【飲んだら乗るなっ!】人生を狂わす「酒気帯び運転」について【気になる点数、基準、免停、反則金、刑罰を復習】

今回は酒気帯び運転についてまとめていきます。年末年始と飲み会シーズンも終わりまたはこれからの人もいるかと思います。ちょっとした油断で大事故になりかねないのが酒気帯び運転や酒酔い運転です。また運転者だけでなく同乗者なども罰則を受けるので周りの人も協力して酒気帯び運転などを防止していきましょう。

酒気帯び運転とは

飲酒イメージ 早いもので新年を迎えてもうすぐ一ヶ月が経とうとしています。この年末年始はサラリーマン的にはお財布と肝臓にダメージを与えた時期ではないでしょうか。年末のクリスマスにはじまり、忘年会、新年会とイベントが多くありました。それぞれ1回であれば問題ないかもしれませんが、会社全体、部署だけ、同僚と、地元の友だちと、などそれぞれ複数回やられたと思います。そんな飲み会シーズン直後ということで改めて、まとめみようと思うのが今回の「酒気帯び運転」についてです。

飲酒運転の事故件数は減少傾向にある

出典: http://www.sonpo.or.jp/protection/insyu/
(注)第1当事者とは、最初に交通事故に関与した車両等の運転者又は歩行者のうち、当該交通事故における過失が重い者をいい、また過失が同程度の場合には、人身損傷程度が軽い者をいう。 飲酒した人による事故件数はどのように推移してきているのでしょうか。一般社団法人日本損害保険協会協会のホームページを見てみると、警視庁のデータを参考にした事故件数推移を見ることができます。これを見ると件数自体はグラフに表示されている2004年から年々減少傾向にあるのがわかります。また、2006年から2007年にかけて事故件数が急減しました。

これは皆さんも記憶に残っている方も多い「福岡海の中道大橋飲酒運転事故」による影響です。この事件を受けて翌年には飲酒運転厳罰化が行われ、その影響で減少したものと考えられます。また減少傾向にあるとは言え、年間で4,000件以上もの事故が発生しています。先日も酒気帯び運転容疑で逮捕されたニュースが流れていました。

酒気帯びで高速1・6キロ逆走疑い…2台と衝突 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
 17日午前2時5分頃、大阪市西成区山王の阪神高速で、上り線を逆走してきたライトバンが、乗用車2台と衝突した。 2台を運転していた会社員男性(30)とアルバイト少年(19)が軽傷。ライトバンを運転していた会社員の男(45【社会】

奈良市職員逮捕 容疑で生駒署 /奈良
 生駒署は14日、奈良市生活環境課主任、西川喜清容疑者(56)=平群町福貴=を道交法違反(酒気帯び運転)容疑で現行犯逮捕した。…

「福岡海の中道大橋飲酒運転事故」とは?

事故イメージ ご存知のない人もいらっしゃるかと思うので、概略と事件の経緯などを詳細にまとめたURLを紹介しておきます。当時福岡市の職員だった男性が飲酒した状態で運転を行い、車に衝突しました。衝突した車は博多湾に転落し、同乗していた子ども3名が亡くなったというものです。これにより市の幹部が減給などの処分を受けました。また市の職員が加害者ということで学校関係施設を中心にアルコールの販売が中止となりました。社会的にも当時から言及されていた「逃げ得」構造の話と合わせて大きな問題としてメディアでも連日取り上げられました。

福岡海の中道大橋飲酒運転事故 – Wikipedia
福岡海の中道大橋飲酒運転事故(ふくおかうみのなかみちおおはしいんしゅうんてんじこ)とは、2006年(平成18年)8月25日に福岡市東区の海の中道大橋で、市内在住の会社員の乗用車が、飲酒運転をしていた当時福岡市職員の男性(当時22歳)の乗用車に追突され博多湾に転落し、会社員の車に同乗していた3児が死亡した事故。「福岡海の中道大橋飲酒運転事故」(2015年11月29日 (日) 05:09 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』。

酒気帯び運転のアルコール基準値は0.15mg以上!

飲酒運転イメージ 酒気帯び運転にはアルコール基準値があり、その数値に則り判断されます。その数値は血中アルコール濃度又は呼気中アルコール濃度が「0.15mg」以上となっています。また当然アルコール基準値を超えれば越えるほど罰則なども厳しくなっていきます。

アルコール基準値以下なら問題ない!ワケでは決してありません!

罰則のイメージ 日本の道交法において飲酒運転とは「酒気帯び運転」と「酒酔い運転」の2種類のことを指します。先述したように「酒気帯び運転」にはアルコール基準値という数値的な判断基準があります。またこれは「0.15mg」以上という点からも分かるように「0.14mg」程度までは酒気帯び運転にあたりません。だからと言って軽くなら飲んでも良いかというとそうではありません。アルコール基準値に達していなくとも「酒酔い運転」に当たる可能性があります。

「酒酔い運転」とは数値的なものではなく、運転に支障がでると判断される状態の場合に該当します。例えば、視野を広く捉えられているか、まっすぐと歩くことができるかなど運動機能や感覚機能が著しい低下していないかを確認します。確認した結果該当すると判断されれば例えアルコール基準値を満たしていなくとも罰則の対象となります。ちなみに「酒酔い運転」については自動車やバイクなどだけではなく自転車も罰則の対象となります。

酒気帯び運転で逮捕!もちろん罰則もあります!

逮捕イメージ 酒気帯び運転が発覚した場合は現行犯逮捕されます。罰則の詳細については後述しますが、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金が取られ、行政処分も行われます。酒気帯び運転が認められたその場で逮捕され身柄を拘束されます。その後、パトカーで警察署まで連行されます。ちなみにアルコール量が少なく前科がない場合はその場で逮捕されないこともあります。ただし、警察や検察の出頭申請には従う必要があり、最終的に罰金刑だけになることもあるそうです。

ちなみに罰金は原則一括支払いとなっています。分割などに応じてくれる場合もあるようですが、基本は配偶者や親族などから借りるなどして一括を求められます。即準備ができない場合カードローンなどを利用する人も多いようです。

重大な事故を起こしてしまったら即逮捕・勾留・裁判

裁判イメージ 上記で前科がなく少量だった場合にその場で逮捕されないという話をしましたが、人身事故などを起こしてしまった場合は当然その限りではありません。その場で逮捕・勾留され裁判に発展することとなります。正確には48時間以内に警察から検察に送致し、それを受けた検察は24時間以内に拘留か公訴か、釈放するかを決める必要があります。いきなり公訴のケースもありますし、公訴を見据えて拘留することも多いです。また、弁護活動が円滑に行われ、証拠隠滅や逃走の可能性がないと判断された場合、拘留なしで釈放されることもあります。



酒気帯び運転の罰則・処分

続いて酒気帯び運転の罰則・処分について触れていきたいと思います。既に「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」などは簡単にふれていますが、こちらでは運転者だけでなく車両提供者や同乗者についても合わせて紹介していきます。また次章では死傷事故を起こした場合について触れていこうと思います。

行政処分の違反点数は累積方式

累積のイメージ それぞれの罰則や処分を見ていく前に違反点数についてまとめておこうと思います。違反点数は名称通り違反に応じて設けられている点数のことで、違反内容が重大なほど高くなります。この点数は各回の合計ではなく「累積」で判断されます。例えば「割込み等」と「無灯火」で指導を受けた場合、この点数はそれぞれ1点なので、合計2点となります。6点にも達していないので停止処分すらないかというとそれは分かりません。「累積」であるため、過去に違反点数が4点以上あれば30日間の停止ですし、13点以上となれば合計15点となり、1年間の免許取り消しとなります。

この累積される期間については原則3年間となっております。そのため、少ないかとも思いますが60点や70点以上累積しており、次に違反点数を加えられたら、10年間の免許取り消しという人もいます。しかしいくつか特殊なケースがあります。例えば過去2年間無事故で経過した場合で、3点未満の軽微な違反を犯したとします。その後3ヵ月間の内に再度違反を侵さなければその点数は0点として扱われます。ただし、違反実績自体がなくなる訳ではありません。

交通違反の点数一覧表 :警視庁

酒気帯び運転の罰則・処分:運転者の場合

飲酒運転のイメージ 酒気帯び運転が発覚した場合、罰則として「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」が課せられます。また酒酔い運転の場合は更に重く、「5年以下の懲役又は100万円以下の罰金」が課せられます。違反点数は酒気帯び運転の場合で呼気1リットル中のアルコール濃度が0.15mg以上0.25mg未満の場合は13点、0.25mg以上の場合は25点が加算されます。酒酔い運転の場合は35点です。

前歴及び累積点数がないと過程した場合、13点で90日間の免許停止、25点で2年間の免許取り消し、35点で3年間の免許取り消しとなります。ちなみに酒酔い運転の35点は点数としては最も高く、「麻薬など運転」と同じ点数です。それほどお酒を飲んでの運転が危険だということが伝わります。

その後の裁判等について改めてまとめると、酒気帯び運転の場合、初犯で軽度であると判断された場合、「略式裁判」で罰金のみで処理されることもあります。しかし、酒酔い運転の場合は「正式裁判」となり、懲役刑となることが多いです。先述したように酒酔い運転は明確な基準値があるわけではないので、担当の警察官に依存する部分もあります。そのため、酒酔い運転判定を不服として酒気帯び運転に落とすようなやり取りも弁護士を通して行われることも少なくありません。当然こういったことに巻き込まれないためには「お酒を飲んだら運転しない」を徹底するのが一番です。

酒気帯び運転の罰則・処分:車両提供者や同乗者の場合

同乗者イメージ 酒気帯び運転などの場合、運転者だけでなく、車両提供者や同乗者、酒類提供者も処罰の対象となります。特に車両提供者は運転者と同等の処罰を受けます。運転者が酒気帯び運転した場合は「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」、酒酔い運転をした場合は「5年以下の懲役又は100万円以下の罰金」となります。同乗者や酒類の提供者に関しては運転者が酒気帯び運転した場合は「2年以下の懲役又は30万円以下の罰金」、酒酔い運転をした場合は「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」と定められています。こういった処罰もあるため、最近居酒屋などにいくと車の運転の有無を注文前に確認されます。面倒くさがらず答えてあげましょう。

酒気帯び運転及び酒酔い運転で検挙された場合に当時一緒に飲んでいた人も取り調べを受けるかなどの疑問はよくあるかと思います。こちらは常に対象となる訳ではありませんが、運転者の供述に不整合な点があった場合などに確認のため取り調べられることはあります。

死傷事故を起こした場合

事故イメージ 死傷事故を起こしてしまった場合「自動車運転過失致死傷罪」または「危険運転致死傷罪」の罰則を受けることとなります。前者は必要な注意を怠って人を死傷させた場合に適用されます。よそみ運転などがこれに当たります。罰則は「7年以下の懲役/禁固又は100万円以下の罰金」です。後者は飲酒や薬物の影響により正常な運転が困難にも関わらず、運転を行い、事故が発生した場合に適用されます。負傷の場合は「15年以下の懲役」となり、死亡させてしまった場合は「20年以下の懲役」となります。20年以下の懲役は殺人と同等の年数となりその重さが伺えます。また、先に紹介した「福岡海の中道大橋飲酒運転事故」では刑事の他に民事で加害者に対して約3億5,000万円の損害賠償を求められていました。



お酒が抜けるまでの時間について

お酒を抜くイメージ では最後にお酒が抜けるまでの時間について触れておきたいと思います。お酒が抜けるまでには個人差があります。食事会や飲み会の直後に運転するのは論外ですが、一晩寝て翌朝になったからと言って油断してはいけません。お酒が抜けるまでの時間は飲んだお酒の量にもよります。一般的な成人男性がビールの中瓶を1本飲んだ場合、体内からアルコールが抜けるまでに3〜4時間程度の時間が必要といわれています。2本の場合は6〜7時間、3本の場合は10時間前後と飲んだ本数に応じて長くなります。前日の夜に飲み過ぎた場合、翌朝まで残ってしまっていることもあるので注意しましょう。

良くアルコールを出すとしてサウナやお風呂に行かれる方がいらっしゃいますが、ほとんど効果はありません。アルコールは肝臓で90%代謝されます。残りの10%が汗や尿として排出されます。サウナなどに行って10%を排出しようとしても最大で10%ですし、むしろ数%しか変わらないことが多いです。飲酒後にサウナに入ることで水分が不足し、血液がドロドロとなって脳梗塞や心筋梗塞に繋がることもあります。ですので、お酒を飲まれた場合は時間をかけてしっかりと抜けるのを待つようにしましょう。

男女でも違いがあるといわれています。女性の場合は男性よりも時間がかかるといわれており、数値的には問題なくともだるさなどを感じた際は運転や運動を控えるようにしましょう。
【絶対NO‼︎飲酒運転】お酒を飲んだ何時間後なら運転していいの?【知らないと人生を棒に振る可能性も…】|GOIN[ゴーイン]
年末年始はお酒を飲む機会が多かったですよね。ついお酒の席に自動車を運転して行ってしまい、帰り道、代行も捕まらず困った方も多いことでしょう。仕方ないので酔いを醒ましてから、と思ったもののどれくらいの時間でアルコールが抜けるのかはわからないもの。そこで今回は飲酒と時間のカンケイについて迫りたいと思います!

goin.jp

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は酒気帯び運転についてまとめてきました。違反点数がつくだけでなく重大な事故を引き起こして自分だけでなく周りの人を傷つけてしまうかもしれません。飲み会シーズンだからといって油断してしまわないように注意しましょう。年々飲酒運転による事故件数や死亡事故は減少傾向にあります。それでも年間で4,000件程度は事故が発生しており、その中には死亡事故も含まれています。ドライバーだけでなく周りの人も責任を問われる時代ですのでしっかりとルールを守るようにしていきましょう。 【貴方の人生を滅ぼす…】絶対NG!な「飲酒運転」のお話【みんなが気になる「点数」「時間」「基準値」「罰則」も紹介】|GOIN[ゴーイン]
飲酒運転の刑罰を軽く見ていませんか? せいぜい罰金刑と免許停止くらいだろう、とたかをくくってはいませんか? 近年、飲酒運転、薬物を服用した上での危険運転、運転中に意識障害によって引き起こされた死亡事故と、危険運転は後を絶ちません。飲酒運転や危険運転がいかに恐ろしい危険な犯罪行為であるか、「自動車運転死傷行為処罰法」が施行された現在いかに刑罰が重いか、をこの記事ではご紹介します。

goin.jp
【ドライバーの死活問題!?】「免停」ってNANDA?【講習、期間、通知、取り消し、点数など】|GOIN[ゴーイン]
安全運転を心がけている優良ドライバーの皆様には馴染みのないことだと思いますが、車を運転をするには数々の責任があり、それを破ると免許取り消し処分や免許停止処分などの罰則があります。そこで、知ってそうで意外に知らない免許停止処分『免停』について勉強しておきましょう! 万が一に備えて知っておくと色々対策などを立てることができますよ! それでは免許停止処分略して『免停』の詳細をお届けします。

goin.jp
【最悪の事態…】「免許取り消し」についての基礎知識【違反点数、酒酔い、スピード違反、無免許、講習、取り消し…etc.】|GOIN[ゴーイン]
ドライバーなら一度は耳にしたことがある「免許取り消し(通称:免取)」について、何をすると免取となるのか、免取となったらどうなるのかなど詳しく説明していこうと思います。

goin.jp