新劇場版頭文字D|劇場版頭文字の見どころ&原作との違いとは?

週刊ヤングマガジンで連載、そしてアニメで放送された「頭文字D」原作は2013年、アニメは2014年6月22日に終了しましたがなんと2014年8月13日に「新劇場版頭文字D」として戻ってきたのです! 特に劇場版はアニメと大きく異なる部分もあり各所で大きな話題となっています。そこで本日は、新劇場版頭文字Dの紹介や見どころ、そして原作との違い等を含めて紹介していきます。

頭文字Dはどんなアニメ?

頭文字D(48)完 (ヤンマガKCスペシャル)
頭文字Dとは「藤原豆腐店」の店主「藤原 文太」の息子「藤原 拓海」が主人公の走り屋マンガです。物語のストーリーは藤原拓海が高校3年生の夏から始まります。当初、藤原拓海は父親から朝早く、毎日のように秋名山の山頂にあるホテルへの「豆腐配達」を頼まれていました(ほぼ強制的に)そんな毎日を過ごしていた時、友人である「武内 樹」とアルバイト先(ガソリンスタンド)の先輩「池谷 浩一郎」が率いる「秋名スピードスターズ」と言う走り屋チームに参加したことによって藤原拓海の人生が大きく変わっていきます。

その時、秋名山へ遠征中の高橋兄弟率いる「赤城レッドサンズ」のNo.2「高橋 京介」を藤原拓海が走りで圧倒すると、続々と拓海の前に走り屋達が勝負を挑むようになっていきました。当初は嫌がっていたものの、自分の走りを徐々に知っていき、そして数多くの対戦者と戦いそして交流するうちに自分の夢を見つけ出していくのです。



劇場版頭文字D主要メンバー紹介

藤原 拓海

頭文字D(1) (ヤングマガジンコミックス)
藤原拓海は先ほども紹介したように「藤原豆腐店」の店主「藤原 文太」の息子です。新劇場版・アニメ版の「高校生編」では18歳、原作・アニメの「プロジェクトD編」では19歳になっています。物語の初めからプロジェクトD編に入るまで車の「く」の字も知らないほど、車にこれと言った興味を示していませんでした(現に自分が乗っている車をAE86と分からず「トレノだろう?」と言っていました)と言うよりも、毎日のように朝早く秋名山の山頂にあるホテルまで届けるのが嫌で仕方なかったのです(この時、毎日のようにカップホルダーに水を入れた紙コップを置いています。これは振動によって中の豆腐が壊れないよう目安に置いていました)そのため「早く終わらせて帰ろう」と言う思いが強く「どうすれば早く帰宅できるか?」と言うことを考え、秋名の全てを知り尽くすようになったのです。毎日のように秋名山を走りこんでいるからか、秋名山で勝負を挑まれた際は負け知らずです。

性格は友人の「武内 樹」からも言われているように無気力で無関心、そして何を考えているか分からない性格をしています。そして父親譲りの性格か「これ!」と言ったことは一切曲げない頑固な一面を持ち合わせています(新劇場版 頭文字D Legend2 -闘走-ではアルバイト先の店長がこの性格を上手に利用してR32 スカイラインとの戦いへ誘導しました)そして友人思いの一面もあり、武内樹がピンチになったり馬鹿にされたりするといつもとは考えられない形相や態度をとることもあります(原作・アニメ版のAE86 VS EG6 庄司 慎吾のバトルであればより分かります。) ちなみに藤原拓海には数々の伝説的な走りや技を持ち合わせています。新劇場版だけでなく原作・アニメと合わせて紹介していきます。

・本当は違法ですが、藤原拓海は13歳の頃からAE86で豆腐配達を行っている

・道路の排水用の溝に落とす「溝落とし」と言う技を持っている。これはわざとタイヤを溝に落とし遠心力を活用させることによって速い速度でも落とすことなく曲がる技です。これには「突っ込み重視」と「立ち上がり重視」があり新劇場版頭文字D Legend1 -覚醒-・新劇場版 頭文字D Legend2 -闘走-では「突っ込み重視」のみになります

・ガードレールを利用した強引なドリフト。これは原作・アニメ・新劇場版 頭文字D Legend2 -闘走-での「庄司 慎吾」戦で活用します。庄司慎吾の走りにきれてしまった拓海が起こした強引な走り方です。

・妙技ナイトキッズの面々に馬鹿にされた武内樹の「AE85」に乗り、妙技ナイトキッズを後追いで簡単に抜かしてしまう(この時、AE85に乗ったのは初めてで尚且つAE85は無改造です)

・原作・アニメ版の「正丸峠」の戦いで、ありえない幅を相手の「AE86」が油断したところで強引に抜かす(実際の正丸峠は確かに対向車線はありますが、時折ありえないほど狭いポイントがいくつかあります。そして路面もガタガタですので原作・アニメのようにスピードを出しましたら吹き飛ぶ可能性があります)

・側溝を飛び越えて側溝の向こう側もコースとして利用する「溝またぎ」これはプロジェクトD編最初の勝負「NAロードスター 末次 トオル」との戦いで見せた技です

・「MR2 小柏 カイ」との戦いで小柏カイが繰り出した「空中に描くライン」こと空中から相手を抜きさるテクニックを簡単に真似した

・ライトを消して走行するテクニック「ブラインドアタック」この技を活用して「EK9 舘 智幸」「カプチーノ 坂本」等の勝負で優位に進めることになりました。 上記の他にも数々の伝説的な走りや技を持ち合わせています。劇場版も良いですが、藤原拓海の走りをもっと知りたい方は是非とも原作やアニメを見てみましょう。

藤原 文太

新劇場版 頭文字 イニシャル D Legend 1 覚醒 [レンタル落ち]

藤原拓海の父であり「藤原豆腐店」の店主を務めるのが「藤原 文太」です。写真では一番右に写っている男性です。性格はぶっきらぼうで一見取っ付きにくい印象ですが、息子である拓海にはバトルのたびに「何かしら」アドバイスを送る父親として優しい一面も見せる。(R32 GT-R戦・MR2戦等でアドバイスを送る)藤原文太はもともと「ラリー屋」であり、プロの選手としても活躍したことがありました。そして秋名山では拓海が乗るAE86で数々のバトルを勝ち抜いた実績を持ち合わせています。そのため秋名山では昔「伝説の走り屋」とまで言われていたほどの実力の持ち主です。

劇中では触れていませんが、拓海がAE86を使い続けるうちに「拓海にAE86を譲り実用的で楽な車を持とう」と考え始めます。その線で友人に探して欲しいと頼んだが、探してきたのがインプレッサ(GC8)でした。当初はスバル独特の大型リアウィングを敬遠していたものの走りに気に入ってしまい、そのまま購入することになりました。ちなみに拓海が一度秋名山で負けたことがありますが、それはインプレッサを試乗中だった藤原文太でした。最初はあまりの速さとテクニックに驚いていましたが、家に帰宅すると見覚えのあるボディに「あぁ…親父だったのか…」と悔しがる一面を見せています。

この辺も原作やアニメで見ることができますので、映画と共にチェックしてみましょう。

武内 樹

新劇場版 頭文字 イニシャル D Legend 1 覚醒 [レンタル落ち]
藤原拓海とクラスメート且つ大親友なのが「武内 樹」です。写真ですと左で拳を突き出している男の子です。性格は非常にお調子者で時には拓海に抱きつくシーンもある。拓海が唯一心を開いている人物でもあり、劇場版でも少なからず樹に対してだけは本音で語り合っているシーンが見られます(原作・アニメではより樹に対して本音で語っているシーンが目立ちます)もちろん樹も拓海のことを心から信頼しており、バトルが始まるたびに「拓海なら勝てる」「拓海はどんな奴が相手でも絶対に負けない!」と声を荒げるほどです。

新劇場版で出るかどうかは分かりませんが、樹も車を購入することになります。自分では「AE86」と思って購入した車でしたが間違って「AE85」を購入してしまったのです。当初は「なんでこんな車を購入したんだろう…」と悩みましたが、拓海のドライビングテクニックを目の当たりにし「テクニックを磨けば速い」と言うことが分かり愛着が増していくのです。現に物語が進むにつれてAE85にターボチャージャーを取り付けて最大出力を2倍にしています。

新劇場版の最後でも樹は登場しますので、樹がどのような場面で登場するのか楽しみです!

池谷 浩一郎

池谷 浩一郎は拓海や樹が働くガソリンスタンドの先輩です。2人からは「池谷先輩」と呼ばれている。仲間や後輩の面倒見が良く、時折樹に馬鹿にされたりからかわれたりするものの、まるで子供をあやすかのように扱う。秋名スピードスターズの代表者でもあり仲間からの信頼も厚い。愛車は「S13 シルビア」であり、原作・アニメ・新劇場版で赤城レッドサンズが来た際には無理をしてしまい事故を起こして怪我をするシーンがある。

新劇場版ではカットされているが、当初はそこまで高くなかったドライビングテクニックが拓海の教えもあって徐々に向上している。現にS15シルビアとの対決時(このバトルは拓海が樹のAE85を借りて勝負に勝っています)でもレース経験者の相手に食いつく一面を見せていました。残念ながら新劇場版でそれらの展開が無いことは悲しいですが、是非とも池谷先輩のドライビングを見ていただきたいものです!

健二

先ほど紹介した池谷浩一郎と無二の親友であり秋名スピードスターズの仲間「健二」クリーニング屋の息子であり現在は実家の手伝いをしています。暇な時はガソリンスタンドで働いている池谷・樹・拓海をからかいに来ることもあります。愛車は「180SX」ですが、作中でそこまで走る機会がなく原作でも少しだけしか走っているところはありません。とは言え池谷同様、面倒見の良い場面もあり池谷の相談や樹が振られる時になぐさめる等の場面がありました。

新劇場版では少々空気になってきましたが、果たしてLegend3でどうなるか?

赤城レッドサンズ 高橋 涼介

頭文字D(17) (ヤングマガジンコミックス)
赤城レッドサンズのリーダーであり、赤城レッドサンズの後のプロジェクトDのリーダ「高橋 涼介」群馬県の高崎市にある「高橋病院」院長の長男であり現在は群馬大学医学部に通っている医学生です。しかし公道レースでは「FC3S RX-7」で無類の強さを誇り「赤城の白い彗星」と呼ばれていた時期もあった(現在は弟の啓介と一緒に「ロータリーの高橋兄弟」と呼ばれている)

秋名山に乗り込んだ際に弟の啓介が拓海に負けたことから、車だけではなく拓海にも興味を示し始めます。と言うのも自分が提唱する「公道最速理論」に最も近い人物だからです。原作・アニメでは拓海とのバトルを行い、負けてしまうもののバトルを通じて「こいつは俺にとって必要な人物」と感じ遠征チームの「プロジェクトD」に勧誘するようになるのです。

性格は冷静沈着であり、感情をむき出しにしたバトルはせず常に理論立ててレースを組み立てていきます。またプロジェクトDを結成した際にはチームリーダーとして啓介や拓海に適切なアドバイスを送る等、チームのブレーンとして多いに活躍しました。余談ですが、高橋涼介は車のスペックを車から出る音で判断できるほどの知識を持ち合わせています。新劇場版では語られることはないと思いますが、原作やアニメでAE86のエンジンが変わった際にもすぐに気づいたほどでした。

話は若干それてしまいましたが、新劇場版Legend3ではとうとう拓海との対決になります。原作やアニメと違う戦いをするのでしょうか? 映画が気になりますね!

赤城レッドサンズ 高橋 啓介

頭文字D(18) (ヤングマガジンコミックス)
高橋涼介の弟であり「FD3S RX-7」を操る「高橋啓介」原作・アニメ・新劇場版ともに強い口調と態度を取り、最初は秋名スピードスターズがたじろぐほどでした。もちろん最初の頃の走りにも現れており、兄とは違う「感情的」な走りをしています。しかし拓海との秋名山で負けてからは、兄の助言や今度こそ拓海に勝つと言う目標が立ち、徐々に冷静な走りとアクセルワークを見に付けていきます。現にプロジェクトD編では登りのスペシャリストとして、数多くのライバルを愛車で撃破しています。

ちなみに新劇場版では語られていませんが、もともと高橋啓介はやんちゃな時期がありました。元暴走族であり二輪車を乗り回して荒れていました。しかし兄の涼介が乗るRX-7に同乗してからはそのスピードと楽しさに惹かれ、暴走族を止めてレースの世界に足を踏み入れました。

さて、新劇場版では啓介と拓海の戦いは「Legend1 -覚醒-」だけになると思いますが、Legend3ではどのような活躍を見せてくれるのでしょうか?

新劇場版 頭文字D Legend1 -覚醒-

(1)新劇場版 頭文字D Legend1 -覚醒-の見どころは?

「新劇場版 頭文字D Legend1 -覚醒-」の見どころとして、大きく3つに分かれると思います。

1つ目は現在の映像技術・アニメ技術を大いに活用したアニメーションです。
私見になりますが、原作や初期のアニメを見た方からすると「なんだこれは!」と驚くほどリアルに書かれた車。そして本当に車が走っているかのように感じる走行表現。特に初期のアニメを見た方からすれば「速くてついていけない!」「車がリアルになってる!」等々、驚かれるシーンが多数あると感じます。

2つ目は音です。
初期のアニメですと「何だこれ?」と思う程気の抜けた音がテレビから出ていました。登場人物の会話シーンであれば特に気にもなりませんが、峠でのバトルですとどうしても気の抜けたエンジン音でバトルの雰囲気が削がれてしまいます。一方、新劇場版の場合は音声にもこだわりリアルに近い音を提供しています。そのため映画館で上映されている頭文字Dを見ますと、そこに本当の車があるかのような感覚に陥るのです。

3つ目は新しい声優陣です。
初期~アニメ放送終了までの声優陣ではなく、ほぼ全ての声優陣を変更したのです。その多くが現在最も知名度がある方から「えっ? この人も起用しているの?」と感じる特殊な方々まで数多くいます。初期の頃から見ている方からすれば「あれ?」と違和感を感じる場面もあると思いますが、新しくなった声優陣の頭文字Dも見どころの1つですよ!

(2)ここが残念!新劇場版 頭文字D Legend1 -覚醒-の惜しいポイントとは?

私見となりますが、私が見てきた中で「惜しい!」と感じるポイントが3つございます。

1つ目は展開が早すぎることです。
60分と言う短い時間ですので仕方がないことですが、要所要所が抜けており「えっ? もうこのシーンに行くの?」と感じる部分が少なからずありました。例えば「高橋啓介の登場シーンからすぐ秋名スピードスターズとの交流戦申し込み」「池谷先輩がすぐ事故になる」等ありました。アニメや原作ではある程度段階を踏んでからそれらのシーンに移りますが、短い映画ですので仕方がないようです。ただ原作やアニメを見た側からすると違和感を感じるでしょう。

2つ目は個人的に惜しいと思ったことですが「m.o.v.e.」の曲が聴けなくなったことです。
頭文字Dでは毎度のこと楽曲協力していたのが「m.o.v.e.」と言う歌グループでした。その方々のラップ・ユーロビートは特徴的であり人によって好みが分かれる曲調でした。とは言え、頭文字Dには非常にマッチしており、他にも提供していた方々はいましたが私の中ではm.o.v.e.の楽曲が一番合っていると感じました。しかし解散してしまい、残念ながらm.o.v.e.の曲が聴けなくなりました。劇場版で流れている楽曲も確かに素晴らしいですが、できるのであればm.o.v.e.にして欲しかったと感じます。

3つ目は声優陣の変更です。
これは見どころの部分でも紹介しましたが、人によっては「惜しい!」と感じる部分でもあります。理由としてアニメを初期から見ていた方からすれば少なからず違和感を感じるからです。声優陣が一気に若返りし、それに伴い声の質も若返ったように感じます。私個人としては確かに初期のアニメとは違うものの、見ていくうちに慣れて行きました。とは言え、中には「○○役と声優さんの声が合っていないな…」「初期の声優さんの方が良かったな…」と感じると思います。

以上が新劇場版 頭文字D Legend1 -覚醒-の惜しいポイントになります。



新劇場版 頭文字D Legend2 -闘走-

(1)新劇場版 頭文字D Legend2 -闘走- 新しい登場人物

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新劇場版 頭文字D Legend2 -闘走-では新しい登場人物が2人出てきます。それは妙義ナイトキッズの「中里 毅(写真ですと右から2番目)」そして「庄司 慎吾(写真ですと一番右)」です。

中里毅は妙義ナイトキッズのリーダーであり、新劇場版 頭文字D Legend1 -覚醒-でもほんの少し登場しています(拓海が溝おとしで啓介を抜くシーン等)愛車は黒の「BNR32 スカイラインGT-R」であり、妙義では負け無しの強さを誇っていました。拓海のバトルを見て久々に勝負心に火が付き挑戦してきます。とは言え、一見冷静沈着に見えますがバトルになると感情的になってしまいます。結果としてGT-Rの弱点である「スーパーフロントヘビー」によるフロントタイヤが熱垂れしてしまい、GT-Rを操りきれずクラッシュして拓海の勝ちとなりました。ちなみにネット上でよく言われている「板金7万円コースか…」と言うのは拓海との戦いの際にクラッシュしたGT-Rを見て中里が言った言葉です。

by i_am_lee_sam
5 3 続いて庄司慎吾について解説していきます。
庄司慎吾は中里とは異なり「車同士の本気のバトル」ではなく「どんな手段でも勝てばいい」と言う考えの持ち主です。確かに中里のチームメンバーではあるが、対立しているところも見られ行く行くは妙義ナイトキッズのエースの座を狙っています。愛車は上の写真である「EG6 シビック」です。

拓海とのバトルの前に、拓海を自分の得意とするバトルに追い込むべく行動を起こします。原作では最初に池谷先輩へちょっかいを出し、そして池谷先輩や拓海達の前に現れ散々挑発して拓海を「ガムテープデスマッチ(右手とステアリングをガムテープで固定し、一切右手がハンドリングから取れないようにする)」に誘い込むことに成功したのです。最初は不慣れな拓海の運転に挑発をしているものの、徐々に慣れてきた拓海に恐怖心が湧き始め軽くクラッシュさせ拓海を事故に追い込みます。しかし運よくAE86の体性が戻ったと同時に拓海の怒りを買ってしまい、結果として簡単に拓海に抜かれてしまい自分はクラッシュして終了になるのです。

バトル終了後は原作・アニメ共に丸くなった感じがあり、敵対していた中里と一緒にバトルを見ることが多々ある(本人達曰く、ここが一番良く見えるポイントだから来ただけであり別に仲が良い訳ではない)ちなみに根っからのホンダ党であり、原作・アニメ・新劇場版共にEG6シビックに搭載された「VTECエンジン」の加速・エンジン音に惚れ込んでいます。原作でも「拓海VS涼介」との戦いの最中も「ホンダがFR車を作れば乗り換える」と言うほどです。

(2)新劇場版 頭文字D Legend2 -闘走-の見どころは?

今回の「新劇場版 頭文字D Legend2 -闘走-」の見どころは大きく分けて2つあります。

1つ目は前作のLegend1以上に向上されたカメラワークです。
初期のアニメから見てきた方からすると、頭文字Dの車シーンは上からの撮影、例えば「○○と△△の車は上から見て今この状況ですよ」と言うのが分かるだけでした。これではバトルをしている時の臨場感が感じられません。一方、新劇場版 頭文字D Legend2 -闘走-ではカメラアングルが車のサイドでしたり上かと思ったら今度は下に潜りこむ等、カメラワークで上手にバトルの臨場感を演出しています。Legend1以上にカメラワークが向上していると言っても過言ではありません。

2つ目は細かい描写です。
R-32 GT-Rが出てきたからか、相当GT-Rのエンジン描写が細かくエンジンの中に入ってパワーを排出するまでの流れを事細かに演出しています。一般の方々にも「R-32 GT-Rのエンジン内部の構造はこうなっていおるのか…」と言うのを見ただけである程度理解させるほどです。他にもEG6 シビックの「VTECエンジン」の描写に関してもアニメと比較すると雲泥の差になります。

このようにLegend1から胡坐をかかずに、よりリアルな公道バトルを演出させるためにスタッフ達の努力が見られます。

(3)ここが残念!新劇場版 頭文字D Legend2 -闘走-の惜しいポイントは?

私見ではありますが、新劇場版 頭文字D Legend2 -闘走-について惜しいポイントを2つほど紹介していきます。

1つ目のポイントはLegend1同様、展開が早すぎることです。
新劇場版 頭文字D Legend2 -闘走-では妙義ナイトキッズの中里が、拓海が働くガソリンスタンドに訪問して対決を申し込みます。その際、勝手に樹がバトルを承諾するところまでは良かったです。しかしその後の展開が早すぎます。原作やアニメで拓海は「乗り気ではなく」樹を毛嫌いするかのようにバトルの話を嫌がっていました。しかし、映画では乗り気な一面もあり店長の説得の際にもあまり苛立ちを見せずあっさりと聞いていました。

そして何より、父親である文太がAE86を持ち出して改造するところが非常に早すぎました。原作やアニメでは、なかなか帰って来ない父親を待ちわびる拓海と「早く来てくれ! 拓海!」と泣きじゃくる樹の心理描写がありましたがそんなことはほとんどありません。EG6との対決でも同様に、出会ってすぐバトルになったのはなんとも展開が早すぎるな…と感じました。

2つ目のポイントは大事なシーンをカットしているところです。
例えば「樹のAE85」そして「ガムテープデスマッチへの経緯」等です。新劇場版 頭文字D Legend2 -闘走-の会話の中で樹が「自分も車に乗っている」と言うことを臭わせるセリフを言ったのです。ところが、そのAE85が残念ながら大々的に出てこなかったのです。ガソリンスタンドにチラッと見えただけで、原作やアニメのように「車を購入しました!」と言うようなことはありませんでした。この辺はもしかしたらLegend3で語られるのかもしれません。

そしてもう1つのガムテープデスマッチへの経緯です。
本来であれば先ほども紹介したように一度、池谷先輩と庄司慎吾が出会い、そこからバトルへと発展していく流れです(アニメでは池谷先輩の後、樹のデートの最中に庄司が事故を誘発させています。その樹が事故で入院し、その怒りが爆発した拓海がバトルを申し込むのです。)映画の時間も少ないため仕方のないことですが、できるのであれば大事なシーンをカットせずに放送して欲しかったと感じます。

劇場版頭文字Dの裏話紹介

新劇場版 頭文字Dを見た方の多くは、アニメでは感じられなかったリアルなエンジン音そしてブレーキ音等、数多くのサウンドに驚きを隠せなかったと思います。実はこのサウンドは「グットスマイルレーシング」が監修し、本当の車を活用して出しているサウンドなのです。例えば啓介の操る「FD3S RX-7」であれば同じタイプのFD3S RX-7を持ってきてエンジン音からブレーキ音、そして実際にレース場で走った際の走行音も採取しているのです。

もちろん、新劇場版 頭文字D Legend2 -闘走-に登場した中里の「R32 GT-R」庄司の「EG6 シビック」のエンジン音からブレーキ音、そして走行時に発生するサウンドも全て現車を用意して採取しているのです。よりリアルなサウンドを演出させるため、プロドライバーが乗車して行っていることも忘れてはいけません。

この地道な努力があるからこそ、新劇場版 頭文字Dでは臨場感溢れるサウンドが響き渡るのです。

最終章?新劇場版 頭文字D Legend3 -夢現

いよいよ新劇場版の最終章となる「新劇場版 頭文字D Legend3 -夢現」が2016年2月6日に放映されることになりました。最後を飾るのはもちろん「拓海VS涼介」です。とは言え、最終バトルの前に何かしらのバトルが入るのでは? と感じる部分があります。例えば新劇場版で触れなかった樹の「AE85」またはプロジェクトD編になりますが、そんなこと関係なく「S15シルビア」との戦いがある可能性があります。

なんにしても、新劇場版共通して大事なところのカットだけは止めて欲しいところです。重複となりますが、上映時間の関係で仕方のないところもあります。ですが、それを削ってしまうと原作やアニメを見てきた方々からすると違和感を大いに感じてしまいます。放映まであともう少しですが、是非ともそこらへんが改善されていることを祈ります。

最後に

最後になりますが、新劇場版 頭文字Dは原作やアニメと異なり細心の技術や実物の車を大いに活用し今までにはない臨場感を私達に与えてくれます。特にバトルシーンでは実物の車から採取したエンジン音・ブレーキ音・走行音等をふんだんに活用することで、スクリーンの裏側で本当に走行しているのでは? と感じるほどリアルなサウンドを聞くことができます。

新劇場版 頭文字D Legend3 -夢現は2016年2月6日に放映が決定しています。頭文字Dファンだけでなく車好きなら見ておきたい映画ですので、是非とも放映されている映画館に足を運びましょう。