【上野公園の花見まとめ】江戸時代から続く東京屈指の花見の名所!

全国的にも有名な上野公園の桜。毎年足の踏み場もないくらい大勢の人が花見で盛り上がっている姿がメディアでも報道されているので、知らない人はいないんじゃないでしょうか? そんな上野公園での花見について、場所やマナーなどについて紹介したいと思います!

(歴史編)「上野公園」ってどんな場所?

上野公園は、正式には「上野恩賜公園」といって、「上野の森」とも呼ばれています。江戸時代に3代将軍家光が江戸城の鬼門にあたるこの地に寛永寺を建立したのがはじまりとされ、そのころから花見のメッカとして親しまれてきました。

明治以降、日本最初の公園として指定

公園となったのは明治になってからで、戊辰戦争で彰義隊と新政府軍との戦い(上野戦争)で焼け野原になってしまったこの地を、オランダ医師ボードウィンが公園とするように政府に働きかけたのがきっかけで、1873年に日本初の公園として指定されるようになりました。余談ですが、日本初の公園として指定されたのは、上野のほか芝・浅草・深川・飛鳥山の計5ヵ所で、どこも花見の名所になっていますよ。

「上野恩賜公園再整備事業」世界の文化の発信地として再整備

現在では、周辺に「上野動物園」をはじめとして「東京国立博物館」や「国立西洋美術館」などの文化施設がたくさんあり、公園としてだけでなく、「文化の森」として世界へ向けて文化や芸術を発信する場所になることを目的として、「上野恩賜公園再整備事業」が続けられています。



(うんちく編)上野のシンボル「西郷隆盛像」

上野公園の入り口に愛犬「ツン」と一緒に立っている、ご存知「西郷隆盛像」。高村光雲の作で、隣の犬は後藤貞行の作による、とても有名な銅像ですよね。教科書にも載っているので何らかの形で誰しも見ていることと思いますが、あまり知られていない(と思う)、この像について紹介したいと思います。

軍服姿じゃなくて軽装の西郷さんのワケ

明治の元勲でもある西郷隆盛ですが、他の歴史上の英傑の像が正装や鎧兜といった、威厳に満ちあふれた美しい姿で造られているのに対して、軍人として一時代を築いた英雄としてはあまりにも軽装だと思いませんか? 除幕式に同席した糸子夫人も、この姿を見て落胆されたという逸話があるくらいですから、当時としてもかなりのギャップだったのではないでしょうか?

理由には諸説ありますが、戊辰戦争の英雄である西郷隆盛は、西南戦争で明治政府と戦ったことで政府から見ると朝敵とみなされ、軍服姿や政府の正装にするわけにはいかないとの意見が多く、同時に人気も高かったので、軍服姿にすると反政府運動の機運を高めるのではと政府が危惧し、軽装で犬を連れてウサギ狩りをしている、庶民的な姿にされたというのが一般的な解釈だそうです。

ちなみに当初は皇居内に建てられる予定だったそうですが、同じような理由で反対意見がとても強く、最終的に上野公園で現在の姿になったともいわれています。まあ、裏を返せばそれだけ素晴らしい人物だったと当時の人は認めていたということになりますね。

やっぱり最初は軍服姿で作業が進められていた

多くの反対で今の姿の「西郷隆盛像」ですが、当初はやっぱり軍服姿で予定され、ひな形の制作まで作業が進んでいたという話もあります。一番最初の案は「馬上の陸軍大将軍服姿」だったようで、お金が足りなくてボツに。次の案は「陸軍大将軍服姿の立像」で、ひな形まで進んでいたのはこちら。結局、今の姿になったわけですが、騎馬像の西郷隆盛、見てみたかった気もします(笑)。余談ですが、陸軍大将軍服姿の西郷隆盛像は、鹿児島県にあります。

江戸時代から続く花見のメッカ「上野公園」

というわけで本題です。天海僧正が寛永寺の創建に合わせて吉野山の桜を移植されたのが始まりとされ、以来、江戸庶民の心をなごませ、今も変わっていない「上野公園」の桜。姿かたちを変えつつ、時代を超えてその人気は衰えないというのはすごいことですよね! 「日本のさくら名所100選」にも選出されている、総面積53万平方メートルの公園内を約1,200本の桜が咲く姿はどこから見ても圧巻です!

【基本情報】
スポット名:上野恩賜公園(上野公園・上野の森)
〒110-0007 東京都台東区上野公園5-20
電話番号:03-3828-5644(上野恩賜公園管理所)
開園時間:入園自由 ※23:00~翌日5:00は立入禁止になります。
料金:無料

【駐車場(第1駐車場)】
住所:〒110-0007 台東区上野公園6
電話番号:03-3821-0755
営業時間:9:00~21:30
利用料金:(普通車)最初の1時間400円、以後30分ごと200円
駐車台数:100台
※第2駐車場もありますが、バスの記載しかないため普通車が停められるか不明です。

【桜に関する情報】
本数:約1,200本 ※一部情報では800本とも。
主な品種:ソメイヨシノ・ヤマザクラ・カンヒザクラなど約50種
例年の見ごろ:3月下旬~4月上旬ごろ ※気候などの条件で変動します。
ライトアップ:あり

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上野公園の花見のビューポイント

公園内には各所に桜が咲いていますが、花見をするならやっぱり抑えておきたいポイントがあるので、ここで紹介したいと思います! が、この公園は花見客で年間200万人以上が来る場所。紹介するポイントは人気の場所になるので、人ごみでごった返すことは覚悟しておいてくださいね(笑)。

ビューポイントその1:【公園中通り】

よくテレビで花見客が酒を片手に盛り上がっている映像が流れますが、それがこの場所。中通りの両脇を桜並木がたち、さながら歩道は桜のトンネル! 明るい時間には寛永寺の境内や、旧寛永寺五重塔がバックに見える景色が、夜にはぼんぼりの明かりに照らされた桜の淡いピンクの幻想的な景色が、それぞれ楽しめますよ。

ビューポイントその2:【不忍池】

公園内にあるとても有名な池で、弁財天を祀っている弁天堂のある「弁天島(中之島)」を池の真ん中に、時期になると一面蓮の花で埋め尽くされる「蓮池」と川鵜がいる「鵜の池」、ボートで楽しめる「ボート池」で構成されています。
ここにも桜が植えられているので、弁天堂や池のほとり、あるいは貸しボートに乗りながら、それぞれ趣の違った桜の景色を楽しむことができますよ。

【貸しボート情報】
電話番号:03-3828-9502
営業時間
12月:9:00~16:30(12月)
1月、11月:9:00~17:00
2月、3月、10月:9:30~17:30
4月~7月、9月:10:00~18:00
7月~8月(夏休み期間):10:00~18:30
※時期や状況により営業時間が変更する場合があります。
定休日:12月~2月の毎週水曜日
利用料金
ローボート(定員:大人3人まで):1時間600円、以降30分ごと300円
サイクルボート(定員:大人2人、子ども1人まで):30分600円
スワンボート(定員:大人2人、子ども2人まで):30分700円 ドライブでふらっと立ち寄って花見で公園内を散歩するだけならまだいいですが、最近では車に荷物を積んで、みんな集まって花見で盛り上がろう! なんてことも少なくないですよね? そこで注意点やマナーなど、花見をするときに知っておいた方がいいと思われるものやちょっとしたコツなどを紹介したいと思います! 知ると知らぬでは大違い! 思わぬトラブル回避にもなりますので、チェックしておいてくださいね!

花見のときに注意しておきたいこと

時間があればやっておきたい「事前下見」

上野公園は年間約200万人もの人が訪れる、日本屈指の花見の名所。限りあるスペースはすぐに人だかりの山になってしまって、歩くのにも一苦労なほど。そんな場所だけに、できるなら事前に下見をしておいて、場所取りの候補地を決めておいた方がいいでしょう。 下見のポイント1:【トイレの場所】
夜風に吹かれながらビールを飲めば、トイレだって近くなっちゃいますよね(笑)。仮設トイレも設置されますが、やっぱり長蛇の列になる可能性はとても高い(特に女性)ので、これはぜひ知っておきたいところです。 ※画像はイメージです。 下見のポイント2:【ゴミ箱の場所】
ゴミはできる限り持ち帰ることがよいのですが、一応知っておけば持ちきれないなどの場合に捨てることができますよね。仮設のゴミ箱はすぐに一杯になっちゃうので、トイレへいくついでに少しずつ捨てて、最後に残ったものは持って帰るなど、するとよいかもしれません。 ※画像はイメージです。 敢えてポイントとして挙げませんが、花見に行くわけですから「桜がきれいに見える場所」は、言うまでもありませんよね!

場所取りは「当日朝一」に

ここ上野公園は、23:00~翌日5:00は立ち入り禁止なので、誰かが徹夜で場所を確保…という方法はできなくなりますよね? 中には閉園ギリギリに行って、場所だけキープしている人もいるようですが、公園のルールでは、無人の場所取りは禁止となっていて、「発見次第撤去します」とも書かれています。
前日に場所を抑えておいて、翌日来てみたら撤去されてた…なんてことになったら目も当てられません。となると、方法はルールに則って開園時間と同時に入るしかないですよね?

※サイトなどによっては前日夜の場所取りを勧めている情報もありますが、これはルール違反です。確かにそういう団体がいるのも事実ですが、ルールを破ってまで花見をするというのはオススメできません。

夜の宴会は「20:00まで」と決められているのでご注意を!

上野公園では23:00以降立ち入り禁止になりますが、この時間ギリギリまで宴会をしていいわけではなく、20:00までと決められているんです。これは、公園内のぼんぼりの消灯時間である20:00に合わせているというわけです。もっと盛り上がりたい気持ちもあるかもしれませんが、ここはルールに則って時間は守りましょう。ちなみに公園内は23:00まで出入りできるので、そのあとの夜桜観賞はちゃんとできますよ。

ゴミはできるだけ持ち帰るようにして公園の美化を♪

※画像はイメージです。 花見の期間中、公園内には仮設の臨時ゴミ箱が30ヵ所設置されます。が、ハッキリいって出るゴミの量にキャパシティが追い付いていません(笑)。ヘタすると満タンになったゴミ箱の周りにゴミの山が…。これじゃせっかくの花見が台無しですよね? 楽しい時間を提供してくれた公園に、そして、あとから花見に来る人たちにもいい景色を満喫してもらうためにも、景観を損ねる行為はやっぱり避けたいところです。いざ、あなたが花見に来たらゴミが散乱していた、って状況だったら嫌じゃありませんか?

その他、公園が定めているルールについて

以下、公園が日常的に定めているルールがあるので、箇条書きで紹介しておきますね。花見のときに限らず、この公園でつねに守るようにしましょう。

1:【広告や宣伝行為、無許可での物販行為など】
2:【立入禁止区域への侵入】
3:【野鳥や魚へのエサやり】
4:【音響機器の使用や楽器などの演奏】
5:【犬などペットの放し飼い】 ※リードなどで自由に行き来できないようにしてあれば大丈夫です。
6:【ブレーキ機能がない乗りものの使用】 ※スケートボードなど
7:【その他、周囲の人の迷惑になるような行為】 ※通行の妨げなど

どれも一般的な常識ばかりですが、お酒が入るとどうしても忘れがちになってしまったりしますので、ご注意くださいね。

公園内のおもな見どころ

上野公園内での花見散策をしながら一緒に見ることができる、見どころをいくつか簡単に紹介したいと思います。せっかくの機会なので、公園散策のついでに行ってみてください。

見どころその1:【不忍弁天堂】

不忍池の真ん中「弁天堂(中之島)」にあるお堂で、弁才天を祀っています。天海僧正が建立したものですが、戦災で焼失、昭和33年に現在の姿になっています。祭神の弁才天は、長寿・福徳・芸能にご利益があるとされています。

見どころその2:【旧寛永寺五重塔】

江戸時代初期に焼失後、再建されたもので「恩賜上野動物園」内にあります。そのため、間近で見るには動物園に入らないとなりませんが、公園からその立派な姿を見ることができます。動物園内にあるのは、上野動物園が寛永寺の旧境内地だからです。

見どころその3:【上野東照宮】

上野に「東照宮」があるなんて、知っていました? 1627年に創建され、その後の造営替えを経て現在に残る、徳川家康を祀るお宮です。すぐ近くに「ぼたん園」があるので、一緒に回ってみるのもオススメです。

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見どころその4:【小松宮親王像】

会津征討の総督に任じられた、明治維新の功労者です。日本赤十字社にも貢献された「小松宮彰仁親王凛々しいの騎馬像です。先に紹介した「西郷隆盛像」と見比べてみてください。扱いの違いが露骨に出ているのでおもしろいですよ。 ほかにも「清水観音堂」や「時忘れじの鐘」、「上野大仏」など、散策していると見えてくる見どころがありますので、桜を見ながらのぞいてみてくださいね!

まとめ

「上野公園の花見まとめ」いかがでしたか? 公園内も広く、細々と見どころもあるので、花見以外の散策でも十分楽しめるスポットです。ただ、花見のシーズン時は、想像以上に人が集まってくるので、公園内だけでなく、駐車場も渋滞することはお覚悟を。また、大勢で花見で盛り上がるのもとても楽しいですが、車で行ったらちゃんと駐車場に停めて、ドライバーは絶対にお酒を飲まないようにしましょうね!