょう。この鉄粉の量で慣らしが完了かどうか判断できます。逆に言うと鉄粉量がわからないと少し遠回りになり、慣らしが完了したかどうかがわかりません。頻繁にオイル交換をする慣らし運転では無駄なオイル代が発生することになるので注意しましょう。

慣らしの段階

慣らし運転では段階ごとにオイル交換をしましょう。二回目以降のオイル交換は一つグレードを上げることをおすすめします。

第一段階…1,000キロ ハイブリッドカーは1,500キロでエンジンオイル交換
第二段階…2,000キロ ハイブリッドカーは3,000キロでエンジンオイル交換 同時にATFもしくはCVTオイルも交換。

このようにして奇数回数はエンジンオイル、偶数回数はATFやCVTなどのトランスミッションオイルも交換しましょう。もちろん鉄粉の量の確認は忘れないようにしましょう。
エンジンオイルやATF、CVTオイルはグレードを上げることがおすすめですが、これはオイルの性能不足で金属パーツが消耗するのを防ぐ狙いがあります。より良い慣らし運転をするための秘訣と言えるでしょう。

慣らし運転完了の目安

慣らし運転完了の目安はオイルに鉄粉が混ざらなくなったらOKです。とは言え完全に鉄粉が混ざらなくなることはありません。あくまでも慣らし運転開始時の鉄粉量を目安に走行距離が増えてくると鉄粉はおのずと減ってくると思います。その鉄粉量が落ち着いてきたら(ほとんど確認出来なくなってきたら)慣らし運転は完了したと言えます。
ですのでオイル交換時の鉄粉量の確認がいかに重要かおわかりいただけたでしょうか? 

何キロ走れば慣らしが終わるのか?

より正確な慣らし運転をするために、あえてここで何キロと定めないでおこうと思います。あくまでも鉄粉量、そして慣らし運転の交通事情(走り方)、車種、使用するオイルのグレードなどなど条件が違えば変わってきます。660ccの軽自動車から4,000ccの普通自動車まで同じ括りにすることはできないでの、鉄粉量の確認さえしておけばしっかり慣らし運転はできると思います。
とは言え基準としては3,000~6,000キロあたりと言っておきましょう。少し幅があるように、この範囲内で慣らしが完了するはずです。

なんでオイル交換するの?

少し疑問に思われたかもしれませんが、なぜ走行距離を基準にオイル交換をするのか。答えは削れた鉄粉が部品の隙間に入り込んでさらなる傷を付けないようにするためです。汚れた雑巾を汚れたバケツの中でいくら洗っても綺麗にならないのと同じ原理と考えましょう。
ですので短いスパンでオイルを交換します。トランスミッションはエンジンに比べ構造上の理由から少し長いスパン持つようになっています。



新車のオイル交換はDIYでやれば安く上がります!

頻繁にオイル交換するからこそ

なにかとオイル交換が頻繁な新車慣らしのオイル交換。せめて工賃だけは浮かせたい…。そんな方はDIYでやっちゃいましょう。少しコツのいるトランスミッションはお店でやるとしても、エンジンオイルくらいは自分でできちゃうレベルです。もちろん女性でも!
車を地面から浮かせて隙間に入り込めばオイル交換が可能です。さらに最近ではリフトアップせずに交換できるグッズもあるのでお手軽に交換できますよ!

手軽にオイル交換!手動式オイルチェンジャー 能力4L/分 容量6L
容 量:6L
ノズル先端外径:6mm 抽出チューブ全長 : 2m
※ガソリンやシンナー等の溶剤、ブレーキオイルはゴムやプラスチックを劣化させますのでご使用にならないで下さい
※走行直後やエンジンオイルが高温状態では、オイル交換にはご使用しないで下さい。タンクの故障の原因になります。 エンジンオイルレベルゲージに吸い口を突っ込んでシュコシュコっとポンプを動かせば車に潜らずに手軽にエンジンオイル交換ができてしまう便利グッズです。電動タイプもありますが、作業途中でモーターが故障したりすると厄介なので手動がおすすめ。

新車慣らしのエンジンオイル交換注意事項

オイルグレードは上げても粘度は変えないこと

オイルにはその性能を表す表記がいくつかあります。まずオイルのベースとなっている油種です。これには鉱物(純正で多く採用されている一般的なオイル)と化学合成油(高性能なオイル)それをミックスした半合成油の三種類あります。
一般的には純正で使用されていて、メーカー指定でもある鉱物油ベースでも良いのですが、さらに潤滑(エンジンの保護性)の高い半合成や化学合成油を慣らし運転で使用することをおすすめします。これはあくまでも部品の噛み合わせにおける無駄な部分の排除だけを目的とし、消耗を避ける狙いがあります。より的確に慣らしをするためにエンジンオイルのグレードを上げる狙いはそういうことです。
間違えても粘度は変えないようにしましょう。粘度とはオイル缶などに記載されている10w-30といった数字です。これはオイルの硬さを表すものでエンジンの保護性を表すものではないでの注意してください。

まとめ

いかがでしたか? 新車のオイル交換の必要性がいかに重要かおわかりいただけましたか? 短い時間で新車を乗り換えるような人であれば慣らし運転は必要ありませんが、一台を長り続ける人にとっては非常に重要なポイントとなっています。
節約やエコなどの言葉がありますが、一台の車を長く乗り続けることが一番のエコであり節約になるとのではないでしょうか? この車は何キロまで走るのか、と言った予想を立てて記録にチェレンジしてみるのも面白いかもしれません。この記事を参考に大切に乗ってあげてください。
最後までご覧いただきましてありがとうございました!